タイ料理・シンプルクッキング研究家、サクライチエリです。
タイで生活していた8年間、それなりにマンゴーとは、頻繁に接していたつもりでした。
それが、日本人の友人とオーストラリアでマンゴーを食べようとして、私がタイ・スタイルで切ろうとしたら「その切り方、違うよ!」と指摘され、その後日本でもオーストラリアで友人に教えられた切り方がメジャーという事を知りました。
「マンゴーの切り方は1つではない!」という事で、タイの切り方や目から鱗の皮の剥き方、それからちょっとお洒落なアレンジ方法などをお伝えさせていただきます。
ほぼ全世界的規格らしい、マンゴーの切り方
さて、質問です。
「マンゴーは、どうやって皮を剥いて切って出しますか?」
これからマンゴーの切り方を解説しようとしているのに、いきなり質問はぶしつけな感じもしますけれど。
恐らく、この画像のスタイルが最もポピュラーなのだと思います。
以前、オーストラリアに旅行に行った時、オーストラリア在住の友人からも、この切り方を教えてもらいました。
マンゴーの画像検索をすると、必ずこの切り方のマンゴーの画像が出てきます。
今回購入させて頂いた、ピヨにゃんファームさんが送って下さった、マンゴーの切り方も、この方法でした。
種をよけて切るところは、タイ・スタイルで私がいつも切っている方法と変わりはございません。
でも、この方法で出した時の私の素朴な疑問は、1面は皮とくっついたままなので、「もし果肉が皮から剥がれなかったら、食べるのが大変じゃない?」という事です。
タイ・スタイルのマンゴーの切り方
では、タイのスタンダードなマンゴーの切り方はと言うと、以下の通りです。
1.まず、実の半分くらい皮を剥きます。
大体、持ち手ほどの皮を残して、後は剥いてしまいます。
皮が残っていると持ちやすいため、この後の工程がスムーズに進みます。
この辺りは、グリーンパパイヤの切り方にも通じる所がありますね。(グリーンパパイヤの取り扱い等については、こちらの記事に掲載しております。)
2.種の部分を予想して、そこを避けて果肉を切り分けます。
3.皮が残っている部分は、切り分けて平らにした面を下にして皮を剥き、まな板の上で種をよけて切り分けます。
こちらで完成です。皮面の切り口が綺麗なので、どんな形、大きさにも切り分けられます。
簡単にマンゴーの皮を剥く方法
次にご紹介するのはマンゴーの皮の剥き方。
私が主催するタイ料理教室の生徒さんが、「私はもっと雑ですけれど」と、謙遜しながら、目から鱗のマンゴーの皮の剥き方を実演して下さいました。
マンゴーの皮をつけたまま、3枚おろしにしたところからスタートします。
マンゴーの曲線と似たような形のグラスや、縁の細いボウルなどに、マンゴーの皮と実の間の部分を押し付けて。
器の縁にぐぐぐっと、皮の内側を押し付けて、皮と実を剥がします。
お見事。
皮と実の境目の断面が綺麗ではないので、おうち用でいただく他、小さく切ってジャムやチャツネにするそうです。
そして、器の外にもマンゴーの汁が垂れるので、シンク脇など、洗い流し安い場所で作業して下さいとの事でした。
皮面が滑らかでなくてもいい場合は、こうやって一気に皮が剥けるのが良いですね。
※注意
今回、皮の剥き方の見本で購入させて頂いた、ピヨにゃんファームさんのキーツマンゴーは、子供の頭程もする大きなマンゴーだったので、皮剥きに使う器等は、ご購入されたマンゴーの大きさに合わせて選んで下さい。
マンゴーをオシャレにいただく方法2選
完熟マンゴーは、剥いたそばからパクパクいただくのが一番美味しいに決まっているのですが。
その他に私のお勧めの食べ方と、手作りならではの食べ方の、2つの食べ方をご紹介させていただきます。
1.生ハムマンゴー
是非お試しいただきたい、ワインのお供です。
メロンよりも色っぽい味わいだと、私は思っています。
生ハムでマンゴーを巻かなくても、グリーンサラダに角切りマンゴーと生ハムをトッピングして、オリーブオイルと塩コショウ、レモンをシュッと絞ったサラダも、華やかで艶やかな味わいで美味しいです。
2.マンゴー大福
代表的なタイ・デザートに、甘いもち米とマンゴーを一緒に食べる「カオニャオ・マムアン」というデザートがあります。
なので、お餅系にも間違いなく合います。甘さ控えめの餡子と一緒に大福に仕立てると、贅沢で上品な和菓子になります。
まとめ
如何でしたか? マンゴーが身近な存在になりつつある昨今、切り方、扱い方、アレンジの仕方を楽しんで、日々の食卓をより豊かなものにしてみてください。
国産のマンゴーは農家直送で手に入ります。国産のマンゴー農家さんは食べチョクにもいらっしゃるのでぜひ探してみてくださいね。
ちなみに、今回使用させていただいたぴよニャンファームさんのマンゴーはこちらです。
50年以上放置されて雑木林と化した農地を木こりから始めて、整地して果樹園を開始。夏はマンゴー、冬はイチゴを中心にブラックベリーやその他の果樹なども栽培されています。
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。