コツは、最初からずっと強火にかけてさっと煮ること。煮崩れしやすいかぼちゃは、コトコトじっくり煮ていると、どんどん崩れていってしまいます。わずかな時間でもしっかり火を通して、柔らかく仕上げてみましょう。

 

かぼちゃの種類はいろいろある!

 

まずはかぼちゃの種類をご紹介しましょう。かぼちゃにはさまざまな種類がありますが、知っておきたいのは2種類

 

ひとつは、よくスーパーで見かけるかぼちゃで、「洋かぼちゃ」や「西洋かぼちゃ」と呼ばれています。「坊ちゃんかぼちゃ」や「栗かぼちゃ」のほかに、コリンキーなども含まれます。

 

もうひとつは「和かぼちゃ」ともいう、「日本かぼちゃ」。あまり馴染みがありませんが、「菊かぼちゃ」や、スープにするとおいしい「バターナッツ」も日本かぼちゃの一種です。

 

洋かぼちゃは甘みが強く、スイーツやほくほくした煮物に向いています。和かぼちゃは、味はたんぱくですが、クリーミーでなめらかな食感が特徴。スープや離乳食などの裏ごしするレシピなどに向いています。

 

今回のように煮物を作る際には、洋かぼちゃを使いましょう。

 

かぼちゃのカット

それでは煮物の準備をはじめていきましょう。

 

 

かぼちゃは皮が硬くてカットしづらいのがネックですが、左手で包丁を上からトントンと押すようにして切ってみましょう。

 

 

このようにひとつひとつの大きさが同じくらいになるように切っていくと、煮るときに均一に火が通りますよ。

 

かぼちゃの保存

かぼちゃは切らなければ、1〜2ヶ月と長期に渡って保存しておけるので、丸ごと買うのがオススメ。小ぶりのものを買っておくと、いつでも使えて便利です。

 

また、切ったかぼちゃは、タネからカビたり腐ったりしていくので購入したらまずタネを取り、ラップを密着させて冷蔵庫で保存します。切り分けて冷凍しておいてもよいでしょう。

 

かぼちゃの煮物の作り方

 

 

1.カットしたかぼちゃは鍋に入れ、ひたひたまで水を注ぎます。よく皮を下にするとよいといいますが、それはかぼちゃ全体が水に浸っていない場合のこと。ひたひたまで水を注げば煮え方は同じなので、入れ方は適当で大丈夫です。

 

見た目が気にならなければ皮はそのままでよいでしょう。昔はかぼちゃの皮が今よりずっと硬かったため、ところどころ剥いていました。しかし、今のかぼちゃは皮まで柔らかいので、味もしっかり染み込みます。

 

 

2.火をつけたら強火にし、アクを取りながら、ぐつぐつ煮ていきます。このとき、あれば落とし蓋を必ずしましょう。持っていない方はアルミホイルでもよいのでかぶせておきます。

 

 

3.かぼちゃの皮のそばに楊枝を刺し、刺さるけど若干硬いかな? というくらいまで煮ていきます。ここで柔らかくなりすぎると煮崩れしてしまうので、しっかり見極めましょう。

 

4.硬さがちょうどよくなったら、お湯を大さじ2程度残し、そこへ醤油を入れます。量はお好みですが、かぼちゃ1/2個に大さじ1くらいからが目安です。

 

5.その後ふたたび強火にかけて落とし蓋をし、水分が飛ぶまで加熱します鍋を傾けてみて、水分がほとんど残らなくなったらできあがりです。

 

熱々を食べるのもおいしいのですが、10分ほど置いてから食べると、かぼちゃに醤油が馴染み、味が染み込んでさらにおいしくいただけます。

 

かぼちゃ煮のアレンジ

 

 

かぼちゃの煮物は冷めてもおいしいので、夕飯のおかずやお弁当のお惣菜としてぴったりな上に、リメイクするのも簡単。たくさん作りすぎてしまったら、別の料理にアレンジしてみましょう。

 

 

↑かぼちゃの煮物を使ったグラタン。煮物を一口大に刻み、ホワイトソースや他の野菜と和えてチーズをのせて焼きます。

 

 

↑かぼちゃの煮物を麺棒で粗く潰したものを、パイシートで包んで焼いたもの。素材の甘みだけで充分スイーツになるのが嬉しいところです。

 

 

↑かぼちゃにマヨネーズを和えた、かぼちゃサラダ。クリームチーズも入っているので、濃厚で食べ応えのあるサラダです。

 

他にも、潰して牛乳でのばしてスープにしたり、ペーストにしてパンのクリームにしたり和風の煮物なのに洋風のアレンジにも向いているので、さまざまなリメイクも楽しんでみてくださいね。

 

 

 

秋の味覚「かぼちゃの煮物」の魅力を最大限に活かしたレシピをご紹介いたしました。

 

旬のお野菜を是非食卓に並べてみてください!

 

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