セロリの香りと旨みを逃さず料理する
セロリは西洋野菜で、ヨーロッパから地中海が原産と言われています。
ヨーロッパではスープにしたり、香料としても使われていたとか。
洋風のスープを作るときには、ちょっとセロリの切れ端を入れると旨みの強いスープがひけますし、塊肉を焼くときに葉や茎と一緒に焼くと、臭み消しにもなります。
日本には江戸時代に入ってきましたが、食卓に馴染むようになったのは昭和に入ってから。
香りが強いので、好みが分かれる野菜のひとつでもありますよね。
セロリの下処理の仕方
今回は、葉と茎を別々に調理してみました。
葉だけを摘んで寄り分けてから料理しましょう。
同じ料理にするときも、柔らかい葉と繊維質な茎では火の通りが違うので、時間差をつけて炒めるなどしましょう。
茎の方は筋があるので、包丁で先をひっかけて取ります。
みじん切りなどで使うときにはそこまで気になりませんが、取った方が口当たりがよくなります。
【レシピ】ほかほかごはんにのせて! ナッツセロリ味噌
まずはセロリの葉を使って料理していきましょう。
セロリの葉は柔らかいのですが、茎より香りがあるので、生食では香りが強すぎると感じるかもしれません。
今回は食べやすく加熱し、味噌と合わせてごはんのお供にしてみました。
材料(2人分)
セロリの葉(みじん切り)…1本分(10〜15g)
ミックスナッツ(みじん切り)…15g
油…小さじ2
砂糖…小さじ1
酒…小さじ1(お酒が苦手な方は水で可)
味噌…20g
1.鍋に油をひいて中火で温め、ナッツを炒める。
ナッツを炒めていると、いい香りがしてくるので、焦がさないように混ぜながら香ばしく炒めます。
2.セロリの葉を入れて混ぜ、30秒ほどしたら火を止める。
葉を入れたら、香りが飛ばないようすぐに火を止めましょう。
3.砂糖を入れてよく混ぜ、酒と味噌を入れて練る。
はじめに砂糖を入れて、材料によく溶け馴染んでから酒と味噌を入れて練ります。
お酒の味が苦手な方は、水で代用しても構いません。
ほかほかのごはんにのせていただくのがおすすめ。
ナッツのプチプチした食感とセロリの葉の苦み、香りがおいしい一品です。
お酒のつまみにするなら、クラッカーに乗せたり、レタスで巻いたりするとおいしくいただけます。
蒸したじゃがいもに和えても!
【レシピ】セロリのはちみつ漬け
こちらはちょっぴりお手軽レシピ。
茎を斜めに切ったもの(1本分)に、オリーブオイル大さじ1、りんご酢大さじ2、はちみつ大さじ1/2と赤唐辛子を漬けておくだけ。
ごはんの箸休めにはもちろん、甘酸っぱくてついつい食べすぎてしまうおいしいお漬物です。
辛いのがお好みの方は黒胡椒も入れてみてくださいね。
春の皿には苦みを盛れということわざもあります。
セロリの葉の香りと苦みも、じょうずに取り入れてみましょう。
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食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。