殻付きくるみを買うメリット
ちまたでは殻なしのくるみが売られているのに、わざわざ殻付きくるみを買うメリットは何でしょうか。
新鮮なくるみが長期間楽しめる
袋入りの殻なしくるみを買って、食べきれない分を取っておいたら、いつの間にか湿気ってしまった経験はありませんか?
殻付きのくるみは冷暗所で保存しておけば、1年以上持ちます。いつでも新鮮なくるみが食べられますよ。
種類を指定して食べられる
よく見る殻なしで売られているくるみは、ほとんどがアメリカ産のペルシャグルミです。
殻付きくるみを買うとなると、品種を指定して取り寄せる必要があります。品種によって大きさも味わいも違ってくるので、食べ比べもできますよ。
専用の器具を使わずにくるみの殻を割る方法をためしてみた
専用器具を使わなくても、くるみの殻を割ることができます。
今回は、特に殻が固い種類の和くるみである、オニグルミを新潟県の生産者さんからお取り寄せして、手持ちの道具でくるみの殻を割る方法を試してみました。
準備するもの
・マイナスドライバー
・フライパン
・軍手
・タオル
・竹串
くるみの殻の割り方
1.くるみを水に一晩漬けます。
汚れを落とす意味もありますが、浸水させる事で、殻が吸水して柔らかくなります。
2.水を切ってフライパンで乾煎りします。油を敷かず、水気を切ったくるみを、焦がさない程度に乾煎りします。
小さくピシっと音がするようになると、殻の綴じ目に隙間が出来てきます。ほんの1ミリ程度ですが、これだけ開いたら大丈夫です。
3.くるみにできた隙間にマイナスドライバーを差し込んで、殻を開けます。
乾煎りしたくるみが手で持てる程度に冷めたら、軍手をして、くるみの隙間にマイナスドライバーを差し込み、“てこの原理”で殻を開けます。
まだ熱いうちでもくるみが持ちやすいですし、手が滑った場合の怪我の防止のためにも必ず軍手をはめるようにしましょう。
4.竹串などを使って、実を出します。
半分に割れたら、竹串などで実を出します。
オニグルミは、特に殻が固く、実を取り出しづらい品種なので、乾煎りしても口が開かないものがあったり、身を出す時も形を保ったまま取り出すのは難しかったです。
口が開かないくるみはタオルで包んで金槌で叩くと割れました。加熱した後、なるべく早めに殻を開けたものと、十分に冷めたものを開けた場合は、まだ熱を持っていたものの方が開けやすかったです。
殻から出した生くるみの味わい
殻を割ったオニグルミを実際に食べてみました。
欠片の大きさが丁度良いので、今回は小松菜を茹でて、八方だしと生くるみと和えて、くるみ和えにしました。
まず、びっくりしたのは、油分の多さと、その油の上品な味わい。この油分の多さはオニグルミの特徴でもありますが、上品な油の味わいは、割りたてならではの贅沢です。
くるみのコクと油分が加わる事で、高級な「和サラダ」という味わいが楽しめました。
くるみの殻の使い道
生の実を食べた後のくるみの殻は、殺菌の為に15分程茹でてから、十分に乾かして、インテリアなどに使う事が出来ます。
例えば、リースの材料にするのはいかがでしょうか。
その他、観葉植物の鉢に敷き詰めてマルチングとして使うこともおすすめです。
まとめ
今回は、専用の器具を使わずにくるみの殻を開ける方法をおしらせしました。殻を取った状態で売られているくるみは便利ですぐに食べられますが、生くるみならではの味わいを、一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考
e-Stat https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&query=%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%81%BF&bunya_l=04
山菜屋.com https://www.sansaiya.com/kinomi/
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。