管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
今、全国的に意識されている「ステイホーム」。映画を見たりゲームをするのもいいですが、いつもより長めに時間がありますから、普段はなかなかチャレンジできないことにトライしてみるのも良いですね。
フルーツをジャムやリキュールにアレンジしてみる
まずは、値段が落ちてきたいちごや初夏の気分にぴったりのオレンジを使って、ジャムやリキュール作りをやってみよう、という提案です。
いちごジャム
<材料>
いちご・・・600g
砂糖・・・400g
レモン果汁・・・大さじ1
<作り方>
下準備:保存用の瓶は煮沸消毒しておく。
1.いちごは軽く水洗いをしてよく水気をふき取りへたを取り除く。
2.いちごをボウルに入れ砂糖を半量まぶし1時間をおく。
3.いちごの水分が出てきたら鍋にうつし、弱火にかけ沸騰したらさらに火を弱め5分ほど煮る。
4.いちごが柔らかくなったら残りの砂糖を加えよくかき混ぜさらに5分くらいに詰め、木べらですくい、少しとろみがついてきたら火を止め、15分ほど放置しいちごに糖分を浸透させます。(浸透する前はいちごが浮いた状態です)
5.強火で加熱し沸騰したらレモン果汁を入れ、とろっとしたら火を止める。
6.煮沸消毒した瓶に詰める。
ジャムはフルーツに対して50%~100%の砂糖を加えてじっくり煮詰めていきます。キウイやブルーベリーなど、お好みのフルーツで作るのもオススメです。
オレンジのリキュール
<材料>
オレンジの果肉・・・1.2㎏
砂糖・・・100~200g
ホワイトリカー(35%)・・・1.8ℓ
<作り方>
下準備:瓶は煮沸又はアルコール消毒する
1.オレンジは水洗いし水気をふく。
2.皮をむき4枚ほどにスライスする。
3.瓶に2と砂糖、ホワイトリカーを加えしっかり密閉する。
4.1か月程度放置する。
ロックや水割り、サイダーで割ると美味しくいただけます。出来上がりまで1か月程かかりますが、今作るとちょうど夏の暑い時期に間に合いそうです。
旬の野菜を仕込んで、ザワークラウトやぬか漬けを作ってみる
次は野菜を使っての漬物作りです。春キャベツが出始めましたね。そんなキャベツを使って作るドイツの漬物ザワークラウトも、自宅でできるんです。
ザワークラウト
<材料>
キャベツ・・・500g
塩・・・小さじ2
<作り方>
下準備:保存瓶は煮沸消毒をする。
1.キャベツは良く洗う。
2.キャベツを千切りにする。
3.ボウルにキャベツと塩を加えビニール手袋(雑菌が入らないようにするため)を着用ししっかり揉み込む。
4.キャベツから出た汁もすべて保存瓶に入れ、ビンの中に重しになるようなもの入れる。1日常温に置いた後冷蔵庫で保存する。
5.漬け込んでからすぐでもいただけますが、1週間、2週間と日を追うごとに乳酸発酵が進むため酸味が出てきます。
そして次は、忙しいとなかなか取りかかれないぬか漬け作りです。今日は手軽できるジッパー付き袋を使った作り方です。
ぬか床
<材料>
米ぬか・・・1㎏
あら塩・・・100~120g(ぬかの10~12%)
水・・・1ℓ
昆布(長さ10㎝)・・・1枚
唐辛子・・・適量
野菜のヘタや芯・・・適量
ジッパー付きの袋
<作り方>
1.水を40℃程度に温める。
2.ボウルに米ぬか、あら塩を入れる。
3.1をゆっくり入れてかき混ぜ、ジッパー付きの袋に入れる。
4.昆布は汚れをふき取り、唐辛子は種を取り出し3に入れる。
5.野菜のヘタや芯を入れ、毎日かき混ぜ3~4日で抜き取り、3から3回繰り返す。
昆布や唐辛子を入れておくと風味が増します。野菜のヘタや芯はうまみをぬか床に浸透させるためです。人参ヘタやキャベツの芯など野菜の捨ててしまうところを入れ、毎日かき混ぜましょう。
ぬか床が完成した後、きゅうりやなすなどを洗い水気をふいたら、塩を少々ふり漬け込むと半日~1日で完成します。
ジッパー付きの袋の良いところは、ぬかの入った袋の上からもみもみするだけでかき混ぜていることと同じになるため、手が汚れずできます。忙しい時でもかき混ぜやすいですよね。
毎日何かしらの野菜をぬか床につけて置けば、食事の1品になり、おかずを作るのもラクになりますよ。
通販で、普段できない“ちょっと贅沢”にチャレンジしてみる
外出が難しい今、お買い物はインターネットを使う方が増えています。それに合わせて、産直の野菜やお肉、お魚など各地域の特産品がリーズナブルなお値段で購入できるサイトも増加しています。
スーパーでのお買い物を避けたい今こそ、野菜セットなど利用するのも一つです。また、外食したと考えて、ちょっと豪華な和牛などを購入して、プチリッチな夕食も良いものです。
フルーツ狩りには行けないけれど、直送サイトのフルーツを頼めば鮮度もばっちりですね。また同じフルーツを地域別や農家別で購入して味の食べ比べをするのも面白いですよ。
農家さんが丹精込めて作ったフルーツも微妙に味が違うかもしれません。
例えば、産直サイトの食べチョクでは旬のお野菜や果物がたくさんそろっています。先ほど挙げた野菜セットや食べ比べセットなどもそろっているようなのでぜひ見てみて下さいね。
いかがでしたでしょうか。
「ステイホーム週間」をただの引きこもり習慣にしないために、ぜひご家族で、いつもはできない料理にチャレンジしてみてください。
アオハタHPhttps://www.aohata.co.jp/experience/magazine/jamguide.html
宝酒造HPhttps://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/homemade/making/index.htm
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。