野菜や果物などをそのままミキサーで粉砕・攪拌して作るスムージーは、栄養素を逃さずいただける飲み物としても注目されていますが、気温が下がるこれからの時期には冷たくて飲みにくい…と敬遠する人も多いと思います。
そこで、今回は、温めても美味しい6種類のスムージーをご紹介します。
旬の「ルッコラ」を主役にしたグリーンスムージーや、「柿」や「りんご」など秋冬が旬の果物を使ったカラフルなスムージー、甘酒やナッツを加えたスムージーなどバラエティに富んだものばかり!
是非チャレンジしてみてくださいね。
「ルッコラ」のグリーンスムージー
「グリーンスムージー」には明確な定義があるのをご存知でしょうか。
グリーンスムージーの考案者ヴィクトリア・ブーテンコ氏が推奨する定義は、
「生の葉野菜と生の果物をミキサーで混ぜ合わせて作る飲み物」。
胃に負担をかけないよう葉野菜と果物のみで作ることが前提なので、水以外にヨーグルトや牛乳を入れたり、ハチミツやシロップを使ったりしたものは、ブーテンコ氏の考える「グリーンスムージー」とは少し異なるのです。
今回は「グリーンスムージー」の定義にピッタリ合うものをご紹介します。グリーンの基となる食材は冬が旬の「ルッコラ」です。
材料(2杯分)
・ルッコラ 30グラム
・キウイ(緑) 1個
・洋梨 1個
・温州みかん 2個
温州みかんはビタミンCが豊富で、じょうのうと呼ばれる薄皮や白い筋にはペクチンなどの食物繊維がたっぷり。
それらも逃さず摂取できるよう、取らずにそのまま使うのがオススメです。グリーンのキウイも食物繊維が豊富なので、相乗効果が期待できます。
また、洋梨を使うことでトロミがつくので、少し加熱して飲むと身体が温かくなります。
スーパーフード「食用ほおずき」を使った黄色のスムージー
ビタミンAや鉄分、食物繊維などが豊富に含まれた美容に良い「スーパーフード」として注目を集める「食用ほおずき」を使ったスムージーをご紹介します。
材料(2杯分)
・食用ほおずき 5つ
・バナナ 1本
・アボカド 1個
・黄パプリカ 1/3個(約50グラム)
・水 200ml
アボカドとバナナはどちらも栄養価の高い果物で、スムージーを作る上では定番の組み合わせですが、味が濃厚になり過ぎ、「重い」と感じてしまう人もいるようです。
しかし、このレシピでは、食用ほおずきの酸味がアクセントとなり、飲みやすくなります。
また、粘度が高くて腹持ちが良いので、食事代わりにもオススメです。
▼「食用ほおずき」についてもっと知りたい方はこちら
【食べる宝石】食用ほおずき「オレンジチェリー」の産地へ【長野県佐久市 百笑農房】
「生姜」で免疫力UP!秋色オレンジスムージー
秋が旬のオレンジ色食材に「生姜」を加えたスムージーをご紹介します。
生の「生姜」に含まれるジンゲロールは血行を良くしてくれますし、加熱した「生姜」に含まれるショウガオールは身体を内部から温める効果が期待できます。
また、免疫力を高める作用もあるので、冷え改善や風邪予防にも有効です。
材料(2杯分)
・生姜 20グラム
・柿 1個
・オレンジ 1個
・にんじん 50グラム
・水 50ml
柿のビタミンC含有量は果物の中でトップクラス!
そのため肌の老化防止や風邪予防に効果が期待でき、これからの時期には欠かせないのですが、身体を冷やす果物ともいわれています。
今回のレシピではそれを補うために「生姜」を合わせました。少し加熱して飲むことで身体の内部からポッカポカになれますよ。
「黄柚子」の香りでリラックス!赤色スムージー
爽やかな酸味と香りを持った「柚子」。特に、皮が緑色から完熟の黄色に変わるこの時期のものはスムージーにピッタリ。
そんな「黄柚子」を使ったスムージーをご紹介します。
「柚子」の皮に含まれる香り成分リモネンにはリラックス効果があるとされ、冬至の「柚子湯」では、身体が温まるだけでなく、気分が落ち着いたような経験をお持ちの人もいるのでは?
材料(2杯分)
・黄柚子果汁・果皮 1個分
・りんご 1個
・赤パプリカ 1/3個(約50グラム)
・フルーツトマト 2個
・水 100ml
りんごは、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という西洋のことわざがあるくらい、健康維持に欠かせない果物。
1年中食べることができますが、旬は秋から冬にかけて。この時期のスムージーに使わない手はありません。
さて、ここまでは野菜と果物と水のみのレシピでしたが、ここからは別の食材も加えたスムージーをご紹介します。
飲む点滴「甘酒」の自然な甘さでパープルスムージー
「飲む点滴」や「飲む美容液」と評されるほど栄養価の高い甘酒をスムージーに取り入れるレシピをご紹介します。甘酒には米麹から作られるものと酒粕から作られるものがありますが、今回は前者を使います。
材料(2杯分)
・ブルーベリー(冷凍でも可) 100グラム
・キウイ(赤) 1個
・赤水菜 60グラム
・麹甘酒 200ml
ブルーベリーは酸味が強い果物ですが、甘酒と合わせることで甘味も加わるので、飲みやすくなります。
今回は冷凍のものを使いましたが、フレッシュなものがあればそちらを使ってください。
赤水菜と赤のキウイを使ったのはブルーベリーの色を活かすため。もちろん緑の水菜や異なる色のキウイでも大丈夫です。
「シナモン」で温活効果!デザート代わりにもなるナッツスムージー
煮込み料理やホットワインのアクセントにも使われるスパイス「シナモン」には、血行を良くし、身体を温める効果があるといわれています。
今回は「シナモン」を使ったナッツスムージーをご紹介します。
材料(2杯分)
・バナナ 2本
・豆乳 250ml
・きな粉 大さじ2
・素焼きカシューナッツ 大さじ2
・シナモン お好みで
砂糖やハチミツ等は使っていませんが、しっかり熟したバナナを使えば甘味は十分。
ナッツを入れることでコクもプラスされるので、物足りなさを感じることはありません。
表皮にシュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出ているバナナを使いましょう。
カシューナッツは細かく砕き、豆乳に浸して柔らかくしてから使うと攪拌時間を短くすることができます。
スパイスはシナモンのみを使いましたが、お好みでカルダモンやクローブなどをプラスするのもオススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか。「スムージー」=「冷たい飲み物」という印象を変えることはできたでしょうか。
どのスムージーもホットにしても美味しくいただけますが、野菜や果物に含まれる栄養素は加熱することで壊れてしまうものもあるので、温めるのは60度くらいまでにとどめておきましょう。
また、一気に飲むのではなくゆっくり噛むようにして飲むと吸収しやすくなり、消化酵素の分泌を促す働きも期待できます。
とはいえ、スムージーは薬ではありませんし、楽しくないと続けられません。まずはその日の気分で仕上がりの色を決め、作ってみるのも面白いかもしれません。
旬食材をミキサーにかけるだけでできるスムージー。いろいろ使ってアレンジしながら、自分にぴったりな1杯を見つけてみてくださいね。
ホットスムージーを作るなら新鮮な野菜・果物で
食べチョクには旬の野菜や果物がたくさん出品されています。今回ご紹介したスムージーで使っている食材もたくさん見つけることができますよ。
生産者さんこだわりの食材で心も体もあたたまるホットスムージーはいかがですか?
工学部卒の元SE。
結婚後、「焼肉屋の嫁が野菜ソムリエっておもしろくない?」という興味で野菜ソムリエプロの資格を取得。その後もフードツーリズムマイスターやフードロスゼロ料理アドバイザーなどの食に関する資格を取得し、現在は自治体等と連携しながら農産物のPRや地産地消の推進、食育活動などを行なっている。