オクラとは
オクラはアフリカ北東部が原産地と言われています。古代エジプトでも栽培されていたと考えられており、非常に歴史の古い野菜です。日本へは江戸末期に伝えられたとされていますが、当時は青臭くてヌメッとした食感が日本人に受け入れられなかったようです。
アメリカから渡来したため以前は「アメリカネリ」と呼ばれていましたが、現在では英語名の「オクラ(Okra)」が日本でも使われています。日本で広く消費されるようになったのは第二次世界大戦以降であり、今では、夏を代表する野菜の1つです。主な産地は鹿児島県で、そのほか高知県、沖縄県、熊本県など暖かい地域で栽培されています。
そして、オクラと言えばぬめりが特徴。このぬめりはガラクタンやアラバンやペクチンと呼ばれる食物繊維です。
オクラの選び方
鮮やかで濃い緑色、全体がうぶ毛でびっしりと覆われているのが新鮮な証拠。ヘタの周りのガクの切り口がみずみずしいものがよいでしょう。また、大きくなると種が詰まって実が硬くなりやすいため、小さめもしくは中サイズのものを選ぶのがおすすめです。
オクラの下ごしらえ方法
1. ヘタの先端部分を切り落とす。
2. ガク(ヘタの下のギザギザの部分)を包丁で1周薄くむく。
3. オクラに軽く塩をまぶし、指でやさしくこすってうぶ毛を取り除く。一度でたくさん下ごしらえする場合は、オクラをまな板に置いて、塩をまぶし手のひらでやさしく前後に転がして表面をなめらかにするのがおすすめ。
4. 鍋に湯をわかし、沸騰したら約1分30秒ゆでる。
5. オクラを冷水につけてからすぐにザルに上げて冷ます。
オクラのアレンジレシピ3選
オクラとみょうがの万能ダレ
豆腐にのせたり、そうめんや蕎麦のトッピングにしたり、さまざまな食べ方で楽しめます。
【材料】2人分
・オクラ 8本
・みょうが 1個
A醤油 大さじ2
A酢 大さじ1
A砂糖 小さじ1/2
A和風顆粒だし ひとつまみ
・生姜 1片
【作り方】
① オクラは下ごしらえして小口切りにする。みょうがは千切りにする。生姜はすりおろしておく。
② 耐熱容器にAの材料を入れて600Wの電子レンジで30秒加熱し、オクラ、みょうが、生姜を加えて混ぜ合わせる。
オクラのナムル
しっかりとした味付けなので、お酒のおつまみにもぴったりです。
【材料】2人分
・オクラ…8本
Aごま油…大さじ1
A醤油…小さじ1
A中華スープの素…小さじ1/3
A炒りごま…大さじ1/2
Aにんにく…1片
※中華スープの素は商品により塩加減が異なるため、使う量を調整してください。
【作り方】
① オクラは下ごしらえしておく。にんにくはすりおろす。
② ボウルにAの材料を入れてよく混ぜる。オクラを加えて和える。
オクラのスタミナにんにく味噌炒め
オクラは炒めてもおいしく食べられます。豚肉と長芋も加えて、白ごはんに合うボリュームたっぷりのメイン料理です。
【材料】2人分
・薄切り豚バラ肉 150g
・長芋 150g
・オクラ 6本
A味噌 大さじ1
A醤油 小さじ1
Aみりん 大さじ1
A酒 大さじ1
・にんにく 1片
・油 大さじ1
【作り方】
① 豚肉は3cm幅に切る。長芋は皮をむき拍子切りにする。オクラは下ごしらえして半分にスライスする。にんにくは皮をむいて薄くスライスする。
② フライパンに油を熱し、弱火でにんにくを炒める。香りが立ったら豚肉を加えて中火で炒める。
③ 豚肉に火が通ったら、フライパンに入れたままキッチンペーパーで余分な油を吸い取る。
④ 長芋とオクラを加えてさっと炒める。Aを加えて全体に煮絡める。
まとめ
オクラは、手軽に作れる副菜からボリュームのあるメイン料理まであらゆる料理に取り入れることができます。鮮やかな緑色が食卓に彩りを与えてくれるでしょう。ぜひご自宅でも日頃の料理にオクラを取り入れてみてください。
参考
国立国会図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000001061
食育大事典 https://shokuiku-daijiten.com/kw/kw-142/
旬の食材百科 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/okura.htm
JAグループ https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=47