りんごの素朴な疑問

年中りんごが売っているのはなぜ?

 

 

りんごの旬は10月~12月頃といわれていますが、なぜかスーパーでは年中見かけると思います。

 

その理由は「CA(Controlled Atmosphere:空気調整)貯蔵」という保存方法にあります。

 

「CA貯蔵」とは簡単にいうとりんごを仮死状態にして保存するというものです。収穫後のりんごも呼吸をしているのですが、空気を調整して仮死状態にすることで長期保存を可能にしています。

 

家庭で保存するとおいしく食べれる期間はおよそ1、2週間程度ですが、この方法を用いると半年以上保存できます。

 

特に有袋栽培で作られたりんごは貯蔵性が高まる特徴があり長期保存に向いていると言われていて、「ふじ」や「ジョナゴールド」などがその代表例です。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple.htm
https://www.ringodaigaku.com/ringo_blog/blog/2019/04/16/4740.html

 

 

赤色と黄(黄緑)色のりんごの違いは?

 

りんごには「サンふじ」や「つがる」といった赤色のりんごや「王林」や「シナノゴールド」といった黄色のりんごがありますが、なぜ果皮の色が違うかご存じですか?

 

それには「色素」が関係しています。

 

りんごの果皮には赤色(アントシアニン)、緑色(クロロフィル)、黄橙色(カロチノイド、キサントフィル)があり、この3つのバランスで色合いが変化しています。その中でも重要な赤色のアントシアニンを作るには紫外線が重要です。

 

もともとりんごの果皮は緑色ですが紫外線すなわち日光を浴びることによって赤色(アントシアニン)の色素が生成されます。

 

品種によって赤色(アントシアニン)の色素の生成量が異なるため、少ないものが黄色のりんごとなります。

黄色の「ふじ」のように日光を遮断して黄色にしているりんごもありますが、色素の含有量の違いが果皮の色に影響を与えているようです。決して熟していないとかではありません!

 

黄色いりんごはなんだか酸っぱいイメージがありますが、酸味が少なく甘さが際立ちとってもジューシーと言われています。

 

赤の方が甘くておいしいと勝手に思ってましたが黄色のりんごもとっても魅力的です。私も実際、黄色のりんご(シナノゴールド)を食べてみましたがとても甘くて美味しかったです。

 

 

参照サイト

・http://www.am.zennoh.or.jp/faq-apple.html
・https://kudofarm.jp/about_apple/%e3%82%8a%e3%82%93%e3%81%94%e3%81%af%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%97%e3%81%a6%e8%b5%a4%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%8b/
・https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0206/06.html
・ https://www.ringodaigaku.com/study/study04.html

 

 

りんごは赤ではなくて黄色の時代に?

りんご農家の方々にとって、まんべんなく赤いりんごを作るために1つ1つのりんごにむらなく日光を当てる作業は重労働であるため黄色のりんごに植え替える動きも広がっているようです。黄色りんごが主流になる日が近いかも…。

 

 

参照サイト

https://www.asahi.com/articles/ASK6N5T7VK6NUBNB018.html

 

 

りんごの「蜜」とは?

 

」が入っているりんごがおいしいとよく言いますね。

 

そもそもりんごの「蜜」とは「ソルビトール」という糖質アルコールの一種です。

「ソルビトール」は葉の光合成によって作られ、果実の中で果糖やしょ糖になり貯蔵されます。

 

果実が完熟すると「ソルビトール」はそのままの状態で水分を吸収するようになり、これが蜜となります。

 

つまり、「蜜がある=完熟している」ということです。

 

だから「蜜」が入っているりんごが甘くておいしいということなんですね。

ちなみに「ソルビトール」自体は果糖やしょ糖の5割程度の甘さしかないので蜜の部分だけ食べても甘くないそうです。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/columns/view/12

 

 

 

注目品種

メジャーなものから珍しいものまで注目品種をご紹介します!
まずはりんごといえば真っ先に思い浮かぶ赤色から5種類ご紹介します!

 

赤色

ふじ/サンふじ

 

 

りんごの代表品種といえば「ふじ」。世界的にも人気が高く海外でも生産されています。

 

「ふじ」という名前は育成地である青森県藤崎市の「藤」と富士山のような日本一のりんごになってほしいという思いから名付けられたそうです。

 

「ふじ」はシャキッとした食感が特徴で甘みがあり、酸味が少なめで長年にわたってトップシェアを維持しています。

 

「サンふじ」とは、袋がけをせずに無袋栽培で育てた「ふじ」の事で品種自体は「ふじ」と同様です。無袋栽培のため着色や貯蔵性は劣りますが、日光をたくさん浴びることで甘みが増して味も良いとされています。

 

特に「葉とらずりんご」と呼ばれるものは、葉を摘まないことで収穫ギリギリまで養分を実に送ることが出来るのでとても濃く良い味わいになると言われています。贈答用にもおすすめです。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/fuji

 

 

つがる(津軽)/サンつがる

 

 

「つがる」は「ふじ」に次ぐ2番目の生産量を誇る品種で、酸味が少なく甘みがあり、ジューシーさが特徴です。

 

8月頃から収穫されるためりんごのシーズンの訪れを感じさせる品種です。有袋栽培のものを「つがる」、無袋栽培のものを「サンつがる」といいます。

 

「サンつがる」の方が、果皮の色は薄めの場合もありますが、太陽の光をたくさん浴びたことで甘みがより強いと言われています。

 

 

参照サイト

・http://www.vegemart.net/apple/kind/14_tg.html
・ https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/tsugaru

 

 

ジョナゴールド

 

 

「ジョナゴールド」はアメリカで開発されたりんごで適度な甘みと酸味とジューシーさが特徴の品種です。

 

果皮が鮮やかな赤色なので「ウサギ」の形にするのもおすすめです。

サイズは300~40グラムと大きいです。また、長期間貯蔵にも適しているため、10月~11月が旬ではありますが年中売られています。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/jonagold

 

 

紅玉

 

 

アップルパイといったらこの品種!なんと1800年頃にアメリカの農園で発見されたりんごです。

 

日本には明治時代に伝わりました。「紅玉」は果皮が真っ赤に染まり、香りもよく生で食べると甘酸っぱくて濃厚な味わいが特徴な小玉なりんごです。

 

調理や加工に適していてアップルパイやタルトなどお菓子作りなどに多く利用されます。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/kougyoku

 

 

千雪(ちゆき)

 

 

ここまではメジャーな3種が続きましたが、赤色のりんごとして最後にご紹介するのは「千雪」です。

千雪は酸味が少なく甘みが強く感じられ、香りがいいのも特徴の品種です。

 

りんごといえば、切るとすぐに変色してしまう果物と知られていますが、「千雪」は違います。

 

切った切り口も数時間おいていてもあまり変化せず、おろしりんごにしても茶色くならずにきれいに長時間保存できる品種です。お弁当にもってこいなりんごです。

 

りんごの変色に悩んでいるそこのあなた!是非「千雪」を買ってみてください!

 

 

参照サイト

https://www.foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Chiyuki.htm

 

 

黄(黄緑)色

シナノゴールド

 

 

長野生まれの黄色いりんごで、甘みが強くて程よい酸味も感じられるバランスのいいりんごです。

香りもよくジューシーで風味豊かな味わいが特徴です。貯蔵性にも優れており、翌年の初夏頃まで店頭に並びます。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/shinanogold

 

 

王林

 

 

黄緑色りんごの代表品種といえば「王林」。

 

甘みが強めで酸味は少なく香りがいいのが特徴です。

 

果皮の表面に小さな果点が目立つのが特徴で茶色いヒビ状の「サビ」が出やすい特徴があります。「サビ」の見た目はあまりよくないですが、「サビ」がある方が甘いと言われています。

 

こちらも貯蔵性に優れていて、10月中旬~翌年の夏頃まで店頭に並んでいます。

 

 

参照サイト

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/ourin

 

 

はるか

 

 

前の2種類とは違いあまり聞きなれない品種の「はるか」ですが、こちらは岩手県で生まれた黄色いりんごです。

 

果皮の色はきれいな黄色をしており、果肉には蜜が入りやすいとされ、甘さが特徴なりんごです。

 

ちなみに「はるか」という名前は品種登録出願者のお孫さんの名前をとっているそうです。

 

 

参照サイト

https://www.foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Haruka.htm

 

まとめ

今回はりんごについての素朴な疑問や品種について簡単に解説・紹介してみました。

 

今回ご紹介したのはほんの一部なので、りんごに興味を持った方は色々と調べてみると面白いかもしれません!

 

私自身この記事を書くまでは、黄(黄緑)色のりんごは勝手に酸っぱいと思っていました。これからは色で選ばずに品種で選んでいきたいと思います!

 

今回色々な品種をご紹介しましたが、それぞれの味の違いを伝えることが非常に難しいと感じました。

それぞれの品種で甘み・酸味・香り・食感に違いがあるので、是非色々なりんごを食べて自分の好きなりんごを見つけてみてください!

 

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