大人も子どもも大好きなおにぎり。朝食はもちろん、お弁当にして学校や会社に、お花見やバーベキューなどの行事にと、幅広く活躍する定番メニューです。

 

シンプルな塩おにぎりや、中に具材を入れたタイプもおいしいけれど、見た目が華やかなおにぎりは、お弁当のふたをあけた瞬間に気持ちが高まります。

 

今回は、具材を混ぜ込んだり、肉巻きのように外側を具材で巻いたスペシャルなおにぎりを、食材の旬や季節行事に合わせてご紹介します。

 

【春】お花見弁当が華やぐおにぎり

 

桜が咲き誇り、おだやかな暖かさが続く春。

 

お花見におすすめなのは、桜の塩漬け鶏そぼろ乗せおにぎりです。桜の下でも、負けない華やかなアレンジおにぎりをお楽しみくください。

 

また、春に旬を迎える、ひじきを混ぜ込んだおにぎりもご紹介します。

 

桜の塩漬けおにぎり

 

桜の塩漬けを混ぜ込んだ、なんともキュートな「桜の塩漬けおにぎり」。桜の花がおにぎりに乗っているなんて、何だか素敵ですよね。

 

ほんわり桜の香りが口に広がる、やさしい味のおにぎりは、春ならではの味わいです。

 

【簡単な作り方】

1.桜の塩漬けをさっと水洗いしたら、水に5分つけて塩抜きする

2.桜の塩漬けをみじん切りに。形のきれいなものは飾り用に

3.2と白ごまを混ぜてにぎる。隠し味にこぶ茶をいれても◎

 

肉味噌おにぎり

 

ごはんがすすむ肉味噌を、おにぎりにたっぷりのせた肉味噌おにぎり。ごま油の香りが食欲をそそり、夜食にもぴったりのメニューです。

 

オーブンで肉味噌に焼き色をつけるのもおすすめです。お子さん用には、肉味噌をごはんに混ぜ込んでからおにぎりにすると食べやすくなります。

 

【簡単な作り方】

1.玉ねぎと豚ひき肉を炒める

2.味噌、酒、砂糖、醤油を混ぜたものを1に加えて煮詰める

3.仕上げにごま油をたらしたら肉味噌の完成

 

ひじき煮の混ぜごはんおにぎり

 

ひじきの旬は2月〜5月。ひじきは、食物繊維が豊富で、鉄分などのミネラルも豊富です。

 

乾物として見かけることの多い食材ですが、この時期は生ひじきが出回ります。

 

おうちでひじきの煮物を作ったら、ぜひ、ごはんに混ぜておにぎりにもどうぞ。ひじきに油揚げを入れておくと、うま味を吸いよりおいしいおにぎりに仕上がります。

 

【簡単な作り方】

1.ひじきの煮物を作る。買ってきたものでもOK

2.ひじきの汁気を切ったら、ごはんにまぜます

 

【夏】太陽をたっぷり浴びた食材をおにぎりで

 

夏に旬を迎える食材は、色鮮やかでうま味が濃いものが多いのが特徴です。暑さで食欲が落ちやすい時期でもあるので、アレンジおにぎりでスタミナをつけましょう。

 

ここでは、夏に旬を迎える食材とその加工食品を使ったアレンジおにぎりを紹介します。

 

コーンのバター醤油おにぎり

 

夏に旬を迎えるとうもろこし。季節限定でスーパーに並ぶと、つい買いたくなります。とうもろこしの甘さと、ごはんがぴったりマッチし、子どもには大人気のおにぎりアレンジです。缶詰のコーンを使っても、おいしく仕上がります。

 

【簡単な作り方】

1.バターを電子レンジで溶かしておく

2.あたたかいごはんにコーン、1のバター、醤油をいれて混ぜる

 

枝豆と塩こんぶのおにぎり

 

枝豆は、7月〜8月に旬を迎えます。タンパク質が豊富でお酒のおつまみといえばの枝豆ですが、おにぎりにもマッチするんです。

 

茹でたての枝豆を使うと最高においしいのですが、冷凍枝豆で時短してもOK。塩こんぶのうま味が、枝豆のおいしさを引き立てます。

 

【簡単な作り方】

1.枝豆を茹で皮からむいておく

2.ごはんに枝豆、塩昆布をいれて混ぜる

 

梅干しとしそのおにぎり

 

梅の旬は6~7月。この時期、梅干しを漬ける人も多いのではないでしょうか。

さっぱりした梅おにぎりは、暑くて食欲が落ちている時にも食べやすいお味です。

 

梅干しは、お好みで細かく刻んでも、ちぎって大きめサイズで入れても。具に、しらすをプラスしたり、しその代わりにかいわれ大根も意外と合いますよ。

 

【簡単な作り方】

1.梅干しとしそをみじん切りにする

2.ごはんに1と白ごまを加えて混ぜる

 

とろろ昆布巻きおにぎり

 

昆布の旬は、7月から9月です。とろろ昆布は、うどんやそばのかやくというイメージが強いかもしれませんが、海苔の代わりにごはんに巻いてもおいしいのです。ちなみに、富山では、とろろ昆布巻きおにぎりはローカルフードとして人気なんですよ。

 

ふわふわの昆布をまとったおにぎりは、食感も楽しくうまみもたっぷり。おにぎりの中に、好きな具を入れるのもおすすめです。

 

【簡単な作り方】

1.塩結びをつくる

2.とろろ昆布をふんわりとまぶす

※とろろ昆布を強く押し付けないように注意

 

【秋】運動会や遠足に、スタミナアレンジおにぎり

 

運動会や遠足など、お弁当を持って出かける行事が多い秋。そんな場面では、お弁当を広げて写真を撮ることも多いので、いつもより華やかなアレンジおむすびを作ってみてはいかがでしょう。

 

秋が旬の鮭、野沢菜、スタミナが必要な運動会などで間違いなく喜ばれる、肉巻きおにぎりをご紹介します。

 

焼き鮭と三つ葉のおにぎり

 

鮭は川と海を巡る回遊魚です。9月から11月に川に戻ってきた鮭は脂がのっておいしく、「秋鮭」と呼ばれます。秋鮭のおすすめアレンジは、香ばしく焼いた焼き身を大胆にほぐしてごはんに混ぜ込んだおにぎり。

 

三つ葉やしそ、白ごまなども一緒に混ぜれば、さらにおいしく仕上がります。

 

【簡単な作り方】

1.塩鮭を焼き、骨と皮をのぞいて身を解しておく

2.ごはんに1と1cm程度にカットした三つ葉を混ぜる

 

野沢菜のおにぎり

 

野沢菜は、10月下旬から11月にかけて収穫される、長野県の野沢温泉村で作られてきた漬け菜です。

 

ここでは手に入りやすい、野沢菜のお漬物を使ったおにぎりをご紹介します。野沢菜の風味豊かな味わいを、ぜひおにぎりでもどうぞ。

 

【簡単な作り方】

1.野沢菜の漬物の汁気を切り、細かく刻む

2.ごはんに1と白ごまを加えて混ぜる

 

肉巻きおにぎり

 

俵おむすびを豚肉で巻いた、肉巻きおにぎり。甘辛い味付けが食欲を刺激し、ついたくさん食べたくなってしまいます。

 

さらなるアレンジとして、おにぎりの中にチーズを入れてもおいしいですよ。また、お子さま用は、おにぎりを小さめの一口サイズにすると食べやすくなります。仕上げにごまをかけをかけるのをお忘れなく。

 

【簡単な作り方】

1.豚肉を広げた幅より小さめのおにぎりを作り、巻く

2.巻き終わりを下にしてフライパンで焼く

3.酒、醤油、砂糖、みりんを加え煮からめる

 

【冬】イベントを盛り上げるキュートなおにぎり

 

クリスマス、お正月、節分と冬の行事に合わせておにぎりをアレンジしたお弁当や、朝食を作ってみてはいかがでしょう。おにぎりを顔にみたて、海苔で表情をつくれば、不器用さんでもキャラクターおにぎりに手軽に挑戦できます。

 

ここでは、クリスマスおにぎりと、冬が旬の青のりを使った悪魔のおにぎりを紹介します。

 

悪魔のおにぎり

 

青のりの「寒ノリ」と呼ばれる種類は、11〜2月に収穫されます。

 

以前、SNSで話題になった「悪魔のおにぎり」は、ご飯に青のりとてんかす、めんつゆを混ぜて握ったもの。食べた人が「悪魔的にカロリーが高いですね」と言ったことがネーミングの由来なんだとか。簡単につくれて“悪魔的に”おいしいので、食べ過ぎにはご注意を。

 

【簡単な作り方】

ごはんに、青のり・天かす・めんつゆ(おすすめは3倍濃縮)を入れて混ぜる

 

クリスマスおにぎり

 

最後にご紹介するのは、クリスマスのお弁当にぴったりのアレンジおにぎり。シンプルなお弁当のおかずを、並べ方を工夫するだけで、かわいいスノーマンとトナカイが登場します。

 

年に一度のクリスマス。ご家族に、お弁当で小さなサプライズを贈りませんか。

 

【簡単な作り方】

・トナカイ:おかかと醤油をまぜたおにぎりをつくる。鼻はウィンナー

・スノーマン:好きな具をいれた塩むすびをつくり、鼻は人参、帽子にミニトマト

・共通:顔は海苔をカットして作る

 

おわりに

混ぜごはんのおにぎりは、あたたかいごはんに具材を入れるのがポイントです。また、握ったら冷ましてからラップに包んだり、容器に詰めると、おにぎりがベトベトするのを防げます。

 

おにぎりの具に向いているのは、ご紹介した具材のように、少し味が濃いめのものです。具に水分や油分が多いと、崩れやすくなってしまうのでご注意ください。

 

今回は、華やかなおにぎりを中心にご紹介したので、数種類を組み合わせてお弁当や食卓に並べるのもおすすめ。この記事をヒントに、新たなおにぎりの楽しさを見つけていただけるとうれしいです。

 

参照元

・ヤマサ Happy Recipe:https://recipe.yamasa.com/

・株式会社くらこん ひじき講座:https://www.kurakon.jp/ency_hijiki/05.html

・農林水産省 北陸農政局 今月の園芸特産作物 7月 えだまめ:https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201607.html 

 

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