初夏は梅酒、秋はかりん酒作りがお庭仕事の定番な、フリーランスの管理栄養士 飯塚陽子です。
我が家では、お庭で収穫した小梅で梅仕事を終え、夏が過ぎるとかりんが大きくなり、秋は「かりん仕事」を行います。毎年「梅酒」と「かりん酒」を作るため、大きな瓶がたくさんあります。
青梅が店頭に並ぶ時期には梅仕事として梅酒や梅干し、梅シロップを作る方も多いかと思います。
夏が終わり、10~11月頃になると、かりんが出回り始めます。初夏は梅仕事、秋は「かりん仕事」に取り組んでみるのはいかがでしょうか?
かりんとは?
かりんは中国原産のバラ科の植物で春には鮮やかなピンクの花を咲かせ、秋には黄色い果実を実らせます。
かりんの実はかたく、渋みもあり生食はできないため、一般的にはかりん酒やはちみつ漬けとしてエキスを利用されています。
咳止めの効果があると言われているため、かりんののど飴をよく見かけると思います。我が家では、咳が出始めたらかりんのはちみつ漬けをお湯で割って飲んでいます。
▲鮮やかな色のかりんの花
かりんとよく似た果物に、西洋かりんと呼ばれる「マルメロ」という果物があります。見分け方としては、マルメロにはうぶ毛があり、かりんにはありません。
また、かりんは楕円形をしており、マルメロは少しゴツゴツとしています。
▲成長途中のかりん
かりん酒の作り方
材料
かりん 1kg
氷砂糖 200g
ホワイトリカー 1.8L
作り方
(1)かりんをよく洗います。
(2)1~2cm幅の半月切りにします。種が傷んでいる場合は種を取り除きましょう。
(3)熱湯消毒をした保存容器に(2)と氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぎます。
(4)冷暗所で保存します。時々保存容器をゆすり、味をなじませます。2カ月後から飲むことができます。半年後にかりんの実を取り出して熟成させましょう。1年程でまろやかな味になります。
かりんのはちみつ漬けの作り方
材料
かりん 300g
はちみつ 600g
作り方
(1)かりんをよく洗います。
(2)かりんを縦半分に切り、種を取り除き、1cm幅のいちょう切りにします。
(3)熱湯消毒をした保存容器に②とはちみつを入れます。
(4)冷暗所で保存します。時々保存容器をゆすり、味をなじませます。10日後から飲むことができます。半年後にはかりんの実を取り出しましょう。
まとめ
かりん酒やかりんのはちみつ漬けを作る際には、黄色く熟したかりんを用いましょう。熟したかりんは香りがして、蜜がにじみ出ています。
かりん酒もかりんのはちみつ漬けもどちらも簡単に作ることができます。ぜひ、かりんを見かけた際には「かりん仕事」に挑戦してみてください。
・果物情報サイト果物ナビ https://www.kudamononavi.com/zukan/karin.htm ・とっておき手づくり果実酒(作森社) ・旬がおいしい 果実酒・ジャム・フレッシュジュース(成美堂出版)
フリーランスの管理栄養士
幼少期から食べることや畑が好きで管理栄養士に。
大学時代は小学校の栄養教諭になることを目標として、栄養教諭の教職課程やアシスタントティーチャーとして小学校で学習支援のボランティアを行う。また、在学中に食育指導士を取得し、社会人になり上級食育指導士を取得。小学校の栄養士を経験し、2020年から管理栄養士で料理家のアシスタントを行いつつ、フリーランスの管理栄養士に。