管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
今日は卵と美肌の関係についてお話します。
卵は「コレステロールが高いんじゃないの?」と気にされていらっしゃる方も多いかと思いますが、食べ方や食べ合わせに気をつければ大丈夫。
私は朝に目玉焼きにしたり、夕食に卵豆腐を作ったり、炒め物に混ぜたりとちょこちょこ摂っています。
それではまず、卵の栄養的メリットを見ていきたいと思います。
お肌の細胞を作る
新しい細胞が作られ、正常にターンオーバーすれば美しい肌が保たれます。
しかし、たんぱく質が不足すれば材料が足りず細胞を作る量やスピードが落ち、お肌は老化してしまいます。
卵をはじめ肉や魚、乳製品、大豆製品は良質なたんぱく質を含みますから、積極的に取り入れる必要があります。
では中でも卵が特におすすめな理由というと、卵はアミノ酸のバランスがとてもよく、他のたんぱく質と比べ吸収率が良いからなのです。
せっかく食べても吸収率が低いのはなんだか残念ですよね。
効率よくお肌を作るために、卵は必須食品なのです。
卵でお肌を若々しく保つ
卵の黄身は黄色い色をしていますよね。これは600種以上知られている天然色素(カロテノイド)のうちの一つ、ルテインという色素成分です。
抗酸化作用を持ち、主に眼の老化を防ぐ役割もあります。日々体内で発生する活性酸素はお肌を老化させてしまします。
ルティンにはそれを防ぐ役割も持ち合わせているのです。
コレステロールの量を体が調整
コレステロールが豊富な食品といえば卵が思いつきますよね。
コレステロールはすべて悪者だと思われがちですが、実はこのコレステロール、細胞膜やホルモンの材料になったりと私たちの体にとって必要な役割をしています。
実は食物から摂ったコレステロールがそのまま血中のコレステロールとなるわけではありません。
コレステロールは、体内で合成できる脂質です。
主に肝臓で、必要に応じて作る量を増やしたり減らしたりしています。
不要なコレステロールは排泄もされます。
コレステロールが含まれているからといって、栄養価の高い卵を控えるなんてもったいない!
食物から作られるコレステロールは一部ですので、ぜひ食卓に取り入れてみましょう。
卵は1日何個まで?
卵のコレステロールはあまり気にしなくてもいいということがわかりましたが、とはいえ卵は、毎日いくつも食べてよいと食材ではありません。
バランスが大切です。卵の場合、1日1.5個から2個くらいが目安です。
そうはいっても、たまたまたくさん食べる日もありますよね。
女性に人気の高いスイーツバイキングなどに行くと、ケーキやカスタード、プリン、アイスクリームなどに卵はふんだんに使われています。
またお店で食べるふわふわオムライスなども卵を2~3個は使ってそうですよね。
でも、その日たくさん食べたからと言って焦らなくて大丈夫です。
毎日続くわけではなく、たまの食事であれば特に問題はありません。
卵の効率的な食べ方
卵は栄養価がとても高いですがビタミンCは含まれていません。
野菜やフルーツなどと一緒に食べるとバランスがさらに良くなります。
また、はじめにもお話しした通り、卵はサイズが変わっても黄身の量は同じです。
卵のSサイズなど黄身の割合が多いものはすき焼きや玉子焼きに向いています。
また白身が多いLサイズはスフレなどふんわりさせたいときに良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
卵を上手に日常に取り入れて美肌作りに役立ててくださいね。
・日本人の食事摂取基準2015年版(第一出版)
・日本食品成分表2015年版(七訂)(女子栄養大学出版部)
・栄養の教科書(新星出版)
・佐々木敏のデータ栄養学のすすめ(女子栄養大学出版部)
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。