マダコとは
日本で食用とされているのは、「マダコ」「ミズダコ」「イイダコ」「ヤナギダコ」「テナガダコ」の5種類ですが、一般的なスーパーや魚屋さんで見かけるものは、ほとんどが「マダコ」です。
国内では関西は夏が旬、関東は冬と言われ、全長60cm程になりオスよりメスの方が大きくなります。
不思議なタコの体
タコの頭に見える丸い部分は頭ではなく胴体で、目の周りが頭です。そしてタコの足は8本ではなく、腕が6本、足が2本。この腕で獲物を捕まえます。心臓が3つあったり、吸盤で匂いを感じ取ったりするとても賢い生き物なのです。
今回は瀬戸内より取り寄せた「マダコ」をご紹介します。さっそく、捌いていきましょう。(使用したマダコは1kg前後です)
まず初めに胴体を裏返し内臓を手で引っ張りながらていねいに外したら、胴体をもとに戻します。目は包丁で切り込みを入れるときれいに取り出せます。口は裏側から押し出すように指を入れ引っ張り出して取ります。
こちらは取り出したクチバシ。鳥の口ばしに似ていることから「カラストンビ」とよばれることも。
次に塩もみをして、タコのぬめりをとっていきます。この作業が一番のポイントになるのでしっかりもみこんでいきましょう!
だんだんと泡立っていくのがぬめりがとれている証拠です! 吸盤の中にも汚れが残っていることもあるので、ここもしっかり揉んでください。
表面全体がツルっとしたら流水で洗い流し、食感がよくなるように腕、足を麺棒などで叩いていきます。
それでは、タコを茹でていきます。鍋にたっぷりの水を入れ1%の塩を加えます。温度はなるべく低温にし、一緒にお茶の葉を加えます。こうすることでお茶葉の中に含まれるタンニンと呼ばれる成分が、マダコをやわらかくしてくれるのです。
頭を持って、腕と足をつけては出してをゆっくり繰り返し少しずつ、きれいなそりかえりができるようにしていってください。茹で上がったら、くちばしの中に箸を入れタコを持ち上げます。この時、タコは5分ほど茹でました。すぐに冷水にとって冷ましましょう。
タコを切り分けて、水分をきれいに拭き取り完成です。
アボカドとタコのサラダ
タコの肉厚と食感を生かしたシンプルサラダをご紹介します。
〈材料〉
・茹でタコ…100g
・アボカド…1/2個
※ドレッシング
・レモン…2個
・すりおろしにんにく…1かけ
・練りわさび…15g
・オリーブ油…200ml
・醤油…100g
〈作り方〉
1.茹でタコとアボカドは一口大に切っておく
2.ドレッシングの材料を全て混ぜ合わせ乳化させる
3.大きめのボールに1を加え好みの分量のドレッシングを加えたらやさしく混ぜ合わせる
まとめ
冷凍保存をしても味の変化もあまりなく、少し長めに保存ができるので基本の料理やアレンジ料理に挑戦するのもいいですね。ぜひ一度挑戦しておいしく食べてみてください。
フードスタイリスト。旬の野菜で料理をするのが大好きで、季節を愛でる暮らしをしています。温泉ずき。