毎年ぶどう農家から直接巨峰やいろいろな品種を購入して旬を楽しんでいるLisaです。
ぶどうといえば、老若男女に愛される旬の代表フルーツ。
しかし、ぶどうは傷みやすく、 巨峰やデラウェアなどは配送中にカビてしまうこともあります。
できるだけ長く美味しい状態を保つ方法はないのか、ぶどう農家の加市農園三谷岡崎駒立ぶどう狩組合さんに教えていただきました。
すると、ぶどうの保存方法は軸の太さによって変わってくるとのこと。
そこで今回は、軸が太い「ブラックビート」と軸が細めの「シャインマスカット」を例に、生食での保存方法を2種類ご紹介します。
軸が太いぶどうは切らずに保存
今回、軸が太いぶどうの代表種として「ブラックビート」をサンプルでご紹介します。
軸が太いぶどうは、以下の方法で保存をしてみてください。
【ブラックビートとは?】
7月下旬から8月中旬あたりまで収穫ができるぶどうの品種になります。
巨峰のような濃紫色の皮の色をしておりますが、巨峰と比べるとさらに黒みがあり一粒が大きく丸いのが特徴です。
果肉が硬めで食べ応えがあり、しっかりとした食感になっています。ブラックビートは甘さと酸味のバランスがよく、渋みが少ないため食べやすい品種です。
種無しのブラックビートが多く、最近ではデパートの地下で販売されているのも目にしたので徐々に人気が出てきそうな品種です。
用意をするもの
・キッチンペーパー
・保存用ポリ袋
手順
①ふどうの実を水で優しく洗います。
軸が太いぶどうは実が大きくみっちりとしているので重なっている部分が多いためしっかり水洗いしてください。軸の部分からも水を通すのがポイントです!
②実が傷んでいないかを一粒づつ確認します。痛みそうなぶよぶよとした実もこの時に取り除いてください。
取り除くことにより、カビの発生と繁殖を抑えて鮮度を保つことができます。
③綺麗に洗って実も整えたブラックビートを、湿らせたキッチンペーパーで包みます。
冷蔵庫の冷気で乾燥することを防ぐため全体を覆うように包んでください。
④キッチンペーパーで包んだブラックビートを食品用ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
こちらはどの品種のぶどうにもおすすめできる保存方法です。
軸が細いものもこの方法で保存ができますが、軸が細いぶどうはさらに最適な保存方法がありますので読み進めてみてください!
保存経過報告
この方法で保存して3日目でも軸は緑色のまま、ぶどうの実もツヤツヤしていました。
一粒ちぎって食べてみましたが、初日に味見をしたぶどうと比べても3日目のぶどうは遜色なく美味しいブラックビートでした。
1週間ほどは日持ちすると思いますが、定期的にチェックして傷んだ実を取り除いたりキッチンペーパーを取り替える方が、よりいい状態のまま保存ができます。
軸が細いぶどうは実と軸を切り離す
軸が細いぶどうのサンプルとして「シャインマスカット」を使用します。
ぶどうの粒に隙間がある品種はこの保存をしてみてください。特に皮付きのまま食べれる品種を保存するのにおすすめです。
写真をみると、ブラックビートに比べると軸が細いことがわかります。
【シャインマスカットとは?】
巨峰と並んでスーパーでの取り扱いも増え、デラウェアや巨峰と同じく人気の品種です。
色は薄緑色で皮が薄く種なしが主流のため洗ってすぐに食べれるところが魅力になっています。
シャインマスカットは甘みが強く果汁も多いうえに香りが高くどなたでも美味しく召し上がれるぶどうです。
グリーン系のぶどうの中でもシャインマスカットは「マスカットの女王」とされています。
ぶどう農家からも美味しい品種として評価が高いシャインマスカットです。
用意をするもの
・キッチンバサミ
・キッチンペーパー
・保存容器
手順
①シャインマスカットの実を水で優しく洗います。
隙間が見えるので洗いやすいかと思いますが、軸もしっかり洗ってください。
②実が痛んでいないかを一粒づつ確認します。
このように実が痛んでいるものは取り除きましょう。また痛みそうなぶよぶよとした実もこの時に取り除いてください。取り除くことにより、カビの発生と繁殖を抑えて鮮度を保つことができます。
③選定が終わったらキッチンバサミを使います
画像を参考に長さを調節しながらマスカットの実と軸が繋がっている部分を切り離していきます。
少し軸を残すことで実の乾燥を防ぐことができるので気持ち残すことがポイントです。
軸が細いと言っても新鮮なぶどうの軸は硬いので怪我にはお気をつけてください。
④キッチンペーパーで包んだシャインマスカットを保存容器にいれて冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存経過報告
容器に保存していると切り取った部分の軸の色は茶色になっていますが、実は乾燥もなくツヤツヤのままでした。
軸が細いぶどうだったり、種なしで皮ごと食べれる品種のぶどうは、この方法で保存すると、お子様のおやつで外に持って行けたりお弁当のデザートとしても入れることができます。
とても便利なのでぜひご活用ください。
ぶどうをもっと長く保存したい時はシロップ漬け
生食ではありませんが、シロップにつけて保存をすると約2〜3週間ほどは日持ちします。
「季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方」(日本文芸社)という本に掲載されている、マスカットのシロップ漬けを参考に、アレンジを加えて家にあった巨峰でシロップ漬けを作ってみました。
用意するもの
・巨峰(好きな品種のぶどうでOK)・・・1房(500g)
・氷砂糖・・・100g
・はちみつ・・・50g
・レモン汁・・・50cc
・カルダモン・・・5振り
・保存瓶または保存容器
作り方
①洗って皮を剥いてキッチンペーパーで軽く水分を拭き取っています。種がある品種は種も取ります。
②清潔な保存容器の中に巨峰を並べ氷砂糖とはちみつを巨峰にかぶるようにいれます。レモン汁とカルダモンを全体にかけます。
③冷暗所で保存します。
砂糖が全部溶ける頃が食べごろのサインです。
ぶどうだけではなく、ぶどうの香りが移ったシロップもヨーグルトに混ぜたりアイスティーに混ぜたりしても美味しく召し上がっていただけます。
シロップ漬けは水分が出てきますので保存容器は大きめのものがベストです!
ぶどうの保存方法についてのまとめ
今回ご紹介した保存方法はどれも簡単にできるものですのでぜひご自宅などで取り入れてみてください。
旬のぶどうの終わりかけには干しぶどうにしたりジャムにしたりすると季節が変わっても葡萄を楽しむことができます。
ライフスタイルにあう方法で上手に保存をしてください。
<参考資料>
・農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1905_06/spe1_01.html
・Mercian 「ワイン参考資料」
https://www.kirin.co.jp/company/data/marketdata/pdf/market_wine_2019.pdf
・季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方(著者中川たま)
高等学校で調理師の勉強を1年勉強しています。のちに飲食店でキッチンを担当していました。現在は家事代行サービスで作り置きのご飯のご依頼を多数受けております。お子様に好評なレシピもご紹介していきます。