アメリカTIME誌で「最も健康的な食品50」にギーが選出!
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。今回取り上げるのは、世界中で愛されるバターオイルのギーです。
ギーは水牛やヤギのミルクからできた発酵バターを加熱、ろ過してタンパク質などの沈殿物を取り除いたバターオイルのことです。インドを中心とした南アジアで昔から作られており、5000年もの歴史があるとされています。食用やマッサージオイルなどに幅広く活用され、インドの伝統医学療法であるアーユルヴェーダに使用されることでも有名です。
ギーは加熱やろ過によって不純物を取り除いているので、常温で長期保存が可能です。常温ではレモンイエロー色でカスタードクリームのようにとろりと柔らかい状態で、約35度を超えると透明感のある液体状のオイルに変化します。
味はバターとほとんど変わりませんが、ほんのり甘みがあり、香ばしい香りがします。クセもなく、重い油っこさはないので、どんな料理にも合う使いやすさのあるオイルだと思います。
2015年にアメリカTIME誌の「最も健康的な食品50」に選ばれてたことから、その人気は世界各国に広がり、日本でも注目度が急上昇中です。消化のしやすさ、ビタミンの豊富さ、不純物のなさなどからバターの代用品として調理への使用が推奨されています。
【所要時間20分!】家庭で簡単にギーを作る方法
■材料
無塩バター 300g(出来上がりは約90%の量)
■用意する用具
鍋
コンロ
木ベラ
ボウル
ざる
キッチンペーパー
保存用容器(保存瓶がおすすめ)
■作り方
1.無塩バターを鍋に入れて、焦げないように弱火で少しずつ溶かします。
2.バターが溶けてしゅわしゅわと泡を立て、パチパチと泡が大きくなり始めるまで、かき混ぜたりせずに待ちます。
3.さらに加熱を続け、アクのような浮遊物が出てきたらそれを取り除きます。
4.しばらくすると浮遊物も出なくなり、パチパチという音もなくなり、底に茶色い沈殿物が出てくるので、火を止めます。
5.ボウルにざるとキッチンペーパーをのせ、工程4を注ぎ入れて濾していきます。
6.保存容器にうつしたら完成です。
失敗しないためのポイントは、かき混ぜないことと、とにかく弱火で焦げないようにするということです。弱火でも強いと感じた場合には鍋を持ち上げたりして調整してみてください。
使うと美味しさ倍増!ギーの美味しい食べ方
①バターコーヒーで楽しむ!
バターコーヒとは、一時テレビや書籍で紹介されて話題となったドリンクです。コーヒーにギーと
MCTオイル(中鎖脂肪酸100%の油)を加えて、朝食代わりに飲むのが主流です。まろやかで濃厚なクリーミーラテといった印象です。
②トーストに塗る!
バターと同様の味わい方ですが、パンやナンなどを焼いて塗って食べると香ばしくて美味しいです。とろりと柔らかいテクスチャーなので、バターより塗りやすいのも嬉しいです。
③お菓子作りやパン作りでバターの代わりに使う!
意外と面倒なバターを溶かすという工程が必要なくなるので時短になります。お菓子作りには沢山の砂糖や油を使うことが多いので、ギーを使うことで体にも嬉しくて、罪悪感も軽くしてくれるのがいいですね。
④調理油として料理に使う!
インドで慣れ親しまれてきたオイルなので、カレーと相性が抜群です。カレー作りで野菜を炒めるときにギーを使うとコクもでて美味しく仕上がります。また、炊きたてのご飯にギーを混ぜてギーライスを作れば、カレー用のご飯としても最適です。
あっさりとした風味を生かす和食などにはあまり向いていませんが、洋食やイタリアン、アジアン料理などの香りが強めの料理にもよく合います。バター風味のパスタの上に乗せるだけでも味わい深くなるのでおすすめです。
手軽に購入できる!おすすめのギー3選
ギーはスーパーではほとんど見かけることはありません。よく見かけるのはカルディや成城石井などの輸入食品店です。店頭に置いてある種類は多くないので、たくさんの種類の中から選びたい場合にはネット通販を活用するのがいいでしょう。
たくさんの種類の中から選ぶ場合、どれを選べばよいか悩んでしまう方も多いと思います。今回は、数ある商品の中から買って間違いないおすすめできる商品を3つご紹介したいと思います。
①ギー・イージー 200g
ギー・イージー 200g (¥1,988)
最高級のグラスフェッドバターから作ったギーです。グラスフェッドとは、草だけを食べて育ったという意味です。この商品はオランダの国立公園内の天然牧草だけで育った牛のミルクが原料です。穀物飼料を使わず、合成添加物も入っていないという安全へのこだわりが素晴らしいです。料理の味を引き立てながら、コクと香り高さをプラスしてくれるのが持ち味です。
②スリランカ産 100% グラスフェッドギー 200g
スリランカ産 100% グラスフェッドギー 200g(¥1,780 )
ギーの本場であるスリランカで医師が監修して作っており、原料は牧草と放牧で育てられた牛のグラスフェッドミルクです。製造もスリランカの政府所有の乳製品工場で行うなど安心安全に徹底的にこだわっている商品です。チーズのような風味があるので、チーズ好きな方にイチ押しです。
③オーガニック 有機ギー 精製バター 425g
Pure Indian Foods 100% Organic Ghee Clarified オーガニック 有機ギー 精製バター 425g(¥2,790)
グラスフェッドバターを使ったオーガニックギーとオーガニックココナッツオイルを1:1の割合でブレンドした商品です。バター特有のくどさもなく、ココナッツの甘さも控えめなので、味のバランスがとても良いです。料理にも使やすくて、トーストともコーヒーとも相性抜群なので、万能なギーと言えると思います。
まとめ
ギーの人気はこれからさらに高まると思います。今やインドだけではなくスリランカなど世界各国にギーのブランドは存在しています。パッケージがおしゃれでこだわっているものも多く、長期間保存もきくので、贈り物にしても喜んでもらえると思います。
朝にギーを塗ったトーストを食べると贅沢な気分になれますよ。
皆さんもギーを毎日の食生活に取り入れてみてください。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。