ゴーヤは沖縄の伝統野菜
ゴーヤは、別名「にがうり」ともいい、きゅうりやスイカなどと同じウリ科の野菜です。
沖縄県の伝統野菜として親しまれており、生産量も日本一。沖縄県では6,247トンが生産され、宮崎県、鹿児島県と続いています。
暑さに強く、気温が上がるほどすくすくと元気に育ちます。
苦味の原因は皮の外側にあり!
ゴーヤの苦味は皮の外側にあるイボイボにあります。
どうしても苦手な方は、このイボを削ぎ落とすとよいでしょう。他にも、油でコーティングすると苦味を感じにくくなったり、塩もみすることで軽減できます。
今回は、塩もみをして油を使ったお料理にしてみました。パッと和えるだけで食べることができ、ビールにも合う一品です。
ゴーヤとシーチキンの黒糖ポン酢和え
材料
ゴーヤ……1本
ツナ缶(オイル入り)……1缶
塩……小さじ2
黒糖……小さじ2
ポン酢……大さじ2
作り方
1.ゴーヤは半分に切り、種をスプーンで掻き出す。
沖縄では白いワタも食べるのだとか。完熟しているゴーヤなら種が赤く色づき、種についた実も食べられます。
2.ゴーヤを薄くスライスして塩(分量外)を振って揉み、10分置く。
塩を振って置いておくと水分とともに苦味も一緒に出てきます。やや多めの塩をしっかりまぶしましょう。
3.出てきた水分を絞る。
10分経つと、表面がつややかでみずみずしくなり、絞ると水気が出てきます。しっかり絞って苦味を出しましょう。
4.ツナ缶をオイルごと加える。
ツナ缶のオイルがゴーヤにしっかり絡むように、よく混ぜ合わせます。このオイルがゴーヤをコーティングして、苦味を感じにくくさせるのです。
5.塩、黒糖、ポン酢を合わせる。
調味料を和えたら完成です。できたらいったん30分ほど冷蔵庫に置き、味が馴染んで冷たくなったら食べごろです。
まとめ
献立を考えるとき、メインは思い浮かんでも副菜が決まらない、ということはよくあるもの。ゴーヤのポン酢和えは、肉料理にも魚料理にも合わせることができる上に、火を使わない手軽さもあります。
また、味付けに悩んだり食材の取り合わせに困ったりしたら、「その土地のものと合わせる」ことを考えてみるとうまくいきますよ!
今回のゴーヤには同じく沖縄で生産がさかんな黒糖を使いましたが、苦味と甘さのバランスがとてもよく仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
ゴーヤや黒糖の他にも、沖縄でよく生産される食材に「もずく」があります。
気になった方はぜひもずくの種類とスープのレシピの記事もご覧ください。
参考
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1301/02.html
食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。