白くて太い茎がおいしい! 「根三つ葉」の特徴
根三つ葉は、飾りや吸口にするような三つ葉と違って、葉はごわごわとやや硬く、茎もしっかりとしています。
香りは糸三つ葉と比べるとややふんわりと感じますが、シャキシャキとした茎の歯触りがよく、アクが少ないので、香草野菜が苦手な方にも食べやすい味です。
調理するときは、この香りと食感を残すように考えると、おいしくいただけますよ。
三つ葉とおだしが合う!三つ葉のおいなりさん
それではレシピです。
歯応えを残しながら炒め煮した根三つ葉を、いなり寿司用に売られている揚げに詰めました。
甘じょっぱい味と三つ葉の香りがおいしい一品です。
材料
根三つ葉……1束
だし……大さじ2
うすくちしょう油……大さじ1
みりん……大さじ1
いなり寿司用の揚げ(市販品)……4枚
つくりかた
1.根三つ葉は5cmくらいの長さに切る。
2.鍋にだし、うすくちしょう油、みりんを入れて火にかけ、湧いたら根三つ葉を入れて炒め煮する。
3.白い茎の部分が柔らかくなったら火を止める。
4.荒熱が取れたらいなり寿司用の揚げをぎゅっと絞ってひらき、3を詰める。
5.根三つ葉を炒めたときの煮汁をまわしかける。
◆ポイント1 葉と茎の手触りを確かめてから鍋に入れる
スーパーで手に入るものは葉が柔らかいものが多いのですが、ものによっては葉がごわごわして茎より硬さが気になるものがあります。
そういうときは葉を先に炒め、しんなりしてきたところに茎を入れ、時間差を作りましょう。
◆ポイント2 揚げのおだしはしっかりめに絞る
揚げのおだしは、おいなりさんを作るときは絞りすぎない方がふっくらとみずみずしく仕上がりますが、根三つ葉を入れるときはちょっときつめに絞ります。
市販の揚げには強めの味がついているので、おだしを含みすぎていると、三つ葉の香りを感じにくくなってしまうんです。
おだしを絞ってしまうと揚げがごわごわしてしまうので、最後に三つ葉炒めていたおだしをかけましょう。
揚げから自前で作れるときは、やや薄味に調味してみてくださいね。
リボベジ(再生栽培)に挑戦! 食べ終わった根っこを植えてみよう
立派な根っこを持つ根三つ葉は、再生栽培ができます。
そのまま水につけて水耕栽培しても葉が伸びてきて収穫が楽しめますし、ポットに植えてもどんどん伸びてきます。
茎を食べるほどには至りませんが、葉をいただくのにはぴったり。
こういうふうにちょっとキッチンに野菜がちょっとあると、おつゆに浮かべたり、お茶漬けや茶碗蒸しに添えたりできて便利なんですよね。
ほかにも、ネギや小松菜、セリ、大根やにんじんの葉なども再生するので、ぜひトライしてみてください。
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食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。