キウイの記念日は9月1日だけじゃない!?
毎年9月1日は、「キュウ(9)イ(1)」の語呂合わせで「キウイの日」とされています。
「キウイを食べて、多くの人に健康になってもらいたい」という想いから、ゼスプリインターナショナルジャパン株式会社によって制定されました。
その他にも、お世話になっている人などに日頃の感謝と健康にも気をつけてくださいとの意味を込めてグリーンキウイを贈る日として制定された9月14日の「グリーンデー」や、ゴールデンルーキーとして入った新人たちに先輩からゴールドキウイを贈る日として制定された5月14日の「ゴールドデー」など、贈り物として、意味を込めた記念日も制定されています。
さらには「イ(1)イ(1)キウイ(9)」の語呂合わせで全国果樹研究連合会によって定められた「国産キウイの日」など、キウイに関する記念日はいくつか存在しているのです。
「栄養素充足率」トップのキウイ
一般的に出回るキウイフルーツの色には、グリーン・ゴールド・レッドの3種類があります。
「国産は冬が旬!人気上昇中のキウイに迫る!」の記事で詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
グリーン系には多くの食物繊維、そしてイエロー系には沢山のビタミンC、レッド系に至ってはアントシアニンが含まれていますが、それ以外にも、カリウムやビタミンE、葉酸、鉄など、日常生活で積極的に取り入れたい栄養素がぎっしり詰まっていることが分かっています。
同じ量を食べた時にビタミンやミネラル、食物繊維などの17種類の栄養素が基準値に対してどのくらい含まれているかをインデックス化した「栄養素充足率」はイチゴやバナナ、桃や柿などを抑え、身近なフルーツの中でナンバーワン!
つまり、日々の食事の栄養バランスを補うのにもってこいのフルーツなのです。
キウイの食べ方
キウイはそのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトに乗せたり、スムージーにしたりして楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は少しアレンジしたレシピをご紹介します。
キウイとキャベツのコールスローサラダ
【材料(4人分)】
・キャベツ……1/6個
・ニンジン……1/2本
・キウイ……2個
(今回はグリーンとゴールド1つずつ使用)
・プレーンヨーグルト(無糖)……大さじ2
・マヨネーズ……大さじ1
・塩……少々
・胡椒……少々
【作り方】
1.キャベツとニンジンを千切りにしてボールに入れて、軽く塩を振ってもむ。水分が出てきたらしぼる。
2.キウイの皮をむいて、5ミリ程度のいちょう切りにする。
3.ボールにヨーグルトとマヨネーズ、胡椒を入れて混ぜ、1と2を加えて和える。最後に塩で味を調える。
【ポイント】
コールスローは酢を入れることが多いですが、今回は加えずにキウイの酸味を活かして仕上げています。
1の工程で野菜の水分をしっかり絞るのがポイント。少し時間をおいてからいただく場合は、ヨーグルトの水分も切ってから加えると良いでしょう。
キウイで柔らかチキンソテー
【材料(2人分)】
・鶏むね肉……2枚
・キウイ(グリーン)……2個
・おろしニンニク……大さじ1/2
・塩……適量
・胡椒……適量
・油……適量
・醤油……大さじ1
・白ワイン……大さじ2
【作り方】
1.鶏むね肉は食べやすい大きさに、キウイは皮をむいて1センチ角に切る。
2.ポリ袋に1とおろしニンニク、塩、胡椒を入れ、軽く揉んで30分~1時間ほどおく。
3.フライパンに油を入れて熱し、ポリ袋の中を全て入れて焼く。
4.両面焼いて火が通ってきたら醤油と白ワインを加えて煮詰める。
5.鶏肉を器に盛り、キウイを乗せる。
【ポイント】
グリーンのキウイにはたんぱく質分解酵素の「アクチニジン」が多く含まれており、一緒に漬けておくことでお肉が柔らかくなる効果が期待できます。そのためパサつきがちなむね肉も柔らかい舌触りに。
調味料として白ワインを使っているので、ペアリングにも白ワインがオススメです。
キウイゼリーを作る時の注意点
生のキウイでゼリーを作ろうとしたとき、固まらなかった経験をお持ちの人はいませんか。それは先程ご紹介した「アクチニジン」の仕業かもしれません。「アクチニジン」はゼラチンも分解してしまうため、固まらないことがあるのです。
もしキウイのゼリーを作りたい場合には、キウイを加熱して加えると固まりやすくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
キウイとクリームチーズのさっぱりケーキ
【材料(パウンドケーキ型1本分)】
・キウイ……2個
(今回はグリーンとゴールド1つずつ使用)
・クリームチーズ……50g
・薄力粉……180g
・ベーキングパウダー……大さじ1/2
・砂糖……大さじ3
・生クリーム……100ml
【作り方】
1.キウイの皮をむき、粗めに刻む。クリームチーズも同じくらいの大きさに切る。
2.ボールに薄力粉とベーキングパウダー、砂糖を入れて混ぜる。
3.生クリームを2回に分けて入れ、混ぜる。粉っぽい感じが残っていてもよい。
4.キウイとクリームチーズを加え生地に混ぜ込む。
5.オーブンシートを敷いたパウンドケーキ型に、4を入れる。
6.予熱で190度に温めたオーブンで約30分焼く。竹串を指して何もついてこなければ焼き上がり。オーブンから取り出して冷ます。
【ポイント】
キウイの果肉をたっぷり入れたケーキです。砂糖は控えめにし、キウイの酸味を楽しめるように仕上げているので、暑い時期でもさっぱり食べられます。
甘めが好きな人は少し砂糖を増やしたり、生クリームを添えたりしても良いでしょう。
まとめ
外見は少し地味ですが、内に秘めた栄養素やアレンジの幅広さに驚かれた人もいるのではないでしょうか。
キウイは夏の疲れが残るこの時期にピッタリのフルーツ。さらに、秋が過ぎればまた国産キウイも出回るようになります。
年間通して食べられるキウイ。ぜひたくさん食べて楽しんでくださいね。
さらに詳しく知りたい方は、キウイの種類についての記事もぜひご覧ください。
参考
ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社https://www.zespri.com/ja-JP/
日本社団法人日本記念日協会https://www.kinenbi.gr.jp/
日本くだもの農協『1月19日は「国産キウイの日」です』http://kudamono-noukyo.com/news/262.html
駒沢女子大学・駒沢女子短期大学『キウイフルーツによるタンパク質消化促進効果について』https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_column_17002.html
工学部卒の元SE。
結婚後、「焼肉屋の嫁が野菜ソムリエっておもしろくない?」という興味で野菜ソムリエプロの資格を取得。その後もフードツーリズムマイスターやフードロスゼロ料理アドバイザーなどの食に関する資格を取得し、現在は自治体等と連携しながら農産物のPRや地産地消の推進、食育活動などを行なっている。