こんにちは、管理栄養士・お野菜レシピ考案家のいまむらゆいです。私がこの夏、注目したい野菜は「みょうが」。
みょうがのさわやかな香りは体の中をリフレッシュさせてくれるだけではなく、食欲増進効果も期待できる食材です。
そんなみょうがを、薬味以外で味わったことがありますか?今回はみょうがをたっぷりと使って、薬味以外での活用法とオススメレシピをご紹介します。
みょうがのあれこれ
薬味として使われることの多いみょうがは、さわやかな香りが特徴です。みょうがの香り成分、アルファピネンは血の巡りを良くしたり、食欲をアップさせてくれる効果があると言われています。
夏の食欲が落ちやすい時期には、積極的に食べたい野菜です。
みょうがは、日本では古くから食べられている野菜ですが、野菜として栽培しているのは、なんと日本だけ。夏から秋にかけて旬を迎え、夏は小ぶりな夏みょうが、秋は大きめの秋みょうがが楽しめます。
一般的にみょうがと言われる部分は、根本近くに生えるつぼみのことを言い、「花みょうが」とも呼ばれています。
つぼみ部分以外も食べられる
みょうがにはつぼみの部分の他にも、「みょうがたけ」と言われる部分があります。
みょうがたけはみょうがの若い茎の部分を軟白栽培したもので、収穫の前に日光に当てることで、淡いピンク色にうっすらと染まります。
みょうがのすぐ下の部分を「茎みょうが」として販売されていることもあります。
みょうがよりも安価で販売されていることが多い茎みょうがですが、みょうがと同じように甘酢漬けなどで楽しむことができます。
みょうがは食べ方いろいろ
みょうがといえば薬味や甘酢漬けなど、料理に添えて使うイメージが強いのではないでしょうか。
実はみょうがは、メインでたっぷり食べても美味しい野菜です。今回は、そんなみょうがの魅力を味わえるレシピ3つをご紹介します。
たっぷりみょうがと水菜の和風サラダ
みょうがの個性的な味と香りは、サラダのアクセントとして最適です。薄切りにすることで、全体の彩りも豊かになり、他の食材との絡みも良くなります。
〈材料〉(2〜3人分)
・みょうが…1パック(2〜3個)
・水菜…1/2袋(100g)
・乾燥わかめ…3g
(A)
・ごま油…大さじ1/2
・しょうゆ…大さじ1/2
・酢…大さじ1
・砂糖…小さじ½
・塩…ひとつまみ
・すり胡麻…大さじ1
〈作り方〉
①みょうがはたて半分に切り、さらに斜め薄切りにする。水菜は4cm長さ、乾燥わかめは戻しておく。
②ボウルに(A)の材料を入れてよく混ぜ合わせる。
③②のボウルに①の材料を加えて和える。
豚肉とみょうがの甘酢炒め
みょうがは炒め物にしても美味しくいただけます。辛みが和らぎ、食べやすくなりますよ。みょうがはお酢と合わせることで、色がより鮮やかになります。甘酢炒めにするのがオススメです。
〈材料〉(2人分)
・豚うす切り肉…250g
・みょうが…1パック(2〜3個)
・にんにく…1かけ
・長ねぎ…10cm
・青ねぎ…お好み
・塩・胡椒…適量
・片栗粉…大さじ1
・ごま油…大さじ1/2
(A)
・砂糖…小さじ1
・酢・醤油・酒…各大さじ1
〈作り方〉
①みょうがは5mm幅の斜め輪切り、にんにくは輪切り、長ねぎと青ねぎはみじん切りにする。豚肉に塩胡椒と片栗粉をまぶす。(A)の調味料を合わせておく。
②フライパンに、ごま油とにんにくを入れて中火で熱し、にんにくの香りが出たら豚肉を加えて炒める。
③豚肉の色が8割程度変わったら、みょうがを加える。肉の色が完全に変わったら合わせた(A)の調味料を加えて、とろみと照りが出るまで炒める。仕上げに青ねぎを散らす。
みょうがの炊き込みごはん
みょうがは米と一緒に炊き込むものと、炊き上がり後に薄切りのみょうがを組み合わせるのがポイント。2種類のみょうがの味わいを楽しめますよ。他のおかずとの相性も良い炊き込みごはんになります。
〈材料〉(作りやすい分量)
・米…2合
・みょうが…2パック(5〜6個)
・かつおぶし…ひとつかみ
・いりごま…お好み
・だしor水…400ml
・酒…大さじ1
・塩…小さじ1
〈作り方〉
①米は洗っておく。みょうがは3個をたて半分に切り、残りは薄切りにする。
②炊飯器または鍋に洗った米、だし、酒、塩を入れてさっと混ぜ、たて半分に切ったみょうがを加えて炊く。
③炊き上がったら、薄切りにしたみょうがとかつおぶしを加えて、さっくりと混ぜる。器に盛り、お好みでいりごまを振りかける。
まとめ
みょうがのさわやかな香りや、淡い赤色からも、疲れやすい暑い時期への元気をもらえます。今回ご紹介したレシピも参考に、みょうが料理を楽しんでみてくださいね。
管理栄養士、お野菜レシピ考案家。レシピ提供、フードスタイリング、コラム執筆、料理教室など野菜に関する分野を中心に活動。Instagram【 #ぽんレシピ 】で100レシピ以上公開中。