管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。40歳を過ぎてくるとシミやシワなど、お肌の老化も感じやすいですよね。子供の肌を見た後に自分の肌を見るとゾッとしてしまうこともあるほど。あのプルンとしたお肌にも戻れなくても、できる限り現状を維持して、いつまでも若々しくいたいものです。

 

そのためにはコラーゲンの摂取も欠かせません。しかし、コラーゲンだけをやみくもに摂ってもダメなんです。それでは効率の良い摂取も含めてみていきましょう。

 

鶏の手羽先、スペアリブなどに多く含まれるコラーゲン。

コラーゲンは、肉類や魚類など、動物性のたんぱく質に多く含まれています。特に軟骨や骨の周り、魚の皮などに多く含まれています。

 

手羽先や手羽元、鶏もも肉を煮た煮汁を冷蔵庫に置いておくと固まることがありますよね。あれはコラーゲンが固まったものです。余りがちな煮汁捨てることはコラーゲンを無駄にするのも同じ。せっかくなので煮汁をリメイクして炊き込みご飯にしたり、玉子とじにしてみるものおすすめです。

 

またゼラチンで固めて作ったゼリーなどにもコラーゲンが含まれています。というよりゼラチンはコラーゲンから作られているため、コーヒーゼリーやフルーツゼリーを食べるのはコラーゲンを摂っているのと同じこと。ビタミンCたっぷりのキウイやいちご、オレンジ、パイナップルなどと共に食べれば嬉しい効果もあります。

 

コラーゲンは体の中で再合成される。

 

コラーゲンは体の中で分解してから再び合成されます。この合成を助けるにはビタミンCが必要になります。ですからコラーゲンを含む食品と一緒にビタミンCも摂ると良いでしょう。ビタミンCはレモンや赤ピーマン、ケール、ブロッコリーなどの野菜や果物に多く含まれています。先程のゼリーにフルーツをのせると良いのはこのためです。

 

ここで知っていただきたいのがビタミンCの性質。水に溶けやすく熱に弱いということです。流水で長い時間洗うことや、加熱しすぎることで半分以上失ってしまうこともあります。

 

ただし、じゃがいもやさつま芋のなどの芋類は熱に強いため、加熱してもさほど心配はいりません。またレバーや納豆、たらこなどに含まれるパントテン酸はビタミンCの働きを助けてコラーゲンの生成を促してくれます。

 

 

骨粗鬆症の予防にもコラーゲン。

コラーゲンは骨を作る上でも非常に重要です。骨を鉄筋コンクリートに例えると、コンクリートがカルシウムとリン酸で、鉄筋が繊維状のたんぱく質であるコラーゲンになります。鉄筋部分の骨質を良い状態に保つためにはコラーゲンが必要になります。

 

コラーゲンの合成量は年齢と共に低下していきます。そのためにもコラーゲンを含む食品や合成を促すビタミンC等が必要です。私たちは1日3食で必要な栄養素を補わなくてはなりません。1回食事を抜いてしまっては、栄養素が不足しやすくなります。いつまでも若々しいお肌を保ち健康でいるためは、主食、主菜、副菜のそろったバランスの良い食事を食べるように心がけていきましょう。

 

参考文献

イラスト機能性成分入門(メディカ出版)

栄養学の基本がまるごとわかる事典(東西社)

 

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