「生もずく」と「塩もずく」はどう違う?
もずくは、一般的に塩漬けになっている「塩もずく」と、そのまま水洗いして食べられる「生もずく」があります。「生もずく」は旬になる4〜6月に出回り、そのときにしか食べられないプリプリの食感が味わえます。
ただ、保存には向かず足が早いため、旬以外の季節は塩漬けにした「塩もずく」があるのです。「塩もずく」は、水に浸けて戻すことで食べられるようになります。
もずくは5種類もあった!
もずくと一口に言っても、実は5つの種類があります。
1. オキナワもずく
よく見かけるのは、オキナワモズクという種類です。南西諸島の海底の石などにくっついて育ち、1.5mm~3.5mm程と太めで柔らかい食感が特徴です。養殖のものもあり、もずくと呼ばれて売られているほとんどのものがこの種類です。
2. イトもずく・ホソもずく
古くから食用にされてきた種類のもずくで、北陸以南の日本海沿岸や太平洋中南部、瀬戸内海、九州沿岸などに自生しています。しかし、現在は環境問題などで激減してしまって、天然のものはとても少なくなってきています。
毎年はしりの時期に揚がるものは「花もずく」という超高級品として取り扱われています。細くて柔らかいのに強いぬめりと歯応えがある種類です。
3. フトもずく
瀬戸内海や四国で出回ることが多く、量は少ないけれど、とても人気のあるもずくです。名前の通り太くて硬めの食感で、海の香りと風味が強いので、食べるチャンスがあったらぜひ食べていただきたい種類です。
4. イシもずく
主に新潟から東北(日本海沿岸)の石や岩に張りついて育つもずくです。関東でも見かけることがありますが、普通のもずくと比べて割高です。ぬめりが少なくてシャキシャキした歯応えのある食感が特徴です。
5. クサもずく
イシもずくとあまり区別なく育てられ、似たような容姿をしているので地域によってはどちらも同じ名称で呼ばれています。ほかの海藻に絡まって育ちます。
もずくと豚肉のスープのレシピ
それでは、もずくを美味しくいただくレシピをご紹介します。
もずくは、ドレッシングをかけたりレタスと和えたり、主にサラダとして食べられがちですが、温かいスープに入れてもとても美味しくいただけます。また、豚肉とも相性がよいので、ぜひ合わせてみてください。
材料(2人分)
生もずく……80g
豚バラ肉……100g
だし汁……400ml
うすくち醤油……小さじ1
塩……小さじ1
生姜(すりおろし)……少々
ごま油……少々
つくりかた
1. 生もずくは洗っておく。豚バラ肉は細切りにする。
2. 鍋にだし汁を沸かし、うすくち醤油と塩を入れて、1を加える。
3. 肉に火が通ったら生姜を入れ、ごま油をぽつりと垂らす。
もずくのつるっとした食感は、食欲がない暑い日のお助けメニューにもなります。辛いものが好きな方は、最後のごま油をラー油に変えると、さらにおいしくなりますよ。
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今回ご紹介した「もずく」は食べチョクでも販売しています。獲れたてのみずみずしい味わいとプリプリ食感をぜひお楽しみください!
食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。