全国各地で暖かい気候が多くなり、そろそろ春本番を迎えますね。春といえば、春キャベツや新玉ねぎなどの春野菜が旬を迎える一方で、さやえんどう、スナップエンドウ 、グリンピース、そら豆……と様々な豆類も旬を迎えます。
見た目がよく似た豆類もありますが、風味や食感など全て違った味わいを楽しめるのをご存知ですか?
今回は、そんな豆類の中でも「うすいえんどう」の魅力を管理栄養士兼フードコーディネーターの筆者がご紹介します。うすいえんどうを楽しむおすすめの食べ方もご紹介するので必見です!
うすいえんどうは和歌山県の野菜?!
関西出身の筆者。東京へ上京して驚いたことが、春に近づくと当たり前のようにスーパーに並んでいた「うすいえんどう」が見当たらない……ということ。
全国各地で育てられている豆類と思っていたのですが、実は和歌山県を中心に栽培されており、主に関西圏に出荷されている野菜なんだそうです。
関西以外のスーパーでも目にすることができるかもしれないので、スーパーで発見した場合は是非とも手に取ってみてくださいね。
そもそもうすいえんどうとは、豆の大きさがグリンピースによく似ている豆類です。さやが固くしっかりしているため、スナップエンドウなどのようにさやごと食べるのではなく、そら豆のように中から実だけを取り出して食べます。
味わいはグリンピースよりもホクホクとしており、豆の甘みをしっかりと感じることができますよ。グリーンピースの食感が苦手…という方も多いと思いますが、そんな方に是非とも食べていただきたい野菜です。
新鮮なうちに!うすいえんどうのおいしい食べ方
うすいえんどうをはじめ、豆類は乾燥に弱く鮮度が落ちやすいので、購入後はできるだけ早くいただいてください(3日以内がオススメです)。
沢山買って一度に食べきれない!という場合は、さやから豆を取り出し、塩ゆで後に冷凍保存しておくと、鮮度を保ったまま長く楽しむことができますよ。ここではシワを作らず、ふっくらと美味しくゆでる方法をご紹介します。
うすいえんどうのゆで方のコツ
〜材料〜
・うすいえんどう 適量
・水 適量
・塩 お湯に対して1%程(500mlの場合は小さじ1/2)
〜作り方〜
1.うすいえんどうを手で開き、さやから実を取り出します。先端部分を指先で軽く押すようにすると、開きやすいですよ。
2.鍋に水、塩、うすいえんどうを入れて中火にかけます。水からゆで始めることで、豆の表面と内部の温度差ができにくくなり、煮えむらの防止になります。
3.沸騰したら2 分程ゆで、火を止めます。色鮮やかになれば完成です。一粒味見し、火が通っているかを確認してください。
4.鍋ごと水を入れたボウルに入れ、そのままゆっくりと温度を下げていきます。
流水に直接あて、急激に冷ますとシワになってしまうので注意してください。粗熱が取れたら完成です!そのまま食べるのはもちろん、肉じゃがや卵とじなどに加えると、料理が彩りよく仕上がりますよ。
また、豆ごはんにする場合は塩ゆでせずにそのまま加えて炊飯してください。お好みでだしや塩を加えて炊き上げれば、立派な炊き込みごはんの完成です。
今回は米2合に対してうすいえんどう(実)80g、塩小さじ1を追加して炊飯しました。
お好きな具材を追加してアレンジしてみてください!
春に食べたい!うすいえんどうを使ったレシピ
様々な野菜が旬を迎える春ですが、せっかくならばそんな春の味覚を活かした料理に挑戦してみませんか?
今回ご紹介するのは、「うすいえんどうと新玉ねぎのかき揚げ」です。旬のお野菜は甘くて風味がよく、より野菜の味わいを楽しむことができますよ。
難しいイメージのあるかき揚げですが、マヨネーズを加えることで簡単にサクサクに仕上がり、クッキングシートを使えば形が崩れず、きれいに仕上げることができます。
うすいえんどうと新玉ねぎのかき揚げ
〜材料〜
・うすいえんどう 80g(さやなし)
・新玉ねぎ 1個(約200g)
・ベーコン(薄切り) 30g
A薄力粉(まぶす用) 大さじ1
Aマヨネーズ 大さじ1
・冷水 70ml
・薄力粉 50g
・揚げ油 適量
・塩 少々
・クッキングシート
〜作り方〜
準備:うすいえんどうはさやから実を取り出しておきます。薄力粉はふるっておきます。クッキングシートは正方形に切っておきます。
1. 新玉ねぎは薄切りにします。ベーコンは1cm幅に切ります。
2. ボウルに1、うすいえんどうの実、Aを入れて混ぜ合わせます。
3. 冷水を入れて混ぜ、全体になじんだら薄力粉を加えてさっくりと混ぜ合わせます。
4. 鍋に揚げ油を入れ、180℃に熱します。3をおたま一杯分とってクッキングシートの上にのせ、そのまま揚げます。
5. 1分程加熱したらクッキングシートを外し、こんがり焼き色がついて中に火が通るまで加熱し、油を切ります。
お好みに合わせて塩などをつけてお召し上がりください。(そのままでもしっかりと味がついています)
ホクホクとしたうすいえんどうの風味と甘い新玉ねぎは相性抜群で、ごはんのおかずとしてはもちろん、おつまみにもぴったりですよ。温かいうどんにのせて、かき揚げうどんにするのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、豆類の中でも実を食べる「うすいえんどう」についてご紹介しました。豆ごはんやいつもの料理にプラスするなど、旬の時期にしか味わえない新鮮な味をぜひ一度お試しくださいね。
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また食べチョクでは、種類豊富な豆を購入することができます。今回ご紹介したレシピ以外にも、様々なアレンジで味わってみてください。
滋賀県出身。管理栄養士・フードコーディネーター。「頑張る人たちを食で支えたい。毎日の小さな幸せを届けたい。」の思いを形にするべく、働きながらレシピ作成やライターとしても活動中。食と旅行が大好きな人。