タイ料理・シンプルクッキング研究家、サクライチエリです。私事ですが、私の両親はちょっと食にうるさいです。
自分達の気に入った食材を自分達が食べる分だけ取り寄せているので、余計に使いつけない珍しい食べ物を送ったりすると、色々混乱が生じるらしいです。
何かを送ろうにも、「冷蔵庫に入らないし、気を遣う事ないわよ」と言われてしまう私ですが、今年は良い贈り物を見つけてしまいました。「有名レストランのシェフのレシピ付き こだわり食材」。
折しも、新型コロナウイルスの関連で飲食店に食品を直接卸していた生産者さんや、来店者を減らさざるを得ず、経営が厳しくなった飲食店を何とか応援したいという思いがありました。
そこで、これを両親に贈れば、私個人も飲食業界に少しでも貢献出来たという満足感が得られ、両親も外食に行きづらい状況でシェフのレシピで作ってみて、美味しく食べてくれるのでは?と考えました。
ということで、まずは我が家から、候補のお品を取り寄せてみました。
高齢の両親に贈る食品の選び方
今回私が「これだ!」と購入させて頂いたのは、【レシピ動画付き食材】BBQで大人気!!紀州仕立て鮎(あゆ)の一夜干し【アユの一夜干しリゾット】です。
冷凍なので、賞味期限内ならいつ食べても良いですし、干物なので、冷凍庫のスペース確保にもさほど苦労しません。
また、高齢の両親に鮎の贈り物は、普段買い付けないけれど、全く馴染みのないわけでもない商品なので、もしレシピ通りに調理してくれなかったとしても使い方に困らないと考えたからです。
そして、私欲の観点で言えば、代官山「リストランテカノビアーノ」の植竹隆政シェフのレシピ。野菜使いの魔術師が、鮎をどう美味しくお料理するか興味津々でした。
そうして届いた鮎は、真空パックで想像以上に薄かったです。でも、むしろその薄さに安心しました。実家の冷凍庫に、きちんと収まってくれそうです。
同時に「これ絶対、父の晩酌のおつまみに軽く炙って出される事になるな」と確信しました(笑)。
小学生がスターシェフからリゾット作りを学んだら
リゾットの作り方は、至ってシンプルでした。
小学生でも作れるのでは?あわよくば、孫が祖母にリゾットを作ってあげる事も夢ではない?と、小学生の娘に「スターシェフのオンラインレッスン」を受けてもらいました。
レシピは紙のものも同封されていますが、圧倒的に動画を視聴することをお勧めします。
玉ねぎの切り方、お鍋の火加減、鮎の焼き具合など、動画でなければ分からないポイントがたくさんありました。
また、動画なら、ポイントごとに一時停止したりしながら、1つ1つ工程を確認しながら作業出来ます。
しかし、加熱が始まってからは、一時停止などしていられる訳もなく。
「鮎、ひっくり返さないと焦げちゃうよ!」
「お米、炒め始めてから何分経った?」
「え?もう鮎入れちゃうの!?」
…と、外野のお母さん、ドキドキはらはら。初めて本格リゾットに挑む娘、複数同時進行作業にオロオロ。
それでも出来ました。植竹シェフ直伝、鮎のリゾット。
焼きナス好きのお母さんは、シェフがお勧めされていた「焼きナス」をトッピング。
そして、そのお味はというと。
娘のもたつきに冷や冷やしたものの、きっちりお米はアルデンテに仕上がっていました。
そして鮎は、モタモタ混ぜ続けているから身がグダグダになっちゃったのでは…という心配をよそに、しっかりパリパリ感が残っており、何よりも、鮎のおダシがしっかり出ていて、まさにレストランの味わいでした。
娘は「鮎にかかった梅酢が濃い所と薄い所のアクセントがあって、すごく美味しい」と、素材がリゾットを美味しく仕上げてくれたことを実感したようでした。
湯川水産さん、植竹シェフ。ありがとうございました。お陰様で夏休みの1日、高級イタリアンの味わいを堪能できました。
そして、我が家で作るリゾットは、今後未来永劫、お米のアルデンテを保ち続ける事でしょう。
実家に鮎を送ってみたところ
鮎の美味しさ、リゾットの作りやすさを検証したので、自信を持って実家に贈ってみました。
送る前に、一応実家に連絡して、受け取りに都合の良い時間を確認したところ、最初に電話に出た父は「鮎か…。それは旨そうだねぇ。ツマミなるな。ありがとう」と、嬉しそうな声。
次に替わった母は、開口一番「今ねぇ、冷凍庫がいっぱいなのよ」と、想定内のご意見。
「薄いから大丈夫だよ」と、伝えて、実際に到着してから文句の1つもない様子を見るに、問題なく冷凍庫に収まったようです。
そして、早速炙って食べてくれたとのことで、「うちはリゾットとか、洒落たものは作らないけれど、普通に焼いて美味しかったわよ」と電話をくれました。
まとめ
▲今回作ってみたリゾットのレシピ動画(予告編)
いかがでしたか?大切な人に贈り物をする時に心掛けるポイントは、
1.送る先の家族構成、好みの他、冷蔵庫のスペースについても出来れば気に掛ける
2.送った本人も、選んで良かったと思えるお品を選ぶ
3.自分が「これ、美味しい!あの人にもこの美味しさを共有してもらいたい」と思えるものを贈る
だと思います。
すぐに会いに行けない人だからこそ、贈る側も贈られる側も、その先の、その商品に関わる人も、心温まる贈り物を選べるといいですね。
また、食べチョクのシェフコラボ食材は期間限定となっています。こだわり食材で高級レストランの味を再現できる嬉しいセット、気になった方はこの機会にぜひお試しください。
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。