タイ料理、シンプルクッキング研究家、サクライチエリです。
台湾とタイという、パイナップルの産地で暮らしていた事があり、お料理教室でもパイナップルを使った料理を教えることも多くあります。そして最近は、日本でも国産のものや、外国産のパイナップルなど、産地も種類も多種多様なパイナップルが流通しています。
日本で主に流通しているパイナップルの種類と特徴
現在、フィリピン産の他に、台湾産や沖縄パイナップルなど果物売り場には様々なパイナップルが並んでいます。日本に流通しているのは、主に以下の種類です。
1 スムースカイエン
世界でもっとも多く生産されている種類で、主にジュースや缶詰などに加工されています。
2 スウィーティオ
ドール社が日本人の味覚に合わせて開発した品種で、フィリピンから定期配船で日本に届けるという、生産から流通まで徹底した管理がされています。
3 デルモンテゴールド
デルモンテ社が開発した、黄色みの濃い果肉と、甘味と香りが強いのが特徴です。
4 ボゴール
芯まで甘くて柔らかい品種です。スナック感覚でちぎって食べられるので、「スナックパイン」とも呼ばれています。
5 金鑚(きんさん)パイン
芯まで食べられるという事で、人気の種類です。
他にも、世界中には200種類ものパイナップルがあります。その土地のパイナップルを味わってみるのも面白いかもしれませんね。
パイナップルの栄養と酵素について
パイナップルの栄養の最大の特徴は、たんぱく質分解酵素であるブロメラインです。
胃液の分泌を活発にし、消化を促進してくれるだけでなく、胃腸の炎症を鎮め、腸内の有害物質を分解する作用などもあるとされています。そのため、食前や食後にパイナップルを頂くのがお腹の健康にも良いでしょう。
その他、パイナップルの栄養素の特徴としては、ビタミンA,B1,Cが豊富です。特にビタミンB1は、新陳代謝を促し、疲労を回復する効果があります。食物繊維がレタスと同じ程度に摂れることも特徴です。
【レシピ】パイナップルの皮を器に!豚肉のパイナップル煮込み
今回ご紹介する、豚肉のパイナップル煮込みは、30分でお肉がホロホロに仕上がると、タイ料理教室の生徒さんにも好評。
酢豚のパイナップルが苦手でも、これは好きという方もいらっしゃるので、ぜひ作ってみてください。せっかく生パイナップルで作るのでしたら、パイナップルの皮も使ってみましょう!
~豚肉のケチャップ風味・パイナップル煮込み~
【4人分】
・パイナップル 1/2個分
・豚肩ロース肉 300g
・ナンプラー 大さじ1
・醤油 大さじ2
・トマトケチャップ 大さじ1
・水 150ml程度
・パクチー お好みで
1 パイナップルは、1/2個分を使います。残りはデザートで頂いて下さい。切り方は、こちらの動画をご参照下さい。
2 豚肉とパイナップルは、3~4㎝角に切ります。パイナップルの汁も、スプーンで掻きだしておいてください。
3 ニンニクをみじん切りにして、厚手の鍋に大さじ1程度(分量外)の油で炒めたら、パイナップル、豚肉と調味料を鍋に入れます。
パイナップルの汁と水を足して、お肉がひたひたに浸かる程度にしたら、蓋をして中火にかけます。
4 沸騰したら火を弱めて30分煮込み、鍋の蓋を開けたら水分を適度に飛ばすように加熱します。
5 パイナップルカップに煮込んだ具材を入れ、お好みでパクチーの葉を散らします。
まとめ
生で食べることが多いパイナップルですが、今回ご紹介したようなメイン料理から、デザートまで豊富なアレンジでお楽しみいただけます。
また、皮がカップになれば豪華に見えるので、夏休みのお楽しみにまるごと1つ買ってきて、食卓を華やかにするのも良いでしょう。
マイナビ農業:https://osusume.mynavi.jp/articles/1698/ DOLE:https://www.dole.co.jp/brand/pineapple/ DOLE:https://www.dole.co.jp/pineapple/nutrients/ デルモンテ:http://www.freshdelmonte.co.jp/pineapple.html
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。