みょうがの歴史
みょうがはショウガ科の多年草です。原産国は東アジアで、もとは中国で栽培されていたとされております。現在では日本や中国、朝鮮半島などで自生している植物です。
みょうがを食材としているのは日本だけと言われています。中国では、主に漢方薬の原料に使われることが多く、食材としての用途はあまりないようです。
また、「みょうがを食べるともの忘れをする」という迷信もあります。
この迷信が広まった理由は、釈迦の弟子である人物からきているといわれています。弟子の中に、とても優秀なのに、なぜか自分の名前だけが覚えられない人がいました。釈迦もこの弟子が名前を覚えられるように様々な工夫をします。しかし、生きている間、弟子が自分の名前を覚えることはありませんでした。
弟子の亡き後、お墓に生えてきた草が「みょうが」だったため、みょうがを食べると物忘れをするという言い伝えが生まれたそうです。
そのほか、みょうがは家ごとに決められている「家紋」の柄に取り入れられています。念仏の守護神である、「摩多羅神」のシンボルでもあるみょうがは、縁起のいい植物として、多くの家紋に使われているのです。
【レシピ】大量消費!みょうがの酢漬け
みょうがの大量消費になる、漬け物レシピです。加熱したみょうがが熱いうちに酢を加え、鮮やかな色を出すのがポイント。
〈材料〉
・みょうが…100g
・酢…大さじ3
・しょうゆ…大さじ1
・砂糖…大さじ2
〈作り方〉
1.みょうがをよく洗い、縦半分にカットする。
2.耐熱容器に入れたらラップをふんわりとかけてレンジで600wで1分、500wで1分10秒加熱する。みょうがを食べて、まだ固かったら、ふたたび加熱する。
3.みょうがが熱いうちに酢、しょうゆ、砂糖につける。粗熱をとったら冷蔵庫に入れて完成。
【レシピ】郷土料理 山形のだし
山形県の郷土料理で有名な「だし」のレシピです。下記の材料の他にもしその葉など好みの食材を加えてもOK。
〈材料〉
・なす…1本
・みょうが…4本
・きゅうり…2本
・めんつゆ…200ml
〈作り方〉
1.なすをみじん切りにし、5分ほど水にさらす。
2.みょうがやきゅうりなど、他の食材も①と同じようにみじん切りにする。
3.容器にみじん切りにした食材を入れ、めんつゆを加えたら完成。
まとめ
今回は、みょうがの歴史やレシピについてご紹介しました。薬味だけでなく、食材としてのみょうがを楽しんでみてくださいね。
\みょうがの旬は初夏~秋!/
参考
tenki.jp https://tenki.jp/suppl/okuyuki/2015/05/10/3601.html
愛知県共済 https://www.aichi-kyosai.or.jp/service/culture/internet/cook/cooking/cooking_21/2_71.html
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/dashi_yamagata.html
フードライター。「食に関する仕事をしたい」との思いを胸に、会社員から給食の仕事に転職。現在、調理師免許を取るべく奮闘中。女性向けメディア・ローカルメディアでレシピ作成を行う。好きな野菜はアスパラガス。