基本の保存方法

1/2や1/4にカットされているものや、千切りにされているものだと割高で販売されていたり、切った部分から痛みやすくなるために長期保存には向きません。そのため思い切って”ひと玉買い”をしてみてはいかがでしょうか。

ここでは、キャベツを長持ちさせるための保存方法をご紹介します。

キャベツは中心から水分が抜けていくため、まずは包丁の刃先等を使用して芯をくり抜きます。

そこに濡らしたキッチンペーパーを詰め込みます。キッチンペーパーは定期的に取り替えましょう。

ビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。使用する際には、必要な分だけ葉の外側から剥がしていくと長持ちします。保存目安は2〜3週間。

これだけの期間保存が可能だったら、一人暮らしや核家族世帯でも無理のないペースでキャベツを使いきれそうですね！

キャベツをたっぷり使ったレシピ3選

皆さんはキャベツを使った料理と聞いてどんなものを思い浮かべますか？

キャベツは揚げ物に添えられていたりスープや炒め物の具材のひとつとして存在していたりと、なかなかメインを張っているイメージが少ない野菜です。しかし、生のままでも、煮ても焼いても、幅広い調理方法で楽しむことができる優秀な野菜でもあります。

今回は、キャベツが主役としてたっぷり楽しめて、おいしいうちに食べきるためのレシピを3つご紹介します。

キャベツのオイル蒸し

〈材料〉

・キャベツ…4,5枚程度

・赤唐辛子…1本

・こめ油…適量

・粗塩…適量

・水…適量

〈作り方〉

1.キャベツを1枚ずつ剥がし、冷水に浸けておく。

2.キャベツを食べやすいサイズにちぎり、鍋または深めのフライパンに入れる。このときに唐辛子も入れておく。

3.こめ油をゆっくりと回し入れ、粗塩をふる。キャベツに満遍なくかかるようにするのがポイントです！

4.鍋の底をうっすら覆うくらいの量の水を入れる。

5.蓋をして中〜弱火で蒸し炒めにする。

6.キャベツの芯が透き通るくらいに火が通ったら、塩味を整え完成。

キャベツの甘みが引き立つシンプルな料理。熱々のままでも、粗熱が取れた頃に食べるのでも楽しめます。お好みで油の種類を変えてみたりクミンやジンジャーなどのスパイスでアレンジを加えてみたりしてください。

キャベツとキムチのチヂミ(冷凍保存可)

〈材料〉1枚分

・キャベツ…2,3枚

・豚バラ肉…60g

・キムチ…50g

・小麦粉…50g

・卵…1個

・ごま…お好みの分量

・油…適量

・ごま油…香り付けに少々

・醤油と柑橘果汁(ポン酢)…適量

〈作り方〉

1．キャベツは千切りにし、豚バラ肉とキムチは食べやすいサイズにカットする。ついつい捨ててしまいそうなキャベツの芯も細切りにしてしっかり使いましょう！

2．ボウルに1と小麦粉、卵、ごまを入れ、さっくりと混ぜ合わせる。

3．油をひいたフライパンで弱火〜中火で焼く。

4．焼き目がついたら裏返し、反対側も同様に焼く。この際にチヂミとフライパンの間に広がるようにごま油を注ぐ。

5．食べやすい大きさにカットしたら完成。お好みでポン酢をつけながらお召し上がりください！

小麦の比率が少ない軽やかなチヂミです。もう一品が欲しいときや小腹がすいた時などにも大活躍！ 粗熱が冷めたら1つずつラップで包み、冷凍保存することも可能です。

冷凍から戻す際にはレンジで再加熱した後、グリルやトースターで表面をカリッとさせると美味しくいただけます。

キャベツと蒸しホタテの春巻き(冷凍保存可)

〈材料〉5本分

・キャベツ…4,5枚

・蒸しホタテ…10個程度

・春巻きの皮…10枚

・塩…小さじ1

・揚げ油…適量

〈作り方〉

1．キャベツを千切りにし、塩と和え、10分程度置く。

2．蒸しホタテを半分に切っておく。

3．1の塩キャベツを絞って水気をとり、5等分に分けておく。

4．春巻きの皮の角を手前にし、3と2を手前に置き、ギュッと包みこむ。

5．4をもう一度包み、下準備の完成！このとき、ひとつめの角が下にくるように置いて巻きましょう。

二重に包むことで揚げ物に慣れていない方でも破れることなく揚げることができるだけではなく、冷めてもしばらくはサクサクな食感をお楽しみいただけます。

6．熱した油で5を揚げ、程よい焼き色がついたら完成。

5をジッパー付きの袋などに入れ、冷凍保存をすることも可能。食べる際には、冷凍のまま揚げてください。

作り置きおかずやお弁当の一品としても嬉しい春巻き。1本の春巻きには約1枚分のキャベツが詰まっているので食べ応えもしっかりです！

ギュッと凝縮したキャベツにホタテの旨味が絡まって、口の中に素材の優しい甘みが広がります。ホタテが手に入らない場合には、エビやイカなどで代用してお楽しみください。

まとめ

正しい保存方法やキャベツが主役になるようなレシピのレパートリーが増えれば、”ひと玉買い”への抵抗感が減るのではないでしょうか。

これからはぜひ、キャベツのひと玉買いでお得においしく毎日の食卓を楽しんでみてくださいね。

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中尾早希

「自然の近くで文化的に暮らす」をテーマに仕事や暮らしを選んでいます。作り手の考え方や、生み出されたものの魅力を発信するためのイベント・ワークショップの企画運営、商品開発、広報活動（撮影、執筆）に携わっています。詳細はinstagramで発信中！
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