レンコンとは

レンコンとは、ハスの地下茎のこと。最近は1年を通して入手することができますが、秋から冬にかけてが旬です。国内の生産量は茨城県が最も多く、次に佐賀県、徳島県、愛知県と続きます。

レンコンはおせち料理にも使われる縁起の良い食材です。レンコンの穴から向こう側を見通せることから、「将来を見通す」縁起物とされてきました。

では、なぜ穴が開いているのでしょうか。実はこれ、レンコンが呼吸をするためなのです。レンコンが育つ泥水の中は酸素が少ないため、水の上に出ている葉から、穴を通して地面の下に酸素を取り込みます。

選び方のコツ

形は、丸くふっくらとしていて、表面に傷がないものを選びましょう。手にとったときに、硬く重みがあるものが良いでしょう。カットして売られている場合は、穴の中が黒ずんでいないかチェックしてください。

アク抜き方法

レンコンは、ポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれているため、空気に触れると黒く変色してしまいます。そのため、調理する前にはしっかりとアク抜きをしましょう。

〈手順〉

1.レンコンの皮をピーラーでむき、使いたい大きさに切る。

2.全体がかぶるくらいの酢水もしくは水に5分程度つける。分量は、水200mlに対して酢小さじ1。

酢水につけることで、でんぷん質の働きが止まり、シャキシャキとした食感になります。サラダや和え物などレンコンの白さと食感を残したいときにおすすめです。また、煮物などほっくりとした食感をいかしたい場合は、水につけてアクを抜いてください。

レンコンの保存方法

カットされたものは、ラップで包み冷蔵庫の野菜室で保存します。土が付いている場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んでからビニール袋に入れ、野菜室で保存してください。

冷凍保存する場合は、用途に合わせて切って酢水につけたあと、しっかりと水を切ってから冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。

レンコンのアレンジレシピ3選

レンコンの梅おかか和え

シャキシャキとした食感を楽しめます。常備菜としても便利な一品です。

〈材料〉2人分

・レンコン…200g

A 梅肉…大さじ1

A かつお節…2g

A 醤油…少々

A 砂糖…小さじ1

・炒りごま…適量

〈作り方〉

1.レンコンはよく洗って皮をむく。薄切りのいちょう切りにし、酢水につける。

2.鍋に湯をわかし、水を切ったレンコンを入れて1分程ゆでる。ざるに上げて水を切る。

3.ボウルにAの材料を入れて混ぜ、レンコンを入れて和える。器に盛り付け、お好みで炒りごまをかける。

レンコンと牛肉の甘辛炒め

甘辛タレでさっと簡単に炒めます。白ご飯が進むおかずです。

〈材料〉2人分

・レンコン…200g

・牛こま切れ肉…200g

・にんにく…1片

A 酒…大さじ1

A みりん…大さじ1

A 醤油…大さじ2

A 砂糖…大さじ1

・ごま油…大さじ1

・青ねぎ（小口切り）…適量

〈作り方〉

1.レンコンはよく洗って皮をむく。縦半分に切って3mm幅の薄切りにし、水にさらす。牛肉は3cm幅に切る。にんにくは皮をむいてみじん切りにする。

2.中火で熱したフライパンにごま油を入れ、ニンニクを炒める。香りが立ったら、水を切ったレンコンと牛肉を入れて中火で炒める。

3.牛肉に火が通ってきたら、Aの調味料を入れて中火で炒める。汁気がなくなり、全体に味がなじんだら火からおろす。

4.器に盛り、青ねぎをちらす。

レンコンのポタージュ

パンによく合う温かいポタージュです。冷やしてもおいしく召し上がれます。

〈材料〉2人分

・レンコン…200g

・水…200ml

・豆乳（無調整）…200ml

・コンソメ…小さじ2

・塩…適量

・ブラックペッパー…適量

・オリーブオイル…適量

〈作り方〉

1.レンコンはよく洗って皮をむく。みじん切りにし、水にさらす。

2.鍋に水を切ったレンコン、水、コンソメを入れて中火にかける。煮立ったら弱火にして4〜5分煮る。火を止めて粗熱をとる。

3.2をミキサーまたはブレンダーに入れ、豆乳を加えて撹拌する。再度鍋に戻し入れ、弱火で温める。塩で味を調整する。沸騰させないように注意。

④　器に盛り、ブラックペッパーをふって、オリーブオイルを回しかける。

まとめ

レンコンは、さまざまな調理に使える食材です。1度で使いきれなくても、今回ご紹介した方法で保存すれば、また別の料理に活用することができます。ぜひこの秋冬は、レンコンを使った料理に挑戦してくださいね。

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JURI

フリーランスの食ライター。
ニューヨーク大学大学院 Food Studies学部にて食文化や食育について学ぶ。卒業後は現地でアメリカ食品業界のリサーチ業務に従事。現在は、世界の食トレンドをテーマにwebコラムを執筆するなどライターとして活動中。また野菜嫌いの子供を持つ母として、野菜を美味しく食べる方法を日々研究している。