管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。

 

落花生の生産NO.1の千葉県。

私は小学4年生のころから千葉県に暮らしているのですが、学校での節分の豆まきの豆の替わりに落花生を使っていることに初めは驚きました。殻が付いたまま投げているので身は綺麗。

投げた後はみんなで拾って食べていました。「無駄がなくて良いな」と子供心に思いました。

 

千葉県では秋になると生の落花生が道の駅やスーパーなどに並びます。これを茹でて食べると、秋を感じます。生の落花生を選ぶときは、殻に黒ずみがなくふくらみの大きさが均一なものを選ぶといいでしょう。

 

生の落花生を茹でると、殻の内側に果肉のようなものがあります。たまに実が小さいものがありますが、これは未熟な落花生で、実が柔らかくてこれもまた美味しいです。成熟すると皆さんがご存知の落花生になります。落花生はマメ科ですが、食品成分表では成熟した落花生は種実類、未熟は野菜類に分類されています。

 

 

美容にもよい落花生

 

 

落花生には抗酸化作用のあるビタミンEがたっぷり含まれています。

抗酸化作用とは体の中で発生した活性酸素を除去することで、老化や生活習慣病の予防などにもつながるとされています。

 

同じようにビタミンCやβ-カロテンが多い小松菜や菜の花にも抗酸化作用があり、一緒に食べることで相乗効果も期待できます。落花生の殻と薄皮をむき、実であるピーナッツを砕く又はミルサーにかけて粉末にします。

 

茹でた小松菜や菜の花と和えればとてもおいしく食べることができます。最近はピーナッツが砕かれて売られているものもありますので、そちらを利用するものいいですね。

 

また落花生は脂質が高いと言われていますが、体に良いとされるオレイン酸が多く含まれているのも特徴です。オレイン酸はオリーブオイルにも多く含まれている油と同じで、コレステロールの上昇抑制に働くとされています。毎日食べる適量はピーナツ25粒位です。落花生で計算すると12.3個なので、ゆっくり食べれば食べ応えもありますね。

 

 

 

お酒のつまみにも実は適役!

 

ピーナッツはナイアシンという成分が豊富で、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解に役立ちます。お酒の席でピーナッツが出てくるのはとても理にかなっていることなのです。

 

これから忘年会などで、飲む機会も増えますからぜひピーナッツを活用してみてくださいね。

 

ピーナッツ自体の脂質が高い上に、市販で売られているバターピーナッツは油で加工され、塩で味付けしているため、たくさん食べてしまうと油や塩分の摂り過ぎになってしまいます。バターピーナッツより無塩のローストピーナッツがおすすめです。落花生が手に入らない場合などはそちらをお召し上がりくださいね。

 

 

炒ったり砕いたり。ピーナッツでアレンジレシピ

 

 

落花生やバターピーナッツは、一工夫して美味しく食べることができます。少しだけ残ってしまった。というときなどにも便利ですよ。

 

ピーナッツを炒り、甘めの味噌と合わせたピーナッツ味噌は箸休めにぴったりの一品。私は砂糖を使わず、甘酒(原液)と味噌を合わせて、優しい甘さに仕上げます。揚げた豚肉や鶏肉と野菜を甘酢あんで合わせた酢豚や酢鶏のなかにもピーナッツを加えるとアクセントとなります。

 

砕いて南瓜サラダや白和え、茹でたもやしなど一緒に和えることで味に濃厚さを増してくれます。また、粗めに砕いたピーナッツをとんかつなどの揚げ物の衣や焼き物の衣にカップケーキやクッキーのトッピングにしたりするのもいいですね。細かめに砕いたものはホットケーキやケーキの生地に少量加えるのもよいでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

落花生やピーナッツを色々な楽しみ方で味わってみてくださいね。

 

 

参考文献

・栄養学の基本がわかる図解事典(成美堂出版)

・日本食品標準成分表2015年版(七訂)(女子栄養大学出版部)

・旬の野菜の栄養事典(エクスナレッジ)

 

 

【減農薬栽培の焙煎がおいしい落花生】

 

岐阜県中津川市、減農薬栽培で育てる「Koike lab. -creative office-」さんの落花生。
昔ながらのガス火の焙煎機で少量をじっくり炒ることで、ムラなく均一に香ばしく仕上がります。

赤土で育つ落花生は風味が良いのですが、生で食べる事はない落花生だからこそ、
焙煎が味を決める1品です。

 

 

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