管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
我が家では子供のおやつに重宝してきたポップコーン。市販のものを買ったり、時間のあるときは子供たちと一緒に作ったりと楽しみながら食べることができました。
ポップコーンは食物繊維が豊富に含まれて、とっても健康に良いお菓子です。今日はまだまだ知られていないポップコーンの秘密をご紹介します。
ポップコーンのすごい栄養素
ポップコーンは乾燥させたとうもろこしを加熱して作ります。日本で売られているとうもろこしはスイート種というものであり、これを乾燥させてもポップコーンにはなりません。ポップコーンはポップ種という種類のとうもろこしを乾燥させて作ります。
ポップコーンはとうもろこしの外皮も含め、まるごと使用した全粒で作るため食物繊維がとても豊富です。100gあたりの食物繊維の量は9.3gもあります。これはレタス3個分に相当します。
ポップコーンの一人分は20gくらいかと思いますが、それでも1.8gの食物繊維が摂れるのであれば野菜を食べている感覚にもなり嬉しいですよね。
ポップコーンは不溶性食物繊維が多く、お通じを良くする働きもあります。さらにフェラル酸というポリフェノールも含まれているので、いつまでも若々しくありたいという方にもおすすめです。
絶品! 手作りポップコーンの作り方
ポップコーン用の豆は乾燥した状態で販売されています。100均のお店でもみかけます。おうちで作ればコスパもよいですよ。
フライパンで作る
<材料>
ポップコーン用の豆・・・20g
バター(有塩)・・・5g
サラダ油・・・小さじ1
塩・・・小さじ1/8
<用意するもの>
蓋つきのフライパン
<作り方>
1.フライパンにバターとサラダ油を加え中火で熱しバターが溶けてサラダ油と全体的になじんだら、ポップコーン用の豆を加え木べらでさっと合わせ蓋をする。
2.火を強めフライパンの持ち手と蓋を抑え軽くゆすると、ポンポンとポップコーンがはじける。(焦げ臭くなったら火を弱める又は止める)
3.香ばしいにおいが広がり全体的にはじけ終わったら火を止めて蓋を開け、塩を加え、再度蓋をしてフライパンをゆすり全体になじませる。
バターとサラダ油をオリーブオイルに変更もすれば、とても健康志向の高いポップコーンになります。
レンジで作る
<材料>
ポップコーン用の豆・・・20g
塩・・・小さじ1/8
<用意するもの>
A4の書類用紙袋(その他の紙袋でもよい)
<作り方>
1.紙袋にポップコーン用の豆を入れて、口を3~4回しっかり折る。(クリップやホッチキスでは絶対に止めないでください。発火の原因になります。)
2.500w電子レンジで3分~3分半加熱する。ポンポンと袋の中ではじけ始めます。(レンジにより加熱の具合が異なるため様子を見ながら行ってください)
3.袋を開けて塩を加え、口を閉じ袋を振る。
油を使わずに作れるためとてもヘルシーです。塩を加えるときに、カレー粉や七味、粉チーズ、青のりなどをお好みで加えると風味が増して美味しいですよ。
手作りポップコーンの材料はネット通販で買うのがおすすめ!
おうちでポップコーンを作るなら材料にもこだわりたいところ。そんな時に役立つのがネット通販です。品種、栽培方法、量など、自分のこだわりに合った物を見つけることができます。例えば食べチョクでも、手作りポップコーン豆が販売されています。
【お家で楽しくポップコーン作り】信州佐久産ポップコーン豆80g×5袋
長野県佐久市産の希少なポップコーン豆です。栽培期間中農薬、化学肥料不使用。
ご家庭で気軽に楽しく香り高いポップコーンを楽しむことができます。
埼玉県日高市産のポップコーン豆です。品種はマッシュルームの様なまん丸な形になる「丸ポップ」。なかなかスーパーに売っていない品種ですのでぜひ試してみたいですね。
ポップコーンアレンジレシピ
ポップコーンはシリアルのように食べることもできます。とうもろこしからできているため、コーンフレークと同じように牛乳に浸して食べたり、ポタージュスープに加えたり、ヨーグルトをかけたりと、軽食にもおすすめできます。コーンフレークよりも食物繊維が摂れるので朝食にもぴったりです。
市販で売られているポップコーンは味がしっかりついているものが多いため、ごはんとも相性抜群です。ポップコーンを砕いてごはんに混ぜておにぎりにするとバターのかおりが広がり、ちょうどいい塩加減で美味しくいただくことが出来ます。
食物繊維が豊富なポップコーンは腹持ちも良いため、満足感があり余計な間食を減らすのにもおすすめですよ。
いかがでしたでしょうか。ポップコーンはスナック菓子でありながら、素材をそのまま使用した健康的な食べ物なのです。
・文部科学省「日本食品成分表2015年版(七訂)」(女子栄養大学出版部)
・食材図典 生鮮食材篇(小学館)
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。