パン作りの基礎部分は丸パンを作ればわかるので、初めてパンを作る方にはぜひ丸パンから挑戦してみてください。アレンジパンにも早変わり出来ます。
今回は、①手ごねと②ホームベーカリーを使って丸パンの生地を作ってみました。ホームベーカリーはセットするだけで一次発酵まで簡単に出来ますのでおすすめです。
パン作りに大切な小麦粉や道具の紹介もしますので参考にしてして下さい。
【丸パンのレシピ】
丸パンは必要最低限の道具と材料で作ることができます。シンプルなので生地の美味しさが味わえるレシピです。
材料
小麦粉(強力粉)・・・200g
塩・・・・・・・・・・3g
砂糖・・・・・・・・・15g
無塩バター・・・・・・15g
ドライイースト ・・・・2g
豆乳・・・・・・・・・155g
道具
・ボウル
・オーブンシート
・デジタルスケール
・計量カップ
・パン切ナイフ
・オーブン
・キッチンペーパーもしくは清潔なふきん
・オーブン
ホームベーカリでも、手ごねでも材料の量は一緒です。
強力粉は国産・外国産によって水分(牛乳や豆乳)の量を国産144g、外国産155gで調整します。
家にスケッパーが無かったので、代わりにパン切り包丁を代用しました。パン切り包丁でもきれないことはないのですが、スケッパーは100円均一にも売っているのであった方が便利です。
【小麦は何を選べばいいの?】
パン作りに適した小麦粉はどれ?と小麦粉の種類の多さに迷うこともあると思いますので、代表的な種類の小麦粉の種類をご紹介します。
最強力粉
タンパク質の含有量が多く、タンパク質の量によってパンがよく膨らむようになります。添加物が含まれていてボリュームのある食パンなどに向いている小麦粉です。
強力粉
一般的にパンを作る時に使う小麦粉といえばこちらです。国内産・外国産だけでなくもっちり仕上げたり口当たりをなめらかに仕上げたりブランドが多く出ている種類の小麦粉です。
準薄力粉
硬めのパンを作るのに使ってください。フランスパンやカンパーニュなどを作る時に強力粉と混ぜて使用します。
薄力粉
料理に多く使う薄力粉ですが、強力粉と混ぜてパン作りをすることもあります。<お菓子作り用のブランド薄力粉などもありますのでお好みの薄力粉をお使いください。
ライ麦粉
タンパク質を含んでいますが、単体だとグルテンが出ません。強力粉など他の小麦粉と合わせて使います。仕上がりは酸味が出るため、ライ麦パンやお惣菜パンの生地に使用してください。
全粒粉
小麦粉を生成せずにそのまま使用して粉にしたもので、香ばしく仕上がるのが特徴です。ミネラルが豊富ですが、風味が苦手な方もいるので初めて使う方は少量ずつチャレンジしてみてください。
【ふくらまし粉】
パン作りにはイーストや天然酵母を使いますが、もっとも使い勝手がよいものはドライイーストです。
酵母を準備しなくてもいいのと、一次発酵の必要がないのでパン作りのハードルを低くすることができるので、ぜひ初心者の方はドライイーストを活用してください。
Point!
ドライイーストは水に弱いので、イーストが湿気っていたり、水に浸してしまうとパンの膨らみが悪くなります。
またドライイーストのメーカーによってもイースト菌がうまく作用するタイミングが違うので手元のドライイーストの使用方法を守ると失敗しにくいです。
【丸パンの生地作り】
必要な材料と道具を揃えたら、いざ生地作りに入ります。
ホームベーカリーに生地を混ぜて発酵させてくれるモードがあるので、そちらの設定を確認して生地作りをして下さい。
◆生地作りの手順
(手ごね・ホームベーカリー共通手順)
1.【材料を測る】
ボウル・ホームベーカリの容器に小麦粉・砂糖・塩を規定量入れて混ぜます。
2.【材料を測る】
イーストドライを1に規定量を入れてさらに混ぜます。
3.【材料を測る】
測った水分(豆乳・牛乳)を2に入れてください。
4.【ホームベーカリーでパン生地モードを設定】
ホームベーカリーはここで本体に容器をセットしてパンの生地モードで運転を開始します。
5.【材料をまとめる】
ボウルに材料が入ったら素早く手でかき混ぜていきます。
6.【生地をこねる】
ある程度塊になったらオーブンシートを引いた平らな場所に生地を移します。
7.【生地をこねる】
手に生地が付かなくなるまで生地を伸ばしていきます。粉っぽさがなくなって生地の手触りがなめらかになります。
■伸ばし方のコツ
①生地を押しつけず、生地の手前を片手で支えて反対のてで生地を引き伸ばします。
②伸ばしたら折りたたんで向きを変えてまた①の肯定を行います。
8.【生地をこねる】
生地にバターを入れ込み生地にツヤが出るまでさらにこねていきます。
9.【一次発酵】
生地にツヤがでたら丸く生地をまとめてボウルに入れてラップをかけて休ませていきます。
暖かい場所で2倍に膨らむまでおきます。冬場はリビングなど人が過ごしている部屋の方が暖かいので、キッチンよりおすすめのスポットです。
(発酵前)
(左側がホームベーカリーで作った生地で右側が手ごねで作った生地です。)
【フィンガーテスト】膨らんだ生地はふわふわで柔らかくなっています。指を生地に差し込んで、穴が開けばOKです。
(発酵後)
10.【生地を形成】
生地をあればカードで8等分します。私はパン切りナイフでカットしました。切った後は生地の切り口を下に入れ込みお団子を作るように形を作ります。
11.【ベンチタイム】
濡れふきんをもしくは湿らせたキッチンペーパーを被せてさらに10分ほど休ませます。
12.【優しくガス抜き】
丸めた生地を上から優しく押して生地に入ったガスを抜き再度丸直します。目に見える気泡を押し出すだけでいいので、ギュッギュと力を込めて押すのはNGです。せっかく発酵させた生地を傷めるので優しく行うのがポイントになります。
13.【二次発酵】
一つ一つガス抜きをした生地を再度丸てオーブンの天板に並べて再度濡れふきんを被せて生地が1.5〜2倍に膨らませます。
※この工程の最中にオーブンの温度を180℃・20分に設定して余熱をはじめておきます。
14.【焼き上げ】
発酵の具合をみて、生地同士がくっついていたら手で優しく切り離してください。
15.【焼き上げ】
オーブンの余熱が終わっていることを確認したら、二次発酵が終わった生地をオーブンの中に入れて15~18分焼き上げていきます。
16.【できあがり】
きつね色になれば完成です。
【まとめ】
お店のようなパンを作ろうと思うとハードルが高いですが、自宅で食べる用の素朴な丸パンなら材料も少なくて簡単にできるのが家計にも嬉しいですね。
さらに丸パンを作りすぎたら横半分に切って冷凍庫に入れておくと、オーブントースターで温めるだけですぐに食べられるのでとても便利です。
参考資料
いたるんるんのおうちで簡単! 焼きたてパン 生活シリーズ
https://www.amazon.co.jp/dp/B017D6HTAW?_encoding=UTF8&redirect=true&ref_=ku_mi_rw_edp
はじめてのこねないパン
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高等学校で調理師の勉強を1年勉強しています。のちに飲食店でキッチンを担当していました。現在は家事代行サービスで作り置きのご飯のご依頼を多数受けております。お子様に好評なレシピもご紹介していきます。