そもそもチャツネって何?
チャツネとは、果物や野菜とスパイスを煮込んで作る、インド料理には欠かせないペースト状の調味料のこと。
日本ではカレーの隠し味としてその名が知れ渡っていますが、野菜炒めに入れたりサンドイッチに塗ったりスープに入れたりと、何にでも使える万能調味料なのです。
今回は梅シロップをつくって残った梅の実で作りましたが、チャツネはどんなものからでも作れちゃうのが大きな魅力でもあります。
トマト、ズッキーニ、玉ねぎ、すもも、りんご……家庭菜園で採れすぎてしまった野菜や、スーパーのお買い得コーナーに出ている廃棄されそうなフルーツなど、何でも大丈夫。
どんな組み合わせでもおいしくできます。果物が手に入らないときは、レーズンやプルーンなどのドライフルーツでも十分。食品ロスしないためにも、チェツネづくりを覚えておくとよいですよ。
使うスパイスは4種類+好みのものを合わせればOK
使うスパイスは、ホール状(粒や種など形があるもの)でも構いませんし、手軽につくりたいならパウダータイプがおすすめです。
写っているコリアンダー、クミン、クローブ、カエンペッパー以外に、チリパウダーやマスタードシード、ターメリックなどを入れても〇。
材料(目安)
梅シロップの梅(種を取ったもの)……200g
玉ねぎ……1個
生姜……10g
にんにく……1かけ
オリーブオイル……大さじ1
水……1カップ
米酢……大さじ2
スパイス(クミン・コリアンダー・クローブ・カエンペッパーなど)…各小さじ1/3程度
塩……適量
※1kgの青梅でつくった梅シロップなら、だいたい200gくらいになっていると思います。
※甘味料は入れていませんが、はちみつや砂糖、黒砂糖などを足してもおいしいです。
作り方
1. 梅の実と玉ねぎ、生姜、にんにくはみじん切りにしておく。
2. オリーブオイルをひいた鍋で生姜とにんにく、玉ねぎを炒めて色づいたら梅の実と水、米酢を入れて水分を飛ばすように煮詰めていく。
3. 汁気が飛んだらスパイスと塩を入れて味をととのえる。
※カレーに使うなら、4人前で大さじ1程度を入れるとよいでしょう。
瓶に入れて脱気しておけば、保存食として長く置いておくことができますから、小分けにしておくとよいでしょう。
我が家ではふかしたお芋に合えたり、焼いたお肉にかけたり、万能すぎるためにすぐなくなってしまうのですが、たくさん作っておいて小瓶に入れ、何かのときのお礼やちょっとした手土産にしてもいいですよ。
食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。