はっさくとは
日本ではさまざまな柑橘類がありますが、はっさくは古くから人々に好まれてきた柑橘類の1つです。
外皮が分厚くて硬く、中の袋の部分(じょうのう)もむいて果肉だけを食べます。果肉はプチっと歯ごたえがあり、ほどよい甘味と酸味、そして独特のほろ苦さが特徴。
はっさくの原産地は広島県で、現在の主要生産地は和歌山県です。和歌山県が全国の収穫量の約70%を占め、次に広島県、愛媛県が続きます。
はっさくの品種はいくつかありますが、一般的に食べられているのが「普通はっさく」です。12月に収穫され、1〜2ヵ月間貯蔵して酸味を抑えてから出荷されます。
「早生はっさく」は、普通はっさくよりも早い時期に収穫される品種で、皮が薄く、甘味は控えめ。
「紅はっさく」は、果皮に赤みがかかっており、果汁が多く、糖度が高いのが特徴です。
はっさくの名前の由来
はっさくは、1860年に広島県因島のお寺で発見されました。はっさくの名前の由来は、「八朔」(旧暦の8月1日のこと)のころから食べられるからと伝えられています。
しかし、旧暦の8月1日は現在の暦の9月下旬。明らかに実際の収穫時期とずれがあり、名前の由来の真相は今も明らかになっていません。
はっさくのむき方
外皮が硬いため、包丁を使ってむいていくのがおすすめです。
1.上下の皮の部分を切り落とす。
2.りんごの皮をむく要領でくるくると回しながら、はっさくの白い部分を残さずむく。
3.残った薄皮を手でむいて果肉だけを取り出す。
おすすめアレンジレシピ3選
はっさくは皮をむいてそのまま食べるのが定番ですが、少しアレンジを加えるだけでさまざまな楽しみ方ができます。
はっさくの砂糖漬け
砂糖をまぶした直後でもおいしく食べることができますが、冷蔵庫で一晩寝かせると酸味がよりまろやかになります。
〈材料〉2人分
・はっさく…2個
・砂糖…大さじ2
〈作り方〉
1. はっさくは外皮と薄皮をむいておく。
2.はっさくを保存容器に並べ、全体的に砂糖をまぶす。
3.冷蔵庫で一晩寝かせる。
はっさくトースト
クリームチーズとの相性もばっちり! はちみつをたっぷりとかけるのがおすすめです。
〈材料〉1人分
・食パン…1枚
・クリームチーズ…30g
・はっさく…1/2個
・はちみつ…適量
〈作り方〉
1.はっさくは外皮と薄皮をむいておく。
2.クリームチーズを室温に戻しておく。
3.食パンにクリームチーズをぬり、はっさくをのせる。食パンに軽く焼き色がつくまでトーストする。
4.3を器にのせ、はちみつをかける。
はっさくと菜の花のサラダ
同じ時期に旬を迎えるはっさくと菜の花を使ったサラダ。生ハムの塩気とはっさくの甘酸っぱさがよく合います。
〈材料〉2人分
・はっさく…1個
・生ハム…30g
・スナップエンドウ…6本
・菜の花…100g
・A エクストラバージンオリーブオイル…大さじ3
・A 酢…大さじ1
・A 塩、胡椒…少々
〈作り方〉
1. はっさくは外皮と薄皮をむいて、1口大に切る。
2.生ハムは3cm幅に切る。
3.スナップエンドウのすじを取る。お湯を沸かした鍋に塩ひとつまみ(分量外)を入れ、スナップエンドウを中火で1分30秒程ゆでる。ザルにあげ流水で粗熱を取り、水気を切ったら手で半分に開く。
4.菜の花は洗って、スナップエンドウをゆでた後の熱湯で1分程ゆでる。ザルにあげ流水で粗熱を取り、水気を切って3cm程の長さに切る。
5.ボウルにAを入れて混ぜ合わせる。
6.5に、はっさく、菜の花、生ハムを入れてさっと和える。器に盛ったら最後にスナップエンドウをのせる。
まとめ
皮をむくのに少し手間がかかりますが、ほどよい甘味と酸味、そして独特のほろ苦さが楽しめます。アレンジしてもおいしく食べることができるため、ぜひ今回のレシピを参考にしてみてください。
・和歌山県農林水産部農林水産政策局食品流通課 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/kokunai/brandshien/R2/d00207028.html ・e-Stat ・丸果石川中央青果株式会社 http://www.maruka-ishikawa.co.jp/fruits/items001/hassaku.htm