そらまめの歴史
そらまめは世界でも歴史の長い食材です。古代エジプトの墳墓(ふんぼ)から種が見つかったということもあり、原産地は西南アジア、または北アフリカといわれています。
そらまめが日本に入ってきたのは、奈良時代との説も。この時代に日本にきたインドの僧が、中国で手に入れた種を兵庫県で試作したのが始まりだそうです。
また名前の由来は、さやが空に向かって伸びることから「そらまめ」と名付けられました。さやの形が蚕の繭(まゆ)に似ていることから、蚕まめとも呼ばれています。
そらまめの選び方
お店やスーパーで、そらまめを選ぶときのポイントは、以下のとおりです。
【さやごとの場合】
さやにハリと艶があり、色が濃いものが◎。外側に白い毛がついているもの。膨らみがあり、触ると弾力があるものがオススメです。
【むき身の場合】
そらまめによっては、実の真ん中が黒くなっているものがあります。これを「お歯黒」といい、「お歯黒」があるのは実が熟している証拠です。食べたときにホクホクとした食感が味わえます。
お歯黒がないものは、実が若いまめなので、中の皮も柔らかくみずみずしい味わいです。
そらまめの保存方法
そらまめは、足が早く傷みやすい食材なので、買ったらすぐに食べることをおすすめします。食べきれなくて保存する場合には、さやつきのまま新聞紙に包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
さやをむいたまめは、塩ゆでして粗熱をとり、ジッパー付きの袋に入れて冷凍保存します。使うときはさっと茹でて解凍しますが、調理に使うなら凍ったままでもOKです。
そらまめの豆知識
そらまめは時期によって味が違ってきます。4月くらいのそらまめは「走り」といい、まめが若くみずみずしいため、シンプルに味わうのがオススメです。残りはポタージュなどにするのが◎。
6月になると終わりも近いため、「名残」と呼ばれています。皮も厚く、水分が減り、出始めよりもほっこりとした食感に。
また、そらまめと相性が良い食材に
・じゃがいも
・玉ねぎ
・えび
・あさり
・魚介類
・ひじき
が挙げられます。
ご家庭にこれらの食材があったら、ぜひ一緒に調理してみてください。
まとめ
そらまめは、出回る時期が短いため、味わえる時期も限られています。お店でそらまめを見つけたら、ぜひ手に取ってそらまめの味わいを楽しんでみてください。
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参考
農林水産省 https://www.facebook.com/maffjapan/posts/1039325446152748/
JAグループhttps://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=34JA
グループ大阪 https://www.osaka-oyasaisan.com/detail/000053.html
カゴメベジデイ https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201704/6735/
食品の保存テク 朝日新聞出版
フードライター。「食に関する仕事をしたい」との思いを胸に、会社員から給食の仕事に転職。現在、調理師免許を取るべく奮闘中。女性向けメディア・ローカルメディアでレシピ作成を行う。好きな野菜はアスパラガス。