モロヘイヤの歴史
モロヘイヤの原産はインドの西部または、アフリカの地方にあるといわれています。
むかしから、モロヘイヤには栄養がたくさんあると言われてきました。諸説には、イスラム王朝の王様が、病気のときにモロヘイヤを食べたら体調が回復したという話もあるほどです。
モロヘイヤが日本に広まったのは1980年代。日本人の学者が、エジプトに滞在中にモロヘイヤを知り、日本でも広めたのが始まりとされています。当時の日本での健康ブームも追い風となり、栄養価が高いモロヘイヤが注目されました。
モロヘイヤは葉の部分以外も食べられる
あまり知られていませんが、モロヘイヤは茎の部分も食べられます。下図のように、葉っぱと上側の茎の部分は食べることができるのです。
下から3分の1くらいを包丁で切り落とし、手で折れるくらい柔らかい茎だけを残して調理しましょう。
葉っぱと柔らかい茎の部分は食用ですが、莢(さや)や種を口にするのは危険です。この部分は体に毒だということが農林水産省からも発表されています。
お店で買ったモロヘイヤには莢や種はないため、安心して食べられますが、家庭でモロヘイヤを栽培している場合は注意が必要です。
モロヘイヤのおいしい食べ方簡単レシピ
〈材料〉
・モロヘイヤ…1束
・刺身(切り出しなどでもOK)…お好みの量
・めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ2
〈作り方〉
1.モロヘイヤを水洗いし、軽く水けを切る。
2.根元の固い部分を切り落とす。下の部分は使わないので捨てる。
3.残りの茎を1cmくらいの長さに切り、葉をみじん切りにする。
4.鍋にたっぷりの湯を沸かし、細かく切った茎と葉をを入れて1分ほど茹でる。
5.モロヘイヤをザルに上げ、キッチンペーパーで包んで水けを切る。キッチンペーパーで包んで絞れば、手がベタつかないので、手洗いの手間が省けます。
6.ボウルにモロヘイヤと刺身を入れ、めんつゆを加え、和えたら完成。
まとめ
モロヘイヤの茎が食べられるのを、知らなかった方は多いのではないでしょうか? 歯ごたえのあるシャキシャキした食感が楽しめます。葉の部分との違いを楽しんでみてくださいね。
参考
モロヘイヤ効果研究所モロラボ https://mololab.com/
住友ベークライト株式会社 https://www.sumibe.co.jp/topics/2019/p-plus/0701_01/index.html
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2004/01.html
フードライター。「食に関する仕事をしたい」との思いを胸に、会社員から給食の仕事に転職。現在、調理師免許を取るべく奮闘中。女性向けメディア・ローカルメディアでレシピ作成を行う。好きな野菜はアスパラガス。