チーズとは
チーズは牛やヤギなどの乳を発酵させて作ったもので、世界最古の加工食品と言われています。原料や熟成の時間の長さなどの製法の違いで種類が分類され、世界中のチーズを合わせるとその数は1000種類を超えると言われています。
1000種類以上あるチーズですが、大きく分けて、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があります。
ナチュラルチーズは菌の力によって熟成させる発酵食品で、加熱処理をおこないません。そのまま置いておくと発酵が進み、次第に風味が変わっていきます。一方、プロセスチーズは発酵後に加熱処理を行うことで菌などが死滅するので、ナチュラルチーズのような味の変化はありません。
自然と寄り添って完成した国産チーズをお取り寄せ
最近、話題になっている国産ナチュラルチーズ。作り手の技術力の向上や良質な原料のミルク、日本ならではの多彩な気候変動を生かしたナチュラルチーズは海外でも注目を浴びるほどレベルが上がってきています。
今回お取り寄せしたのは、北海道河西郡芽室町の生産者さんのチーズです。
こだわりは、グラスフェッドのオーガニックチーズ。
グラスフェッドとは、grass=牧草、fed=食べさせる、つまり良質な牧草を食べて育った牛から出た生乳のみで作られたチーズのことです。えさとなる牧草もオーガニックなので、草の香りあふれる濃厚で新鮮な生乳が生み出されます。
ホルスタインとブラウンスイスの2種、約30頭の乳牛を飼育し、農場の広さはなんと100ha(東京ドーム20個分)。放牧酪農に加え、一頭の搾乳量を通常の2/3ほどに抑えることや、きれいな湧水を飲ませることのなど牛たちの負担を軽減することで質の良い牛乳ができあがります。
熟成させる熟成庫には冬の間貯め込んだ雪の冷気を利用したりと、製造から保管までそのすべてを自然と寄り添って完成したこだわりのチーズです。
▼Youtubeでもこの生産者さんをご紹介しています。
美味しい製品は、美味しい牛乳から
「牛乳を搾って、チーズをつくって、食べてもらう。そんな”あたりまえ”を実現したい。」という強い思い。自社牧場で放牧飼育した健康な牛から搾ったミルクだけを使用した、生産者さんこだわりのチーズをいただきます。
オーガニックチーズ【モム】【ホロシリ】
どちらもそのままいただきましたが、臭みがなくきめ細やかな食感と口どけのよさ、濃厚なうま味が特長的でした。牧草のみで育てた牛のミルクの濃厚さや味わいをしっかり堪能できます。お酒のおつまみとして、薄くスライスしてパンにはさんでサンドイッチに、削ってパスタやサラダのアクセントにしてお召し上がりください。
自宅でのいろんなチーズの楽しみ方
ナチュラルチーズはそのまま食べるイメージが強いですが、料理や季節の果実と合わせることができます。今回は試してもらいたい3つのアレンジをご紹介します!
モッツアレラ
フレッシュ非加熱タイプ
生乳に乳酸菌や酵素を加えて固め、軽く水分を切り「熟成させない」タイプです。
モッツアレチーズとフルーツのパスタ
やさしいミルクの風味を感じることができるモッツァレラ。トマトはもちろんのこと、フレッシュ感たっぷりのモッツアレラは果実と相性がよいです。
白かびチーズ
表面に白いカビを植え付けて乳酸菌とともに熟成させるチーズです。熟成が進むと、中がとろりとクリーミーになります。
ジャムとクラッカー
薄い生地のクラッカーにのせて食感のコントラストを楽しんで。白カビによる熟成の香り、ミルキーさが際立ちます。お酒以外にも、おやつに、お料理に、気軽に楽しめて万能なカマンベールです。
セミハードチーズ
水分をしっかり抜いて、乳酸菌の力でじっくり「熟成させる」タイプです。熟成していくスピードがゆっくりなので食べ頃の期間が長いのも魅力です。
サラダとチーズ
凝縮した味わいを生かすために、甘くジューシーなフルーツをナッツとともに添えて。
まとめ
一緒に合わせるお酒や食材でもチーズの風味はぐっと変わってきます。国産チーズを通してもっと身近にチーズを感じながら、ぜひお気に入りを見つけてみてください!
フードスタイリスト。旬の野菜で料理をするのが大好きで、季節を愛でる暮らしをしています。温泉ずき。