市場で見かける濃赤紫色のビーツは、生で食べることもできますが、少し土臭さが苦手という方も多く、いつもは水煮缶などを使ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、以前公開した記事「【ピンクだけじゃない!】スーパーフード「ビーツ」をもっと身近に感じてみよう」では、フレッシュなビーツの下ごしらえ方法をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ビーツの楽しみ方
ビーツドレッシング
【材料(作りやすい量)】
・ビーツ(下ごしらえ済または水煮のもの) 30グラム
・紫玉ねぎ 10グラム
・粒マスタード 小さじ1/2
・オリーブオイル 大さじ2
・赤ワインビネガー 大さじ1と1/2
・塩 小さじ1/4
・黒胡椒 少々
【作り方】
1.全ての材料をブレンダーやフードプロセッサーで混ぜる。
濃赤紫色のビーツを使ったピンクのドレッシングです。色を鮮やかにするため、玉ねぎは紫、ワインビネガーは赤を使いましたが、普通の玉ねぎや白ワインビネガーでもOK。お好みでおろしたニンニクを加えても良いですよ。
サラダの具材には渦巻きタイプのビーツや柑橘などを合わせるのがオススメです。
ビーツと卵のピクルスでデビルドエッグ
【材料(作りやすい量)】
・ビーツ(下ごしらえ済または水煮のもの) 2個
・卵 2個
・バジルなどのハーブ 適量
・マヨネーズ 少々
[ピクルス液]
・酢 200ml
・水 200ml
・きび砂糖 大さじ4
・塩 大さじ1/2
・黒胡椒 小さじ1
【作り方】
1.茹で卵を作る。冷水につけて殻をむく。
2.ピクルス液の材料を鍋に入れて火をつけ、きび砂糖と塩を煮溶かし、冷ます。
3.清潔な瓶または保存袋にピクルス液を入れ、茹で卵とビーツを半日以上漬けこむ。
4.茹で卵を半分に切って黄身を取り出し、みじん切りにしたビーツとハーブ、マヨネーズを和え、白身の上に乗せる。
鮮やかなピンクの卵が目を引く1品です。漬け込むので茹で卵は硬めに茹でるようにしてください。半分に切っただけでもインパクトはありますが、ちょっとしたひと手間でオシャレに変身できます。
ビーツを鍋で下ごしらえすると、卵を一緒に茹でることができます。その場合は茹で始めから15分~20分ほどで卵を取り出すようにしてくださいね。
ビーツのコンポート
【材料(1人分)】
・ビーツ(下ごしらえ済または水煮のもの) 1個
・赤ワイン 60ml
・水 120ml
・きび糖 大さじ2
・塩 ひとつまみ
・シナモンパウダー お好みで
・プレーンヨーグルト、ミント等
【作り方】
1.鍋にビーツ以外の材料を入れて火をつけ、アルコールを飛ばす。
2.ビーツを適当な大きさに切って1に入れて煮立たせ、火を止めて粗熱を取る。冷やして器に盛り、プレーンヨーグルトとミントを添える。
ビーツは甘味があるお野菜なので、スイーツにもピッタリ。リンゴやブルーベリーなどを入れるのも良いでしょう。ビーツの大きさや硬さはお好みですが、細かく切って軟らかく煮るとジャムのように使うこともできます。
さて、ここまでは下ごしらえが必要な楽しみ方をご紹介しましたが、もっと簡単に使いたいという方もいるのではないでしょうか。ここからは下ごしらえが不要な楽しみ方をご紹介します。
ビーツの巻き寿司
【材料(2本分)】
・米 1合
・海苔 全型2枚
・ビーツ(生) 1/2個
[寿司酢]
・酢 大さじ1と1/2
・砂糖 大さじ1
・塩 小さじ1
[巻き寿司の具]
・ビーツの葉 1/2個分
・きゅうり 1/6本
・にんじん 1/3本
・豚ひき肉 50グラム
・酒 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・醤油 大さじ1/2
【作り方】
1.米をといで通常の水加減にする。ビーツの皮をむいて1センチ角にし、一緒に炊飯する。
2.ビーツの葉は軽く茹でて巻き寿司の長さにカットする。きゅうりは棒状に、にんじんは千切りにする。
3.フライパンに豚ひき肉を入れて火をつけ、酒・みりん・醤油を入れてそぼろ状に炒め、冷ましておく。
4.寿司酢の材料をボールに入れて混ぜた後、炊きあがったご飯に加え、うちわであおぎながら切るように混ぜて酢飯を作る。
5.巻き簾を広げて海苔を置き、半分の寿司飯をおいて広げる。
6.手前にきゅうり、ビーツの葉、にんじん、3を置いて巻き、同様にもう1本巻く。
7.ラップをして海苔をなじませ、落ち着いたら切る。
ビーツを炊き込むことで柔らかくなるので、下ごしらえはいりません。炊いただけでは薄めの色になりますが、酢を加えることで色が鮮やかになります。具材はお好みのもので大丈夫。カニカマや卵焼きなども良いですね。おもてなしにもピッタリです。
ビーツの梅きんぴら
【材料(2人分)】
・ビーツ(生) 1個
・にんじん 1本
・梅干し 1個(練り梅でも可)
・酒 大さじ1
・みりん 大さじ1
・醤油 小さじ1
・ごま油 大さじ1
・白ごま
【作り方】
1.ビーツは皮をむき、にんじんと合わせて千切りにする。
2.梅干しは種を取ってたたく。
3.ごま油を熱したフライパンでビーツとにんじんを炒め、たたいた梅干し・酒・みりん・醤油を加えて火が通るまで炒める。
4.器に盛り、お好みで白ごまを振る。
生のビーツをそのまま使った1品です。今回は黄色いビーツを使いましたが、濃赤紫色いビーツも使えます。黄色いビーツは甘味が強いので砂糖は使っていませんが、お好みで少し加えても良いでしょう。ビーツの下ごしらえがいらないので、手軽に普段の食卓に取り入れることができますよ。
ビーツの糠漬け風漬物
【材料(2人分)】
・ビーツ(生) 1個
・味噌 大さじ1
・プレーンヨーグルト 大さじ1
【作り方】
1.ビーツの皮をむき、食べやすい大きさに切る。
2.保存袋に、ビーツ・味噌・プレーンヨーグルトを入れてなじませ、半日以上漬け込む。
見た目はカブや大根のようですが、白いビーツです。発酵食品である味噌とプレーンヨーグルトに漬け込むと、糠漬けのような味わいの漬物が仕上がります。
生のまま使うので、食感は残りやすいですが、少し長めに漬け込むことをオススメします。特に色の濃いビーツは硬いので、もし入手できたら、黄色や白のビーツで作るのが良いですよ。
ビーツのガトーインビジブル
【材料(パウンドケーキ型1本分)】
・ビーツ 2個(今回は4色のビーツを半分ずつ使用)
・ホットケーキミックス 90g
・豆乳 60ml
・卵 2個
・オリーブオイル 大さじ2
・粉チーズ 大さじ2
・塩 小さじ半分
【作り方】
1.ビーツをよく洗って皮をむき、薄くスライスする。
2.ボールにビーツ以外の材料を入れて混ぜ、生地を作る。
3.使用するビーツの色に合わせて生地を数等分にし、別々のボールにビーツと一緒に入れてなじませる。(今回は4色使ったので4等分)
4.オーブンシートを敷いたパウンドケーキ型に順に入れる。
5.予熱で180度に温めたオーブンで約45分焼く。竹串を指して何もついてこなければ焼き上がり。オーブンから取り出して冷ます。
断面が美しいガトーインビジブル。こちらもじっくりと焼くので下ごしらえはいりません。今回は4色のビーツを使って色の変化を出しましたが、4色揃わなくても大丈夫。
今回は一番上に渦巻きタイプを使いましたが、火を入れたことで色が薄くなってしまいました。ビーツの他に、リンゴやナシなどを入れても良いでしょう。断面が綺麗なので、ホームパーティなどでも喜ばれると思います。
まとめ
いかがでしたか。珍しい野菜だからといって特別なお料理を考える必要はありません。いつも使う野菜をビーツに変えるだけで違った1品になります。今回の記事により、ビーツが少しでも多く食卓に上がる存在に昇格できていたら嬉しいです。
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工学部卒の元SE。
結婚後、「焼肉屋の嫁が野菜ソムリエっておもしろくない?」という興味で野菜ソムリエプロの資格を取得。その後もフードツーリズムマイスターやフードロスゼロ料理アドバイザーなどの食に関する資格を取得し、現在は自治体等と連携しながら農産物のPRや地産地消の推進、食育活動などを行なっている。