こんにちは、季節の恵みを味わう保存食料理家 管理栄養士のきくち りつです。
今が旬のアスパラガス。青空に向かってどんどん伸びていく姿はとても清々しいですね。新鮮な穂先までピンとした太めのアスパラガスが手に入ったら、まずお鍋にお湯を沸かして茹でる?ちょっと待って!!!
新鮮なアスパラガスの甘みと風味を味わうには茹でない方がいいんです。
アスパラガスの美味しさを最高に味わえるのが「ビスマルク風アスパラガス」Asparagi alla BISMARK (アスパラジ・アッラ・ビスマルク)です。
“ビスマルク”というのは「鉄血宰相」の異名で知られ、美食家としても有名だった19世紀ドイツ帝国初代帝国宰相の名前で、ステーキなどに目玉焼きをのせて食べる事が好きだったことに由来して目玉焼きをのせた料理を”ビスマルク風”と呼ぶようになったそうで、イタリアでは定番の食べ方です。
今回は電子レンジで簡単にできるポーチドエッグの作り方もご紹介します。
アスパラガスの栄養
アスパラガスにはビタミンC、ビタミンK、葉酸が多く含まれます。
名前の由来となったアスパラガスの旨味成分アスパラギン酸は新陳代謝を活発にし、疲労を和らげる効果があるとされています。
主に穂先に含まれる「ルチン」には、血管を丈夫にする働きがあるといわれています。 ビタミンCを多く含む食材と合わせると、ビタミンCの吸収効率を高める作用もあります。
アスパラガスの美味しい季節、旬の甘みと旨味をたっぷりと楽しんでくださいね。
アスパラガスの保存方法
切り口が乾燥すると筋っぽい食感になって固くなってしまうので、下端を少し切り落としてぬれたペーパータオルで切り口を包み、ビニール袋に入れます。
畑で生えていたときと同じように、立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存をすれば美味しさが長持ちします。空いた牛乳パックを利用すると冷蔵庫の中で立てやすく傷みにくいですよ。
ビスマルク風アスパラガス
材料(2人分)
・アスパラガス(太めのもの) 8本
・ベーコン 4枚
・油 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・こしょう 少々
・パプリカ(あれば) 少々
・パルジャミーノ・レッジャーノ 適量
・パン 4枚
〈ポーチドエッグ〉
・卵 2個
・水 50g
作り方
1.アスパラガスの下処理をする。ピーラーでアスパラガスのはかまを取り、下の方の皮の固いところは皮を剥く。
2.フライパンに油とベーコンと大きいアスパラガスを入れて中火で焼く。
3-1.ポーチドエッグを作る。耐熱ボウル(茶碗でも可)に水を50ml入れ、卵1個を割り入れる。
3-2.竹串で黄身にひとつ穴を開ける。
3-3.600Wの電子レンジで 40秒加熱する。
3-4.電子レンジから取り出しスプーンで裏返す。
3-5.スプーンで卵を抑えながらお湯を捨てる。スプーンを入れたらトロリと黄身が流れるくらいがちょうど良いです。卵は1個ずつ加熱して下さい。
4.ベーコンはカリッと焼けたら先に皿にとり、小さめのアスパラガスをフライパンに入れて塩、こしょうをして蓋をして、ときどきフライパンを揺すりながら2分蒸し焼きにする。
5.アスパラガスが鮮やかな緑色になったら蓋を開けて火を止める。
6.皿にアスパラガスも盛り付け、ポーチドエッグを上に乗せてパプリカをひと振りし、ベーコン、パンを添えて、グレーターでパルジャミーノ・レッジャーノを全体に振りかける。
7.出来上がり。ポーチドエッグの黄身をソースにしてアスパラガスに絡ませてお召し上がりください。
ワンポイントアドバイス
・アスパラガスは茹でずに蒸し焼きにするので旨味が逃げません。シャキシャキとした歯ごたえと甘みがストレートに味わえます。
・チーズはグラノ・パダーノを使っても美味しく出来ます。
・ポーチドエッグはスタンダードにお鍋で作ってもOK。この方法なら1度に2個作ることが出来ます。
小鍋に湯を沸かし、沸騰したら酢大さじ1を入れてお玉に割り入れた卵を湯の中にそっと落とす。ふわふわと広がった白身をスプーンで丸めながら中火で2分茹で、白身が固まったら皿に取っておくといいでしょう。
旬のアスパラガスは生産者のこだわりを感じる産直通販で!
今回は食べチョクで福島県喜多市のアグリットさんの「旬の甘アスパラガス」を取り寄せ、調理させていただきました。
米どころ会津喜多方の稲作で発生した有機物を原料とする堆肥をふんだんに使用し、自然物由来の土壌改良材で作られているため、太くておいしいアスパラガスがいただけます。
カゴメ株式会社HP https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/asparagus/
Biencuit https://biencuit.jp/
管理栄養士 保存食料理家 食育教室 自家製天然酵母パン教室講師病院、保育園、産科クリニック、オーガニックレストラン、有名ブランジェリーでの勤務と食物アレルギー児の子育て経験から、月齢に応じた離乳食作り、子供と一緒に楽しむ食育、食物アレルギー対応、妊産婦食などライフステージ栄養学に根差したレシピが得意。季節の旬の恵みを長く楽しむための発酵食・保存食作りがライフワーク。