健康と美容に役立つキャロブ!抗糖化でアンチエイジング
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。
今回取り上げるのは、雑誌でも特集を組まれるほど大注目されているキャロブです。
キャロブは主に地中海付近で栽培されるマメ科の植物で、日本では「いなご豆」と呼ばれています。
輸入食材店でよく見かけるキャロブパウダーは木の実の鞘の内側の甘い果肉部分を乾燥して挽いたもので、味はココアやチョコレートと似ています。
キャロブパウダー以外にもチップタイプ、シロップタイプなどさまざまな種類があります。
キャロブの歴史は古く、古代エジプト時代から甘味料として用いられていたとされています。
キャロブには健康と美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
キャロブの鞘から抽出されるピニトールという成分には下記のような効果が認められています。
・血糖値を下げる
・肝機能を改善する
・炎症を抑える
・生理痛を緩和する
・手足の冷えを改善する
血糖値を下げることができるということは、アンチエイジングの大敵である糖化を防ぐことに繋がります。
アンチエイジングを実践する上で体の糖化を防ぐ抗糖化はとても大切です。
体の糖化が進行すると動脈硬化や骨粗鬆症などの疾患にかかるリスクが高まることが近年の研究で明らかになってきました。
また、肌のコラーゲンの糖化すると皮膚の弾力が失われるため、シワやたるみの原因となります。
キャロブで抗糖化して、健康的な若々しさを手に入れましょう。
参照:http://www.diabetic-precaution.com/pinitol/
参照:https://biosciencedbc.jp/dbsearch/Patent/page/ipdl2_JPP_an_2007236719.html
参照:http://mama-farm.jp/glacitol/
キャロブを実食!チョコレートに本当によく似ています。
味がココアやチョコレートと似ていると言われていますが、実際どれくらい似ているのか食べた感想をまとめてみたいと思います。
今回食べたのはチップタイプのキャロブチップスです。
原材料表示には「大麦シロップ、コーンシロップ、ヤシの実油、いなご豆、乳化剤(大豆由来)」と記載されており、
それぞれの原材料をチョコレートの一般的な原材料と置き換えてみると、原材料構成まで似ているということが分かります。
・キャロブ(いなご豆)=カカオ豆
・大豆シロップとコーンシロップ=砂糖
・ヤシの実油=カカオバター
見た目
チョコチップと同じ形に作られていて、見た目はチョコレートと全く変わりません。
チョコチップとキャロブチップスを並べられたら見分けがつかないほどです。
香り
袋を開けた瞬間にチョコレートと同じ香りが漂ってきます。
チョコレートの菓子パンの袋を開けたときのような香りに近いと思います。
味
カカオ濃度50~60%程度のチョコレートのような味です。
チョコレートよりもクセのない甘さで、あっさりとした味わいで、コクも控えめな印象です。
食感
歯ごたえはチョコチップそのものでした。
チョコレートに比べてゆっくりと口の中で溶けます。
お菓子作りにも最適!キャロブの使い方
キャロブは加工方法によってキャロブパウダー、キャロブチップス、キャロブシロップの3種類に分類されます。タイプごとのおすすめの使い方を紹介します。
・キャロブパウダー:牛乳で溶いてココア代わりに飲む、お菓子やパンを作るときに混ぜ込む
・キャロブチップス:お菓子やパンを作るときに混ぜ込む
・キャロブシロップ:アイスやパンケーキにかける
キャロブシロップはシロップと名前が付いていますが、お砂糖は一切含まれず、鞘を水に浸して煮詰めて作られているので体に優しいです。
キャロブパウダーが牛乳に溶けにくい場合は少量のお湯で溶いてから使用して下さい。
また、キャロブは豆自体に甘みがあるので、キャロブパウダーやキャロブチップスをお菓子作りに使用する際は砂糖の量を少なくしても大丈夫です。
目安として1/2〜2/3程度の量で、レシピ通りに砂糖を入れたときと同じ位の甘さになります。
キャロブパウダーを使用した手作りお菓子の中でも簡単で美味しいと人気なのが、キャロブケーキです。
パウンドケーキの型にの材料を全て混ぜ入れて焼くだけなので、忙しい主婦の方にもおすすめです。
「キャロブケーキ」
材料(パウンド型)
・全粒粉(または中力粉) 150g
・キャロブパウダー 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1と1/2
・豆乳 180ml
・メープルシロップ 大さじ5
・油(なたね油やオリーブオイルなど) 大さじ2
・ナッツやドライフルーツ お好みで
作り方
1.材料の粉類をふるってダマにならないように混ぜた後、他の全ての材料を入れてさっくりと混ぜます。
2.クッキングシートを敷いたパウンド型に生地を流して、180度のオーブンで約30分焼いたら完成です。
卵、砂糖、乳製品、ココア、チョコレートは不使用なのに美味しくて満足感もあるので、ダイエット中の方でも罪悪感なく楽しむことができると思います。
まとめ
数年前に「キャロブバー」というお菓子をいただき、キャロブという言葉を初めて知りました。
それからというもの、美味しくて健康にも良いキャロブの虜です。
キャロブパウダーはココアパウダーよりも安く手に入るため、お菓子作りなどに積極的に取り入れていきたいですね。
バレンタインにキャロブで作ったブラウニーやケーキなどを贈る時代も近いのではないでしょうか。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。