芽キャベツとは一体どんな野菜?
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。
今回取り上げるテーマは芽キャベツです。芽キャベツはキャベツをミニュチュアサイズにしたような可愛い見た目の野菜です。芽キャベツが成長するとキャベツになると思っている方もいると思いますが、芽キャベツは成長してもキャベツにはなりません。芽キャベツとキャベツは同じアブラナ科の植物ですが、キャベツの仲間を品種改良した野菜が芽キャベツなので、キャベツとは異なる品種です。
普通のキャベツは1株で1個しか実りませんが、芽キャベツは1株で40〜60個ほど実をつけます。直径は3〜4cmの実が、長さ50cmほどの太めの茎にそってびっしりと鈴なりに実ります。別名「子持ちカンラン」や「ヒメカンラン」とも呼ばれています。原産地はベルギーで、旬は12月〜2月です。
味や食感も普通のキャベツとは違い、かたくて少し苦味もあるので、加熱調理をするのが基本です。シチューやポトフなどの洋風料理にも合い、フライにしても美味しく食べることができます。
◼︎ビタミンCも食物繊維もキャベツより豊富で栄養満点!
芽キャベツの可食部100gあたりの栄養素をキャベツと比べると、ビタミンCは約4倍もあるんです。食物繊維は約3倍、ビタミンB2は約7倍、β-カロテンは約14倍も含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きをするので、美肌効果があります。また、メラニンの生成を抑え、日焼けを防ぐ作用があるので、美白効果も期待できます。ストレスや風邪に対する抵抗力を強める働きもあるので、ストレス社会と言われる今の時代にぴったりな野菜と言えるでしょう。βカロチンは体内でビタミンAになり、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ったり免疫力を高める働きをしてくれるので、健康な体の維持には欠かせません。
メジャーな野菜ではありませんが、栄養価はメジャー級なので、スーパーで見つけたら通り過ぎずに手に取ることをオススメします。
大塚製薬HP(https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/vitamins-and-minerals/vitamin-a-beta-carotene/)
健康長寿ネット(https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html)
加熱は必須!芽キャベツの美味しい食べ方
芽キャベツは巻きがしっかりと固くアクも強いので、基本的には生では食べません。料理によっては下茹でしてアクを抜いてから調理したほうが良いでしょう。芽キャベツは洋風の煮込み料理などにもよく使いますが、炒め物やパスタの具材として使うのも美味しいです。今まで何度も芽キャベツを食べてきた中で美味しかった食べ方を紹介したいと思います。
「芽キャベツとベーコンのガーリック炒め」
調理時間:15分
材料(2人分)
・芽キャベツ 4個
・ベーコン 50g
・★すりおろしニンニク 小さじ1
・★めんつゆ(2倍濃縮) 小さじ1
・★塩 ひとつまみ
・★黒コショウ ひとつまみ
・レモン汁 小さじ1
・オリーブオイル 小さじ2
作り方
1.芽キャベツを半分に切ります。ベーコンは2cm幅に切っておきます。
2.耐熱ボウルに芽キャベツを入れてラップをし、600Wのレンジで2分加熱します。
3.中火で熱したフライパンに切ったベーコンを入れ、中火のまま炒めます。
4.レンジで加熱した芽キャベツを入れて、焼き色がつくまで炒めます。
5.★の調味料を混ぜてからフライパンに入れ、味がなじむまで炒めます。
6.レモン汁を入れてサッと炒めあわせたら火から下ろし、器に盛り付けて完成です!
おすすめポイントとコツ
ガーリック風味とレモンの爽やかさで箸がすすみます。あと一品欲しいときに簡単にできるのでおすすめです。塩加減やめんつゆの量はお好みで調整してください。
「芽キャベツとアンチョビのパスタ」
調理時間:10分
材料(2人分)
・芽キャベツ 1パック(6〜8個程度)
・パスタ 200g
・★アンチョビ 2〜3本
・★ニンニク 2片
・★赤唐辛子 1〜2本
・白ワイン ひと振り
・塩コショウ 適宜
・オリーブオイル 適宜(多めがよい)
・パルバザンチーズ お好みで
作り方
1.たっぷりのお湯に一握りの塩(分量外)を入れ、パスタを茹でます。
2.芽キャベツは半分に切り、アンチョビはみじん切り、ニンニクはつぶして大きめに切ります。
3.フライパンにオリーブオイルを多めに引き、★の材料を入れて弱火にかけます。
4.香りがたってきたら芽キャベツを入れ、白ワインをまわしかけ、弱火で焦げ目がつくまで火を通します。
5.パスタの茹で汁を少しフライパンに入れ、強火で油と水分を乳化させます。
6.茹で上がったパスタをフライパンに入れて混ぜ合わせ、塩コショウとパルメザンチーズで味を調えたら完成です!
おすすめポイントとコツ
芽キャベツは芯までしっかりと火を通すことで甘みや香ばしさが出て美味しくなります。パルメザンチーズは盛り付けた後にもかけるのがおすすめです。
まとめ
芽キャベツは気温が上がると巻きが緩み、虫などがつきやすくなるので、寒い今の季節が食べ頃です。シチューに入れたり、ハンバーグやソテーの付け合わせにして添えるだけで、ちょっとおしゃれな一皿になるのが嬉しいですよね。小さな実の中にこんなに豊富な栄養素が含まれているとは驚きでした!是非この寒い季節に味わってみてください。食卓が華やぐこと間違いなしです。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。