日本に200種類近くあるナス

 

ナスはインドが原産といわれています。5世紀より前にペルシャや中東に渡り、13世紀からヨーロッパの地中海沿岸で栽培されるようになりました。

 

アラブの商人を通してイタリアに持ち込まれたナスは生食でおいしくないという理由で、“不出来のリンゴ”という名がついたそうです。

 

そんなナスが油との相性の良さから一般市民に親しまれるようになったのは、18世紀になってから。さらにアメリカに渡ったナスは、様々な品種のものが作られて、現在世界中で1000種類ものナスが存在するそうです。

 

日本へは中国からと、朝鮮半島からと、東南アジアから3つのルートで入ってきたとされており、奈良時代には食用として栽培されていました。

 

その後、熱帯植物だったナスは日本各地で栽培され、江戸時代後期には野菜の中で最も需要の高い野菜となり、現在は200種類近くの品種が栽培されています。

 

 

主なナスの品種7種

日本で古くから愛されていたナス。その品種は大きく7種類に分類されます。

 

中長ナス

 

長さが12~15㎝の卵型のナスで、「長卵形(ちょうらんけい)ナス」とも呼ばれてます。

 

温かい地方はもちろん、寒冷地でも栽培出来ることから、現在日本で最も多く栽培されてる種類になります。

 

品種は栽培のしやすさで「千両」、「千両二号」が人気です。

 

卵形ナス

 

関東地方を中心に栽培されており、中長ナスの前は最も多く出回っていました。

 

江戸時代後期には「いかに早く実らせるか」という栽培技術が競われていた事もあり、早生が特徴です。

 

真黒(しんくろ)」という、艶のある濃い紫色の品種が主に作られています。

 

長ナス

 

長さ20~25cmで、おもに西日本で人気の品種ですが、東北地方にも在来種があります。

 

秋田県の「河辺長(かわべなが)」、岩手県の「南部長(なんぶなが)」、大阪府の「大阪長(おおさかなが)」、宮崎県の「佐土原(さどわら)」などが、この長ナスに当たります。

 

大長ナス

 

長ナスよりも更に長い、40~45cmにも成長するナス。

 

暑さや乾燥に強く、九州辺りで栽培されていて、皮が固く、肉質が柔らかいのが特徴です。「久留米長」や「博多長」という品種があります。

 

丸ナス

 

東北から北陸、関西で栽培されているナス。丸い形が特徴で、大きいものは重さが1㎏にもなります。

 

京都の「加茂ナス」が有名ですね。

 

小丸ナス

 

重さ10~20gの小形のナス。栽培期間が短くて収穫できる極早生なので、寒い東北地方での栽培が適しています。

 

からし菜漬けで使われる山形県の「民田(みんでん)」、「出羽小ナス」が、この種のナスになります。

 

米ナス

 

名前のとおり、米国から来た品種。

 

アメリカの大きくて丸い「ブラックビューティ」を日本向けに改良したナスです。

 

丸ナスと形状が似ていますが、ヘタが緑色なのが米ナス。皮がしっかりとしていて、果肉も固く締まっています。

 

調理法別、おすすめのナスの種類

 

調理法別におすすめのナスの種類を紹介していきます。

 

【漬物】小丸ナス、卵型ナス

 

寒い東北地方では、昔から栽培期間が短くて収穫できる極早生の小丸形ナスが栽培され、漬物として親しまれてきました。

 

また、関東地方では昔から早生の卵形ナスで一夜漬けが作られていました。

 

小さめの種類のナスの方が早く美味しく漬けることが出来ます。

 

【焼きナス】長ナス、大長ナス

 

肉質が柔らかで皮が固い種類の長ナス、大長ナスは、焼きナスがおすすめです。

 

首の部分から先まであまり太さに差が無いので、火が均一に入りやすいのですが、その長さ故に焼きづらいという欠点もあります。

 

それでも、焼き上げて皮をむいた果肉のとろける食感と香ばしさで、主な産地の九州地方では長ナス、大長ナスの焼きナスが人気です。

 

【炒め物・揚げナス】中長ナス

 

皮が柔らかく、クセのない味わいの中長ナスはオールマイティに使えますが、天ぷら、麻婆ナス、夏野菜のカレーのトッピングにと、1本の大きさが程よく使いやすい点でもおすすめです。

 

【煮物】中長ナス、丸ナス

 

肉質がしっとりして、きめ細かい種類のナスは、煮崩れしづらい利点を生かして煮物にするのがおすすめです。

 

【田楽・ナスステーキ】米ナス、丸ナス

 

皮と果肉がしっかりしている米ナスや丸ナスは、身が崩れづらいので、田楽やステーキなどの焼きものに適しています。

 

まとめ

焼いたり煮たり揚げたりと、ナスは様々な調理法で楽しむことが出来ます。そして、それぞれの産地と品種によっておすすめの調理法があります。

 

ナスの美味しい時期に、いろいろな種類を取り寄せて、それぞれ美味しい調理法で楽しんでみて下さいね。

 

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参考

農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tanken/

独立行政法人農畜産業振興機構 https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0408_yasai1.html

トキタ種苗 http://www.gustoitalia.jp/trip/episodio49.html

日本大百科全書 https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=1921

金沢市場 https://www.kanazawa-market.or.jp/Homepage/mame/seika_nasu.html

カゴメ https://www.kagome.co.jp/vegeday/eat/201806/9132/

ゆたかや https://www.yutakaya-shop.com/blog/2019/10/20/174330

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