食欲の秋。秋の味覚といえば、サツマイモや蓮根などの根菜類と並んで「きのこ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。きのこは年中スーパーで手に入る万能食材の一つですが、自然に育つきのこの多くは、秋冬に旬を迎えるものが多いんです。
本日ご紹介するのは、きのこの仲間でもある「えのきたけ」です。低価格で入手しやすく、「えのき」という名でも呼ばれるきのこですが、味噌汁などの汁物以外でも様々な料理に活用できる万能食材であることをご存知ですか?
本日は、そんなえのきたけの特徴やアレンジレシピを管理栄養士の筆者がご紹介します。
アレンジ無限大!「えのきたけ」ってどんな食材?
真っ白で軸が細長い形のえのきたけ。年中手に入るきのこではありますが、よりおいしく食べられる時期は11~3月と言われています。
スーパーで新鮮なものを見分けるポイントとしては
・背丈が揃っていて、軸にハリがあるもの
・商品のパッケージ袋に水滴のついていないもの
をチェックしてみてください。
収穫後から時間が経つと水分が出てくるため、水っぽくなくしっかりとハリのあるものを選ぶと良いですよ。
メインからおつまみまで!えのきたけアレンジレシピ3選
えのきたけについてご紹介しましたが、実際どんな料理に活用できるのか知らない方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではえのきたけを使ったアレンジ料理を3つご紹介します。
【その1】おつまみに!豚えのきのユッケ風
シャキッと食感が楽しいえのきを使って、お酒のおつまみにもなるユッケ風にアレンジしました。ピリ辛濃厚な味わいに卵黄がよく絡み、やみつきになること間違いなし!
えのきたけをたっぷり1袋使うので、少量の豚肉でもボリューム満点に仕上がりますよ。辛味の好きな方は、お好みで豆板醤を加えてみてくださいね。
【材料(2人分)】
・豚バラ肉 200g
・えのき 1袋
★コチュジャン 大さじ1
★しょうゆ 大さじ1
★ニンニクチューブ 小さじ1
・ごま油 大さじ1/2
・卵黄 1個分
・ラー油 適量
・糸唐辛子 適量
【作り方】
1.えのきは石づきを切り落として半分に切ります。豚バラ肉は4cm幅に切ります。
2.熱したフライパンにごま油をひき、1を入れて炒めます。豚バラ肉に火が通ったら★を混ぜ、器に盛りつけます。
3.卵黄とラー油をかけて、お好みで糸唐辛子をのせて完成です。
【その2】常備菜にも!えのきと水菜の白だし梅和え
えのきたけを水菜と合わせ、食感が楽しい簡単和え物に。白だしと梅肉のスッキリとした味わいで、箸休めにもおすすめです。たくさん作って、常備菜にしても良いですね。
【材料(作りやすい分量)】
・水菜 1袋(200g)
・えのき 1袋
★白だし(10倍濃縮)大さじ1.5
★梅肉 小さじ1
★塩 ひとつまみ
・お湯 適量
【作り方】
1.水菜は4cm幅に切り、えのきは石づきを切り落として半分に切ります。
2.鍋に湯を沸かして1をさっと茹で、水気を絞ります。
3.ボウルに2、★を入れ混ぜ器に盛りつけ完成です。
【その3】晩ごはんのメインにも!ふわふわ卵のえのきたけあんかけ
最後にご紹介するのは、えのきたけで作るあんをたっぷりかけた卵料理。ツナの風味もよくあい、そのまま白ごはんに乗せて丼にするのもおすすめです。フライパンひとつで10分で完成するので、忙しい日にもぴったり!
【材料(2人分)】
・えのき 1/4袋
・卵 3個
・ツナ缶 1缶(正味50g)
・塩 ひとつまみ
・水100ml
★しょうゆ 大さじ1
★料理酒 大さじ1
★鶏がらスープの素 小さじ2
・水溶き片栗粉 小さじ2
・ごま油 大さじ1
・小ねぎ 適量
【作り方】
1.えのきは石づきを切り落とし、3等分に切ります。
2.ボウルに卵、油を切ったツナ缶、塩を入れ混ぜます。
3.強火に熱したフライパンにごま油を入れ、2を入れかき混ぜます。ふんわりしたらそのまま加熱し、火が通ったら器に盛り付けます。
4.同じフライパンに水、1、★を入れてひと煮立ちさせます。火を止めて水溶き片栗粉を回し入れて混ぜ、とろみがついたら3の上にかけます。
5.最後に小ねぎを散らして完成です。
まとめ
今回ご紹介したアレンジ料理以外でも、えのきたけを唐揚げにしたり焼売にするなど、さまざまなメイン料理に活用することができます。食感が楽しくどんな食材とも相性が良いので、この機会にさまざまなアレンジ料理に挑戦してみてくださいね。
「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」高橋出版
滋賀県出身。管理栄養士・フードコーディネーター。「頑張る人たちを食で支えたい。毎日の小さな幸せを届けたい。」の思いを形にするべく、働きながらレシピ作成やライターとしても活動中。食と旅行が大好きな人。