ワカサギは、寒い時期になると各地でワカサギ釣りができるようになり、全国的にも馴染みのある魚のひとつです。
そんな新鮮なワカサギを手に入れたら、みなさんはどんな料理を作りますか? そのまま焼いて食べたり、南蛮漬けにするのも美味しいですが、今回ご紹介するのは「コンフィ」という調理法です。
週末に作り置きしておけば、様々な料理にアレンジできるので平日に忙しい方達にもピッタリです。今回は、そんなワカサギの簡単な下処理の方法から、アレンジ料理までご紹介します。
ワカサギの特徴
ワカサギは漢字で「若細魚」と表記され、キュウリウオ科に属する魚です。海だけでなく、湖や河川などの淡水にも生息できるため、山上湖やため池などで養殖も行われています。国内の産地では収穫量の多い青森や北海道、秋田や滋賀県などが有名です。
しっかり加熱すると骨もやわらかく、そのまま丸ごと食べることもできるので、お子様とも一緒に楽しめるのが嬉しいですよね。
お手軽!ワカサギの下処理方法
新鮮なワカサギを手に入れたら、早速下処理をしましょう。小ぶりなサイズのため、ひとつずつ処理をする手間がありますが、今回は自宅でも簡単にできる方法をご紹介します。
〜用意するもの〜
・ワカサギ
・塩
・水
・ボウル
〜手順〜
1.ボウルにワカサギを入れて塩を振り、全体に馴染むように優しく揉み混ぜます。
(全体にかかるようにしっかりめに塩を振ります)
2.流水でワカサギを洗います。ここで表面のぬめりや汚れを落としていきます。
3.肛門あたりを軽く押し、汚れを取り除きます。再度軽く洗い流し、水気を拭き取れば完成です。
(お腹を押して卵が出てしまわないように、優しく押します。黒色の汚れが苦味の原因になると言われています。)
ワカサギのコンフィの作り方
下処理が終わったらいよいよ調理です!
今回ご紹介する「コンフィ」はフランス料理の一種で、魚や肉類、野菜などを低温のオイルでじっくりと火を通す調理方法のことを指します。低温調理することで、食材の保存性が上がり、骨までやわらかく仕上がるので、常備菜としてもおすすめです。ワカサギのコンフィを保管する際は清潔な容器に入れて、冷蔵庫で保存してください。
じっくり火を通すため調理時間は長くなるのですが、オーブンでほったらかしておけば完成するので手間はかからず意外と簡単に完成します。
〜材料〜
・ワカサギ 300g
・ニンニク 2片
・鷹の爪 1本
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル 適量
〜手順〜
前処理:オーブンは100℃に予熱しておきます。
1.ニンニクは薄切りにします。
2.耐熱容器に下処理をしたわかさぎを並べ入れ、1、鷹の爪、ローリエを入れます。最後にオリーブオイルを、わかさぎが浸るくらいまで入れます。
3.100℃に予熱したオーブンで1時間加熱し、じっくり火を通して完成です。
さまざまな料理へアレンジも
ワカサギのコンフィは、塩を振ってそのまま食べても美味しいですが、さまざまな料理に活用することができます。
今回は、旬野菜のスナップエンドウを追加して、オイルパスタにアレンジしました。その他にも、耐熱容器にワカサギのコンフィを並べ入れて塩胡椒をふり、ピザ用チーズを乗せてトーストすれば、立派な一品が完成しますよ。バケットなどを添えて食卓に出せば、おもてなしにもピッタリですね。
旬の新鮮なワカサギは、今の寒い時期にしか楽しめないので、この機会にぜひお試しくださいね。
参考
2010年 高橋書店 藤原昌高『からだにおいしい魚の便利帳』
滋賀県出身。管理栄養士・フードコーディネーター。「頑張る人たちを食で支えたい。毎日の小さな幸せを届けたい。」の思いを形にするべく、働きながらレシピ作成やライターとしても活動中。食と旅行が大好きな人。