こんにちは!管理栄養士、お野菜レシピ考案家のみやかわゆいです。
今回、ご紹介する野菜はヤーコン。
以前、農家さんから収穫したてのヤーコンを頂き、そのみずみずしさとシャキッとした食感に感動したことがキッカケでヤーコンが大好きになりました。
ヤーコンについて色々調べていくと、美味しさだけではなく、便秘解消などに効果的な栄養素も豊富に含まれていることがわかりました。
栄養が豊富と聞いたら、食卓に取り入れたくなりますよね。
今回は、ヤーコンのレシピもいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にして取り入れてみてくださいね。
ヤーコンとは?
ヤーコンは10〜12月が旬で、南アメリカのアンデス地方が原産地の野菜です。
見た目は芋に似ていますが、食べてみるとシャキシャキとした食感があり、フルーツのようなさっぱりとした味わいです。
噛んでいくとほんのりと甘みもあり、どんな味付けにも合わせやすい野菜です。
なんと言っても、生でも食べることができるのがヤーコンの大きな特徴。切ってさっと水にさらせば、そのままサラダや和え物に使うことができます。
ヤーコンの栄養
ヤーコンが注目されるキッカケとなったのは、栄養が豊富で健康野菜として紹介されるようになったということがあります。
特に注目されている栄養素は、「フラクトオリゴ糖」という腸内環境の改善に効果的な栄養素です。
フラクトオリゴ糖は、腸内で善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、善玉菌が増えることで腸の動きを良くします。
女性に多い便秘の解消を助けてくれる栄養素です。ヤーコンは、腸活をしている女性に特におすすめの食材です。
ヤーコンの大きな栄養的魅力は、糖質のほとんどがこのフラクトオリゴ糖で、デンプンがあまり含まれていないという点です。
作物の中でも特にヤーコンは、フラクトオリゴ糖を多く含んでいます。
ほんのりとした甘みが特徴的なヤーコンは、血糖値への影響が気になるところですが、フラクトオリゴ糖は血糖値上昇に繋がりにくいというメリットがあるため、血糖値が気になる方にもおすすめです。
ヤーコンの保存方法は?
ヤーコンは丸のまま保存する場合は、冷暗所での保存がおすすめです。
ヤーコンの水分が減ってくると、表面がしわっぽくなり、食味も落ちてしまいます。
新聞紙などに包み保存することで、ほどよく水分が保たれるので、さらに日持ちも良くなります。
収穫から1週間ほど経つと、より甘味が増し食べごろとなります。
カットしたヤーコンは、切った断面から傷みやすいので、冷蔵庫での保存がおすすめです。なるべく早く使い切りましょう。
ヤーコンおすすめレシピ
ヤーコンという野菜を知っていても、調理方法があまり分からないという場合も多いのではないでしょうか。
ヤーコンは、加熱をしてもシャキシャキ食感が失われにくく、生でも食べられるという利点を活かすことで、加熱時間が短く済むので時短料理にも繋がります。
今回は、ヤーコン好きの私がおすすめするヤーコンレシピを3つご紹介します!
まずは生で!ヤーコンのシャキシャキサラダ
〈材料〉(2人分)調理時間:7分
ヤーコン…50〜100g
サラダ向け葉物野菜…100g
ドレッシング…適量
〈作り方〉
①ヤーコンは千切りにし、さっと水に通してキッチンペーパーなどで水気をとる。葉物野菜は食べやすい大きさに切る。
②皿に切った葉物野菜とヤーコンを順に乗せ、ドレッシングをかける。
〈ポイント〉
ヤーコンの味はクセがなく食べやすいので、フレンチドレッシングにもゴマドレッシングにもよく合います。
時短でささっと!ヤーコンのきんぴら
〈材料〉(2人分)調理時間:10分
ヤーコン…150g
にんじん…1/3本
油…大さじ1/2
酒、みりん、しょうゆ…各大さじ1
塩…少々
すりごま…適量
〈作り方〉
①ヤーコンとにんじんは細切りにする。
②フライパンに油を引き、切ったヤーコンとにんじんを中火で炒める。
③しんなりとしてきたら、酒、みりん、醤油を加えて、最後に塩で味を整える。器に盛り付け、すりごまを散らす。
〈ポイント〉
ヤーコンを少し太めの細切りするか、千切りにするかでも味わいが変わるのでお好みで切り方を変えてみてください。
さっと火を通すだけで十分なので、にんじんが食べられる固さになったら調味料を加えてください。
出汁との相性抜群!ヤーコンの焼き浸し
〈材料〉(2人分)調理時間:8分
ヤーコン…150g
油…小さじ1
白だし(8倍濃縮タイプ)…大さじ2
水…120ml
〈作り方〉
①ヤーコンはピーラーで皮をむき、1.5cm幅の輪切りにする。
②フライパンに少量の油を引き、切ったヤーコンを並べて中火で両面焼き色をつける。
③保存容器に白だしと水を入れて、焼いたヤーコンを浸して味をなじませる。
〈ポイント〉
ヤーコンに焼き目をつけることで、香ばしさがプラスされます。白だしに浸す時間は、15分以上が目安です。
まとめ
ヤーコンは出回る量も多いわけではなく、あまり馴染みのない野菜かと思います。ですが、一度食べたら、その味わいの良さに惹かれるはず。
スーパーで目にする機会は少ないですが、食べチョクでは、ヤーコンを出品されている農家さんもいらっしゃいます。
ヤーコン単品はもちろん、野菜BOXにヤーコンが含まれていることもあるので、少量から試してみたいという方にはこちらがおすすめです。
腸活にもってこいの健康野菜ヤーコンは、さまざまな料理に取り入れやすい万能食材でもあります。ぜひヤーコンを美味しく食卓に取り入れてみてくださいね。
シャキシャキ食感がたまらない!ヤーコン(3kg)
昼夜の寒暖差が激しい
愛媛県松山市で栽培されたヤーコン。
野菜本来の味を引き出され、
濃い旨味が楽しめます。
ヤーコン(60s段ボールいっぱい約2.5キロ)
「生きる為の大事な仕事」は何か?と考え、
「農業」を始める選択をした
いしもとさんが育てるヤーコン。
優しい味わいをお楽しみください。
茨城大学農学部地域連携ブックNo.2「ヤーコン」
http://yacon.agr.ibaraki.ac.jp/chiiki_renkei_book/chiikirenkeibook2.htm
https://nutritionmatters.jp/nutrients/06.html
https://www.yacon.jp/ヤーコンとは/?mobile=1
フラクトオリゴ糖の8つの機能性|機能性オリゴ糖の明治
https://www.meijifm.co.jp/products/material/oligo/meioligo/functional/
【参考図書】
やさいまるごと辞典
管理栄養士、お野菜レシピ考案家。レシピ提供、フードスタイリング、コラム執筆、料理教室など野菜に関する分野を中心に活動。Instagram【 #ぽんレシピ 】で100レシピ以上公開中。