管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
私自身の失敗談ですが、次男が離乳食期に全卵を与えたのが早すぎたため、アレルギー反応を起こして夜中の病院に駆け込んだことがありました。
また長男が3歳の頃に初めていくらを食べさせたら、蕁麻疹が出て病院の救急を受診するという経験をしました。「これくらい大丈夫だろう」という過信は本当に禁物です。
今日はお子さまの食物アレルギーにおいて気を付けることや、代替のレシピについてお伝えしたいと思います。
食物アレルギーが出やすい食べ物は?
食物アレルギーにおいて症状が重く出たり、患者数が多くアレルギーの原因になることがわかっている7品目にエビ、カニ、小麦、そば、卵、乳、落花生があります。
これらについては、加工品など表示義務があり、原材料表記から確認できます。
また、表示義務がなく表示の推奨とされているものはこちらの21品目。
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、ゼラチン、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんごです。
ただ、表示義務のない食品の場合は、原材料を見てもわからないこともあります。エキスとして入っていたり、つなぎとして使用されていることも多いためです。
お弁当などによく使う「ハンバーグ」など、品名で書かれていても中身に何の材料が入っているのかわからないものもあります。
アレルギーがある方やまだ食べたことのない食品が含まれている可能性のある場合、中身が不明な食品は控えておくのが良いでしょう。
初めて食べるものは特に注意
初めてのものを与えるときには、お子様の呼吸や皮膚などに異変がないか食後数時間は様子を注意してみましょう。
初めての食品を食べた後、いつもと様子が違うなど異変があった際はすぐに医療機関を受診してください。「これくらい大丈夫だろう」という自己判断は禁物です。
アレルギーが出やすい初めて食べる食品はかかりつけの病院が開いている時間帯に行うことをお勧めします。
卵が不安な場合の「卵ボーロ」レシピ
卵を与えるのは離乳食中期あたりから、少量の黄身でスタートします。私のように「黄身が大丈夫だから全卵も平気だろう」と考えてしまって焦ってはNG。
慎重に離乳食を進めていた上の子に比べて下の子は少しゆるくなりがちですが、急がず進めるのがベストです。
次男は卵アレルギーであったため、おやつも手作りすることが多くなりました。
赤ちゃんのおやつである卵ボーロも食べられず……長男には市販の卵ボーロを与えていたのですが、転がってどこかに行き、誤って次男が口にすると大変なので、卵の入っていないものか手作りおやつが主流になりました。
今日は実際に作っていた卵なし卵ボーロをご紹介します。
【レシピ】卵なし卵ボーロ
<材料>
片栗粉・・・50g
南瓜パウダー・・・小さじ1
砂糖・・・大さじ2
牛乳(又は豆乳)・・・20ml
サラダ油・・・小さじ1
ベーキングパウダー(アルミ不使用のもの)・・・小さじ1/2
※南瓜パウダーは南瓜でも代用できます
<作り方>
下準備:オーブンを180℃で予熱する。
①片栗粉、南瓜パウダー、砂糖、サラダ油、ベーキングパウダーをボウルに入れ、牛乳を少しずつ加えスプーンで混ぜる。
②粉っぽさがなくなったら直径1㎝に丸める。
③オーブンシートをひいた鉄板に並べ、オーブンで10分~12分焼く。
<ポイント>
南瓜パウダーが入ることでほんのり黄色くなり卵が入っているような仕上がりになります。南瓜パウダーがない場合は加えなくても美味しく出来上がります。
卵なしプリンもできます。牛乳、砂糖、ゼラチン、で作る牛乳プリンに南瓜パウダーや冷凍の南瓜を加えることで黄色っぽく仕上がり、卵入りのプリンと変わらない出来栄えになります。
乳製品がアレルギーのある場合のシチューは、牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを使い、片栗粉でとろみをつけたりすれば代替メニューになります。
小麦アレルギーの場合は、米粉の登場により代替品の幅がとても広がりましたね。一般に米粉パンやクッキーも販売されていますから上手に利用しましょう。
まとめ
4月からは新たに保育園や幼稚園に行かれる方も多いですね。
我が子には食物アレルギーがなくても、お友達にいることもあります。朝食べたパンくずが洋服についてないか、手や口の周りが汚れたまま登園することのないように、出かける際に注意することも大切です。
・よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック(独立行政法人 環境再生保全機構)
・栄養学の基本がまるごとわかる事典(西東社)
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。