みなさんこんにちは。システムエンジニア兼ライターの北條怜子です。
学生の頃、自分で育てた採れたて野菜を食べた時、あまりのみずみずしい美味しさに、鮮度ってこんなに大切なのかと感動した経験があります。
野菜によっては収穫してから日が経つと栄養成分が減ってしまうものもあるため、美味しいと栄養の両方を叶えてくれる採れたて野菜は、まさに良いこと尽くしです。
新鮮野菜を手に入れるために、「自分で畑を借り、野菜を育てて収穫する」というのもいいのですが、なかなか大変ですよね。
そこで今回は、「収穫イベントを開催している農園にお邪魔して、自分の手で野菜を採って食べる!」という体験についてお話しさせていただきます。
今回の舞台は、横須賀市の「ブロ雅農園」
横須賀市のソレイユの丘停留所が最寄りの「ブロ雅農園」は、化学農薬に頼らない野菜作りと食育に力を入れておられる農園です。栽培している野菜の種類は年間なんと100種類以上。
元々園主のお父様が農薬にとても敏感な体質であったことがきっかけで、化学農薬の使用回数を極力控えて栽培されているとのこと(0回の作物も多くありますが、作物により1~2回程度)。
有機質肥料を多く使用した畑作りを行われており、たとえば、お茶やコーヒーのかすなどを使用されているそうです。
決して見た目が綺麗な野菜ばかりではないけれど、安全で美味しいものを届けたい。という気持ちで野菜作りを行っておられます。環境保全型農業も実践されており、神奈川県の「エコファーマー」に認定されておられます。
集合は朝10時!
集合場所は、京急バスのソレイユの丘停留所のすぐ傍にある「ブロ雅農園」の畑。
収穫イベントは朝10時から開始です。参加者は全体で50名ほどで、お子さんを連れてご家族で参加されている方がとても多かったです。
中には、カップルで参加されている方もいました。参加費は、1家族につき3,000円。
持ち物は、軍手と汚れてもよい服装&靴、飲み物です。今回は、「Peatix」というイベント情報が数多く掲載されているアプリを使って申し込みました。
最初に、園主から畑の説明と今回のイベントの内容について説明があります。その後は、野菜ごとに植わっている場所まで案内してもらい、収穫の仕方や選び方を農園の方に直接教えてもらいながら収穫していきます。
イベントではたくさんの種類の野菜を収穫しましたが、農園のイチオシ野菜や春野菜の収穫模様を抜粋してご紹介します!
農園の目玉、ブロッコリー!
ブロッコリーは「ブロ雅農園」の看板野菜。
なんと100品種以上のブロッコリーを栽培した中で特に美味しかった10品種を厳選して栽培されているそうです。
選ぶときは、「蕾がなるべく小さくて触ると硬いやつがいいですよ」とのこと。茎もとてもオススメで、フライにして食べると美味しくてはまっちゃう方が多いのだとか!
柔らかくて甘い春キャベツ
春キャベツは、葉が肉厚でぎゅっと丸まっていて、シャキシャキした食感が目に浮かぶようです。
畑は三浦半島に位置しているため海風が強いのですが、園主曰くこの風が海水のミネラル分を畑に運んでくれるため、野菜の葉を厚くし、立派に育つのだそう。
季節ものの菜の花
春の代表野菜、菜の花。写真は咲いていますが、蕾の状態が美味しいので蕾のものを中心に収穫しました。
畑には色んな生育段階の野菜があるため、普段スーパーでは見ることのできない姿も。畑がそのまま自然学習の時間になります。
健康志向に嬉しいケール
健康的な野菜といえばケール!
緑は青汁用のケールで、紫はサラダケールとのこと。
サラダケールは、名前の通り生で食べてもあまり苦くないそうです。
本日の収穫物はこちら!
私は一人暮らしなので控えめに収穫したのですが、それでも収穫を終える頃にはご覧の量に。
収穫体験までできて参加費3,000円なんて、お得すぎます!
新鮮な野菜が手に入ることに加えて、美味しい野菜の選び方や食べ方を農園の方から直接教えていただけたので、今後にも役立つ情報が盛りだくさんでした。
また、収穫の合間に農園の方が教えてくださる野菜の豆知識は、大人でも知らないことが多く、親子揃って勉強になるような内容でした。
参加者の方を見ていると、みなさん終始ニコニコ、うきうきしながら収穫されていて、その場の空気がまるごと素敵なイベントでした。
帰宅後、さっそく野菜をいただきましたが、どれもみずみずしくて美味しかったです!
特に「ブロ雅農園」イチオシのブロッコリーは、味がしっかりしていて濃厚。
オススメの食べ方に従い茎をフライにして食べてみると、とてもホクホクしていて想像以上の甘味が。茎ってこんなに美味しかったのか…!と感動しました。
「農業はおもしろい!!」をテーマに活動
通路に雑草が生えていますが、これは除草剤や薬剤のガスを使った土壌消毒を一回も行っていないためです。
雑草はシートを敷いたり手で抜いたりすることで対処されているとのこと。
「ブロ雅農園」では、“農業はおもしろい!!”をテーマに、食育の一環として小学生の農業体験の受け入れや農福連携にも積極的に取り組まれています。
また、収穫体験や農業体験については、5組以上のグループであれば、農園の状態と相談&都合が合えば1年中体験できるとのこと!!
団体向けプランや講演も可能とのことです。
収穫イベントに参加する以外にも「ブロ雅農園」のお野菜は、横浜高島屋、ソレイユの丘(直売所)、無印良品などで直接購入できるほか、「おまかせ野菜セット(送料込み)3,000円」の宅配も受け付けておられるとのこと。
「おまかせ野菜セット」の注文方法
1.FAXでのご注文
FAX(046-856-4733)に送り主と送り先の、名前・住所・電話番号をお送りください。
2.Facebookでのご注文
下記Facebookページの上部にある「メッセージを送信」ボタンを押し、送り主と送り先の、名前・住所・電話番号をお送りください。
代金は到着後、指定のゆうちょ銀行にお振込みとのこと。
ブロ雅農園
所在地:〒238-0316 神奈川県横須賀市長井6-17-46
連絡先:080-3399-3825
Facebook:https://www.facebook.com/buromasa/
都内近郊で収穫イベントが楽しめる農園
神奈川方面は少し遠いという方へ、収穫イベントを開催している農園を一部ご紹介!
アグリパークゆめすぎと
所在地 :〒345-0014 埼玉県北葛飾郡杉戸町才羽823-2
最寄り :朝日自動車バス「田宮農協前」停留所
開催時期:収穫できる野菜がある時は、随時収穫イベント可能とのこと。
道の駅に併設されている農園です。収穫イベントは予約不要で、料金も収穫した量に合わせて支払うシステムとのこと。収穫イベントの他、田植えや採れたて野菜を使ったBBQイベントも開催。
足立区都市農業公園
所在地 :〒123-0864 東京都足立区鹿浜2-44-1
最寄り :東武バス「鹿浜都市農業公園」停留所
開催時期:4月〜11月までの間、イベント等に合わせて随時開催。
採れたて野菜を販売するマルシェや、採れたて野菜を使った料理が楽しめるレストハウスも。また、四季を通じて楽しめるように園内には様々な植物が植えられており、古民家や遊具公園もあります。
えか流山自然農場
所在地 :〒270-0107 千葉県流山市西深井333
最寄り :東武野田線「運河駅」
開催時期:収穫できる野菜がある時は、随時収穫イベント可能とのこと(予約制)。
有機JAS認定を取得されているオーガニック農場です。無農薬でオリジナルの有機性肥料にこだわった野菜が楽しめるとのこと。
直接畑に行けない方には産直野菜が手に入るサービスも
新鮮な野菜が食べたいけど、場所や時間的に、収穫イベントはハードルが高い..という方には、「食べチョク」のように、農家さんから新鮮な野菜が直接届くサービスもあります。「食べチョク」では一般的な流通形態と違い、倉庫などを介さないため、より新鮮なこだわり野菜を手に入れることができますよ。
まとめ
新鮮な野菜が手に入り、更に食育的な要素もある収穫イベント。
今回参加した「ブロ雅農園」さんは、収穫体験を積極的に受け入れておられるため説明もとてもわかりやすく、子どもの安全を考えた事前説明もしっかりされていて、初めて収穫体験をする方にとってもとてもオススメなところだなと感じました。
畑や美味しいお野菜、そして食育に興味のある方、ぜひ畑の収穫イベントに参加してみてはいかがでしょうか。
システムエンジニア兼ライター。農学部でトマトの栽培を4年間研究したのち、IT×農業で何かできないかとシステムエンジニアに転向しました。食べること、作ること、そして人と関わることが大好きです。読んだ人の栄養になる。を目指して言葉を発信していきたいです。