味噌の魅力を味噌汁以外でも楽しもう
鎌倉時代から親しまれている味噌汁。一汁一菜という食事が始まり、日本人にとってなくてはならない存在となりました。最近ではおうち時間を過ごす中で、自宅で自家製の味噌作りを楽しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
米、麦、豆といったさまざまな原料から作られる味噌は、地域によっても個性豊か。塩味だけではなく、うま味、甘味、少しの酸味も兼ね備える味噌は、味噌汁以外の料理にも万能に使うことができます。
今回は、そんな魅力あふれる味噌のさまざまな使い方とそのレシピをご紹介します。
使い方① 味噌で和える
味噌を加熱せずに、食材と和えることで味噌の風味をそのままに楽しむことができます。水気のある野菜と合わせると、ほどよく野菜から水分がでてなじみも良くなります。
ミニトマトの味噌マリネ
トマトの酸味と味噌のまろやかさは相性抜群!味噌はオリーブオイルとも合わせやすく、洋風な味付けにも活躍します。
【材料】2人分 調理時間:5分
・ミニトマト…200g
・オリーブオイル…大さじ1
・酢…大さじ1
・味噌…大さじ1/2
・はちみつ…小さじ1/2
・塩…少々
・粗挽き黒胡椒…適量
【作り方】
①ミニトマトは縦半分に切る。
②ボウルに全ての調味料を加え、よく混ぜ合わせる。
③切ったミニトマトをボウルに加えて和え、保存容器に移し、冷蔵庫で味をなじませる。
ごろっとほくほく!味噌じゃがサラダ
とくに新じゃがが旬の時期におすすめなのが、新じゃがと味噌を合わせた一品。さっと和えるだけで、コクのあるおかずが完成します。
【材料】2〜3人分 調理時間30分
・じゃがいも…4個
A.みそ…大さじ1
A.オリーブオイル…大さじ1
A.粗挽き黒こしょう…適量
・ドライパセリ…お好み
【作り方】
① じゃがいもを丸ごと茹でるか蒸して中心まで火を通す。Aを合わせて混ぜておく。
② 火の通ったじゃがいもをボウルに移し、フォークで荒めに潰す。Aを加えてさっと和える。
③器に盛り、お好みでドライパセリを振りかける。
使い方② 味噌で漬ける
しっかりと味噌の味をつけたいときには、味噌漬けがおすすめです。切って漬けておけば、常備菜としても重宝します。
かぶの甘酒みそ漬け
味噌と同じ発酵食品である甘酒を合わせて、優しい味のみそ漬けに。夏の食欲が落ちる季節にもピッタリです。
【材料】 作りやすい分量 調理時間:5分
・かぶ…3個(350g)
・みそ…大さじ2
・米麹甘酒…大さじ1
【作り方】
①かぶは5mm幅の半月切りにする。
②ジッパー付き保存袋に切ったかぶとみそ、甘酒を入れて揉み込む。
③半日以上、冷蔵庫で味をなじませる。
使い方③ 隠し味に使う
味噌を少量隠し味として使うことで、料理にコクがプラスされます。塩を入れるよりも、マイルドに塩気を加えることができます。
シンプル!簡単!鶏肉のトマト味噌煮
味噌を加えたトマト煮は、鶏肉とたまねぎの2つの具材だけで深みのある味わいに仕上がります。コンソメもケチャップも不要!シンプルに味付けか完了するのも味噌の良いところです。
【材料】2人分 調理時間:30分
・鶏もも肉…1枚
・塩…小さじ1/3
・玉ねぎ…1玉
・にんにく…1かけ
・油…大さじ1
A.トマト缶(ホール)…1缶
A.水…100ml
A.酒…大さじ1
A.みそ…大さじ1.5〜
・茹でブロッコリー…お好み
【作り方】
①鶏肉は一口大に切り、塩を揉み込んでおく。玉ねぎは半分は薄切り、もう半分はくし形切りにする。にんにくは輪切りにする。
②フライパンに油と①の食材全てを入れ、鶏肉に焼き目をつけるようにして中火でじっくり炒める。
③鶏肉の両面に焼き色がついたら、Aを加えて蓋をせずに弱めの中火で20分ほど煮詰める。皿に盛り、お好みで茹でブロッコリーを添える。
鮭とたけのこの豆乳味噌カルボナーラ
カルボナーラには隠し味で味噌を!お好みで白味噌を使うのもおすすめです。マイルドで色合いもきれいに仕上がります。
【材料】2人分 調理時間:20分
・鮭(塩鮭でも)…1切れ
・たけのこ(水煮)…60g
・玉ねぎ…1/2個
・にんにく…1かけ
・パスタ…160g
・オリーブオイル…小さじ1
A.豆乳(無調整)…150ml
A.卵…1個
A.味噌…大さじ1
A.ナチュラルチーズ…30g
・塩こしょう…適量
【作り方】
①たけのこは薄めの短冊切り、玉ねぎとにんにくは薄切りにする。パスタを茹でる湯を用意する。
②フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ中火にかけ、鮭と玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ったら、たけのこを加え炒め一旦火を止めておく。
③ボウルにAの材料を合わせてフォークなどでよく混ぜる。(この間にパスタを1分短く茹でる)
④②に③を加え、弱火〜中火で加熱しながらヘラで混ぜ、とろみが付いたら塩こしょうで味を整えてパスタを加え絡める
使い方④ 味噌で調味料を作る
味噌と他の調味料や食材を合わせて、新たな調味料を作るのもおすすめです。料理の味の幅も広がります。今回は、ごはんも進む梅みそのレシピをご紹介します。
梅みそで食べる*真竹たけのこ
レシピではタケノコと合わせていますが、梅みそはきゅうりやトマトにもよく合います。
【材料】2〜3人分 調理時間:10分
・真竹たけのこ水煮…2本分
《梅みそ》
・梅肉…大1個分(15g)
・みそ…大さじ1
・醤油麹…小さじ1
・ごま油…小さじ1
【作り方】
①たけのこはスティック状に切る。
②ボウルに梅みその材料を合わせ、切ったたけのこと梅みそを皿に盛り付ける。
味噌を使って食事を豊かに
新しい調味料が多く登場する中で、常に変化していく料理。しかし、日本人の基礎となる味噌の存在は確固たるものです。
さまざまな形で料理に取り入れていくことで、味噌の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したレシピも活用しながら、味噌をさらに楽しんでみてくださいね。
参考
マルコメ株式会社 https://www.marukome.co.jp/miso/
管理栄養士、お野菜レシピ考案家。レシピ提供、フードスタイリング、コラム執筆、料理教室など野菜に関する分野を中心に活動。Instagram【 #ぽんレシピ 】で100レシピ以上公開中。