タイ料理・シンプルクッキング研究家、サクライチエリです。

タイで生活していた時、日本人駐在員の奥様方が「日本の里芋の煮っころがしが恋しくて、ねっとり感はないけれど、タロイモで代用している」と話すのを聞くたびに、「ふーん」としか言えなかったのですが…

日本のねっとりシルキーで美味しい里芋を食べたら、あのころの自分が里芋の美味しさに気付いていなくて良かったと心から思い、秋になると嬉々として里芋を味わっています。

今回は、美味しい日本の里芋をタイで習った炊き込みご飯にアレンジしたレシピをご紹介します。

ヘルシーで美味しい里芋の、新しい魅力に触れてみてください。

里芋がヘルシーな理由

一般的に、イモ類は炭水化物が主体で太りやすい、というイメージがあるかもしれませんが、里芋のカロリーは100g中58kcalです。（日本食品標準成分表2015年版（七訂））　これは、同じ秋の味覚の１つであるサツマイモの134kcalに比べると、カロリーの低さが実感できます。

また、食物繊維はサツマイモとほぼ同じ値の2.3g。

水分が100g中84.1gと多めではありますが、余分な水分やナトリウムを排出して高血圧や冷え性、むくみの予防･改善に役立つカリウムが640㎎と豊富に含まれています。

このように、ヘルシーで低カロリーな里芋のシルキーでねっとりした食感がもっちりご飯と一緒に食べられたら、よりいっそう美味しい炊き込みご飯になりますね。

バジル香る里芋のボリューム炊き込みご飯

今回は、タイ料理のタロイモの炊き込みご飯を、日本の材料でご紹介します。

このレシピを基に、例えばキノコを混ぜてみたり、ベーコンを使ってみる等、色々なレシピに替えて楽しんで下さい。

材料（3～4人分）

お米　　　2合

里芋　　　300g（5～6個）

ニンニク　1片

豚ロース肉　100g

むきエビ　　100g

スイートバジル　　１パック

水　　2カップ（400ml）

醤油　大さじ2（ナンプラーでも大歓迎）

塩　　　適量

油　　大さじ1

作り方

1.　お米は洗ってザルに入れて水気を切ります。

2.　ニンニクはみじん切り。海老は背ワタを取り、里芋は皮を剥いて2㎝角程に切ります。

豚肉も大体里芋と同じ位の長さに切ります。バジルは葉を摘んでおきます。

3.　お鍋に油を敷いて、ニンニクを香りが立つまで中火で炒めたら、海老、里芋、豚肉を加えて軽く炒めます。

4.　醤油と水を加えてお鍋の蓋をして、沸騰したら火を弱めて15分、お米に芯が残らなくなるまで炊きます。

5.　ここが一番の盛り上がりどころです。

炊きあがった炊き込みご飯の味を見て、塩気が足りなければ塩を足し、バジルの葉をたっぷり混ぜ込みます。

バジルには、その香りによるリラックス効果や、胃腸の働きを助ける効果があると言われています。（参照・わかさ生活）

まとめ

里芋は、煮っころがし位しかレシピが思いつかないという方もいらっしゃるようですが、美味しい上にヘルシーで、ご飯と合わせればカサ増しにもなります。

里芋自体は味が淡泊なので、ご紹介したレシピの他にも様々な食材と合わせて、美味しくヘルシーな里芋炊き込みご飯を楽しんでみてください。

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サクライチエリ

タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。