こんにちは。保存食料理家・管理栄養士のきくち りつです。
山菜の中でも栄養価が高いこごみ。てんぷらや和え物としていただくイメージが強いですが、和風のお料理だけでなく洋風のお料理でもおいしくいただけます。
今回は、こごみにひと手間を加えたアレンジレシピを2つご紹介。収穫時期も九州では3月~東北では7月までと比較的長く楽しめますので、ぜひ試してみてくださいね。
こごみと高野豆腐の卵とじ
「畑の肉」と言われる大豆の成分を抽出・濃縮した高野豆腐は、豊富な栄養素を含んでいます。高野豆腐の半分が良質な植物性たんぱく質でできており、さらには美容や健康維持に必要なカルシウムや鉄分も豊富です。
女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンも含まれ女性にうれしい栄養素がたくさん含まれている高野豆腐を使ってお料理していきましょう。
材料(2人分)
高野豆腐 1枚
こごみ 80g
卵 2個
だし汁 200ml
みりん 大さじ1
白醤油 大さじ1
作り方
1.高野豆腐は水戻しして軽く水気を絞り、一口大に切ります。
2.フライパンにだし汁、みりん、白だしと高野豆腐を入れて中火で煮ていきます。
3.ひと煮立ちしたら溶き卵を流し入れ菜箸でかき混ぜ、半熟くらいになったら火を止めます。
4.器に盛り付けて、温かいうちにふわふわ卵とこごみの相性を味わって。
ワンポイントアドバイス
卵が半熟のふわふわのうちにいただきたいので、器を用意しておき食べる直前に作りましょう。
こごみのペペロンチーニ
こごみは山菜の中でも苦みやえぐみが少なく香りが良いので、オリーブオイルや洋風のお料理にもよく合います。こごみに多く含まれるβ-カロテン、葉酸は脂溶性ビタミンなので油を使ったお料理にすると吸収率が上がります。
野菜もそら豆、菜花、ブロッコリーなど季節ごとに自由に組み合わせてみて下さい。素材を組み合わせるときは色が近いもの同士を組み合わせると味がまとまりやすくなります。いろいろと試して楽しんでくださいね。
今回は春野菜のグリンピースと合わせて素材の風味を生かせるシンプルなパスタにしてみましょう。
材料(2人分)
こごみ 100g
グリンピース 30g
にんにく 1片
唐辛子 1本
オリーブオイル 大さじ4
塩 小さじ1/2
白醤油 大さじ1
作り方
1.スパゲッティを茹でます。電子レンジ用の調理器具があると便利です。容器に麺と水500mlを入れて600Wで12分(袋の茹で時間+6分)加熱。鍋で茹でる場合は袋の表示茹で時間よりも1分短く茹でてください。
2.麺を茹でている間にフライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにく、鷹の爪を入れて香りが出るまで弱火で加熱します。
3.4㎝長さに切ったこごみとグリンピースを入れて炒めて塩と白だしを加えます。
4.茹で上がったスパゲッティをフライパンに入れて混ぜ合わせます。
5.皿に盛り付けて出来上がり。
ワンポイントアドバイス
こごみとグリンピースは生のまま調理できます。
また、今回スパゲッティを茹でるのに使用したのは『アスベル レンジ調理容器長角型大 「早ワザレンジ名人」 オレンジ』です。こちらだと1度に4人分を茹でることができます。
スパゲッティを電子レンジで茹でる際、専用の調理器具がない時はパスタを半分に折り、耐熱容器などに入れても同じように作ることができます。その場合はラップをせずに加熱してください。
1人分の場合はパスタ100g、300mlで600wで袋の表示時間+3分です。
こだわりの山菜は産直通販で購入!
今回使用したこごみは、食べチョクで山形の東海林農園さんからお取り寄せしました。農薬も肥料も使わない天然栽培で育ったこごみは、大きく立派で、おいしくいただけます。
他にも珍しい野菜や地元の在来品種なども丁寧に栽培しているそうです。ぜひいろいろなお野菜を探してみて下さいね。
旭松食品https://www.asahimatsu.co.jp/shinasahi.html
管理栄養士 保存食料理家 食育教室 自家製天然酵母パン教室講師病院、保育園、産科クリニック、オーガニックレストラン、有名ブランジェリーでの勤務と食物アレルギー児の子育て経験から、月齢に応じた離乳食作り、子供と一緒に楽しむ食育、食物アレルギー対応、妊産婦食などライフステージ栄養学に根差したレシピが得意。季節の旬の恵みを長く楽しむための発酵食・保存食作りがライフワーク。