山形県から直送!採れたての山菜
ピンポーンと段ボールが届いて中をひらくと、春の香りが。山形県のまえむき。FARM & SHOPさんから、ていねいに包装された山菜が段ボールいっぱいに届きました。
300gのタラの芽ってどのくらいだろう……と思っていましたが、天ぷらにしたら家族みんながお腹いっぱいになるほどの量!こんなにたっぷり新鮮なタラの芽を食べられるなんて贅沢です。
そして注文するときにワクワクしていた“オマケ2種”は、ミツバアケビの新芽とアマドコロでした。
新潟や山形でしか食べないという、ミツバアケビの新芽。紫色の甘い実でお馴染みのアケビの芽は、ほろ苦い大人の味ですが、シャキシャキとした歯切れのいい食感がクセになります。
すずらんのようなかわいい花をつけるアマドコロは、つるんとしたぬめりのある食感で、穂先はやや苦味がありますが、茎はアスパラガスのように食べやすいんですよ。
それでは、まずはタラの芽の下処理をしていきましょう。
タラの芽の下処理の仕方
1) ハカマを取り、根元の硬い部分を切って洗う
葉のような赤いハカマを一枚ずつめくって取り、根元の硬いところを包丁で切り落としましょう。ハカマの中や枝分かれしているところに土がついていることがあるので、中までていねいに洗います。
2) 2%濃度の塩水を沸騰させてタラの芽を入れ、1分たったらすぐに冷水に入れる
冷水がぬるくなってきたら水を替えて、しっかり冷やします。天ぷらにするときは、茹でなくても揚げている間にアクが抜けますが、今回のレシピでは茹でてアク抜きします。
じゅわっと出てくるおだしがおいしい!タラの芽と牡蠣のお浸し
焼き目をつけた牡蠣とタラの芽を、おだしの中でじっくり浸しました。
噛むとじゅわっとおだしが溢れ、お吸い物のようにおつゆもいただける一品です。できれば昆布とかつお節を使って、おだしをとってみてくださいね。
♦材料(2人分)
だし汁……400ml
うすくち醤油……小さじ2
塩……ひとつまみ
ごま油……大さじ1
牡蠣(加熱用)……6個
タラの芽……6本
♦作り方
1)冷ましただし汁にうすくち醤油と塩を合わせておく
2)フライパンにごま油をひき、フライパンがしっかり熱くなったら牡蠣を入れて両面に焼き目がつくまで焼く。
3)茹でてアクを抜いたタラの芽と牡蠣を1の中に浸し、1時間ほど冷たくなるまで冷蔵庫におく
子どももおいしく食べられる!タラの芽の味噌ツナマヨ
少し苦味を感じるタラの芽を子どもにも楽しんでもらえるよう、シーチキンやマヨネーズと和えました。マヨネーズと合えることで苦味がなくなり、タラの芽の香りと食感を味わえるおかずになります。
♦材料(2人分)
マヨネーズ……10g
味噌……10g
砂糖……5g
タラの芽……6本
シーチキン…1缶
♦作り方
1)マヨネーズと味噌、砂糖を混ぜ合わせておく
2)茹でてアクを抜き、細かく刻んだタラの芽とシーチキンを1と混ぜ合わせる
そのままおかずの一品として食べてもいいですし、ちょっと多めに作り置きしておいて、おにぎりの具にしたりパンにのせたりするのもおすすめです。
後編では、タラの芽と一緒に届いたミツバアケビの新芽とアマドコロをお料理します!
食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。