お茶とチーズのマリアージュ
なぜお茶とチーズが合うの?
これにはきちんとした理由があるのです。お茶の渋み成分であるタンニンは、飲んだときに口の中に含まれているタンパク質や唾液をさっぱりさせてくれます。このため、タンパク質を多く含むチーズとお茶は相性がいいのです。また、お茶の種類によっても合うチーズも変わってきます。
紅茶にはマスカルポーネがおすすめ!
フランスでは、普段から紅茶とチーズを組み合わせているそうです。日本でもチーズケーキに紅茶を合わせることがあり、紅茶とチーズの組み合わせはよく知られています。
紅茶に合うチーズはフレッシュタイプのカッテージチーズやマスカルポーネです。マイルドな味わいで紅茶によく合います。紅茶に砂糖を入れて飲めばチーズのマイルドさが引き立つでしょう。
独特な香りと濃い塩味が特徴の、青カビチーズも紅茶と合います。クセが強いので、お茶も香りの強いものを選ぶといいでしょう。強い香りのあるアールグレイなどもおすすめです。また、渋みがあるダージリンとも相性が合います。
緑茶にはハードタイプのチーズが合う!
甘みと渋みがある緑茶には、パルミジャーノやエメンタールなどハードタイプのチーズがよく合います。くせのない味のチーズが、緑茶のフレッシュさを引き立ててくれるのです。ナッツの香りも含まれたこのチーズは、香ばしいほうじ茶もおすすめ。
緑茶はウォッシュタイプのチーズとも合います。このチーズは、表面を塩水やお酒で洗いながら熟成させて作っているのです。ウォッシュタイプならではの香りと渋みは甘みや渋みを感じさせる緑茶ととても相性が◎。
緑茶はミルクの味を引き立ててくれるので、カマンベールなどのクリーミーなチーズとも相性がよいです。
中国茶にはミルク感たっぷりのチーズがベストマッチ
ウーロン茶は、ミルク感の強いチーズと相性が抜群。クリームチーズやカッテージチーズなどの、フレッシュなチーズと合わせるのがおすすめです。
また、プーアル茶は油っこい食材とマッチします。プーアル茶には青カビチーズのような味が濃く、クセが強いチーズが◎。
【レシピ】カマンベールチーズの巾着
ここでは、チーズを使ったレシピを紹介します。
〈材料〉
・カマンベールチーズ…1個
・油揚げ…8枚
※調味料
・水…200ml
・しょうゆ…大さじ3
・砂糖…大さじ4
〈用意するもの〉
・爪楊枝…8本
〈作り方〉
1.油揚げは口の空いている部分を裂き、袋状にする。
2.カマンベールを8等分に切り、油揚げに一個ずつ詰める。爪楊枝を上側に刺し、袋の口を閉じる。
3.鍋に調味料を入れ、煮立たせる。油揚げを加えて、中火で5分ほど煮たら完成。
刻みネギなど好みの薬味を添えて食べてもOKです。
【レシピ】モッツァレラチーズのスクランブルエッグ
〈材料〉
モッツァレラチーズ…1個
卵…2個
塩…少々(親指と人差し指でつまんだくらい)
ドライパセリ…好きなだけ
〈作り方〉
1.モッツァレラチーズを手でちぎり、3㎝くらいの食べやすい大きさにする。
2.ボウルに卵2個と塩を入れ、溶き卵を作る。
3.熱したフライパンにサラダ油(分量外)を回し入れる。卵を入れて、ちぎったモッツァレラを加えて、全体を炒る。
4.チーズがとろっとして、卵が半熟になったらお皿に移し、ドライパセリを振りかけて完成。
まとめ
チーズのペアリングは、お酒を飲まれない方でも充分に楽しめます。上記の組み合わせだけでなく、自分の好きなチーズやお茶と合わせても大丈夫です。
あなただけのオリジナルなチーズペアリングを見つけてみませんか?
参考
大井川茶園 https://www.ooigawachaen.co.jp/blog/2017/11/17/459#more-459
フードライター。「食に関する仕事をしたい」との思いを胸に、会社員から給食の仕事に転職。現在、調理師免許を取るべく奮闘中。女性向けメディア・ローカルメディアでレシピ作成を行う。好きな野菜はアスパラガス。