いつものカレーを冬野菜でアレンジ!
寒くなってくると、白菜、大根、春菊などの冬野菜が旬を迎えます。どれも煮ると甘さが増し、お鍋に合う野菜ばかり。しかも、旬の野菜は大ぶりのものが多く、お手頃価格なのでつい買いたくなってしまうものです。
今回は、おいしい冬野菜を、一年を通して愛される食卓の定番「カレー」と組み合わせた「冬野菜カレー」をご紹介します。余りがちな野菜の大量消費メニューとしても、カレーは優秀です。
実は、1月22日はカレーの日。全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことにちなんで定められた記念日ですが、ご家庭でカレーを食べる日として、楽しんでみてはいかがでしょう。
【白菜カレー】とろ〜り甘い白菜を味わおう
まず、「冬野菜カレー」として食べてほしい野菜は、白菜です。
白菜を煮てとろ〜り、うま味が染み出したお出汁にカレー粉を投入したら…!おいしいのはいわずもがな。時短調理で食感が残る状態でも、白菜が溶けるくらいとろとろに煮てもおいしくいただけます。
白菜の魅力は、何と言っても低カロリーなのに食べ応えが抜群なところ。また、白菜が比較的多く含むカリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれる働きがあるのもうれしいポイントです。
無水調理もおすすめ、白菜カレーに合う具材
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白菜の約95%は水分のため、水を入れずに作る「無水調理」にぜひチャレンジしていただきたいです。
白菜と具材、調味料をお鍋に入れ、ふたをして数分煮ると白菜から水分が染み出してきます。その、うま味の詰まった水分を活かしたカレーは、無限に食べられそうなくらいにおいしさがぎゅっと凝縮しているんです。
白菜カレーは、豚肉、ひき肉、鶏肉など様々なお肉とマッチしますが、節約メニューとしては、ツナと合わせるのもおすすめです。
【キャベツカレー】キャベジンを含み、胃腸を守る働きも
1年中スーパーで見かけるキャベツですが、冬キャベツは葉がしっかりと巻いて、ずっしり重く、煮ると甘みがあるのが特徴です。
キャベツは、ビタミンUを含みます。ビタミンUとは、キャベツから発見された成分で「キャベジン」とも呼ばれ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの胃腸の障害を予防したり、改善する働きがあります。年末年始の食べすぎが気になる時期、積極的に食べたい野菜ですね。
カレーでキャベツをどっさり消費しよう!
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キャベツカレーには、どんなお肉も合いますが、特に相性抜群なのはひき肉です。ルーの中でそぼろになったお肉が、煮てくたっとしたキャベツに餡のように絡み、おいしさを引き立てます。
サバ缶と合わせたサバキャベツカレーも、変化球としておすすめです。サバは缶ごと使えば、栄養を丸ごといただける上にうま味がアップしますよ。
キャベツをカレーに入れる際、一口大にカットしてもいいし、千切りにしてから加えればかなりの時短調理が叶います。キャベツの甘みが溶け出した、冬キャベツカレーはお子さんも食べやすいメニューです。
【ほうれん草カレー】栄養たっぷりカレーを楽しもう
緑黄色野菜の代表、ほうれん草もカレーにあう冬野菜です。ほうれん草は、ビタミンやミネラルを豊富で、特に女性にうれしい鉄分を多く含みます。また、冬採りのものはビタミンCが多く、甘いのが特徴です。
冬限定の「ちぢみほうれん草」は、露地で冬の寒さに当てて栽培し、甘さを凝縮させたもの。葉が分厚く食べごたえ抜群なので、お店で見つけたらぜひ使ってみてください。
インドの定番サグカレーとお家で簡単ちょい足しカレー
インドでは、ほうれん草を使ったカレーは定番で「サグカレー」と呼ばれます。サグカレーには、ペースト状にしたほうれん草が使われるので、なんと!カレーが緑色をしているんです。
サグカレーでは、ほうれん草をブレンダーやミキサーでペースト状にするのが一般的ですが、包丁で細かく刻む方法も。ただ、この作り方は手間がかかるので、おうちでは一口サイズのほうれん草をカレーに入れるのが簡単です。
ほうれん草は、茹ですぎると食感が落ちてしまいます。また、アクがあるため下茹でしておき、カレーが完成する直前に投入してひと煮立ちさせましょう。彩り豊かなほうれん草カレーが完成します。
【大根カレー】大根の甘み×カレーはクセになる味
大根の白い部分には、消化酵素であるジアスターゼが含まれ、胃腸の動きを活発にしたり、胃もたれや二日酔いを防ぐ効果があります。先ほどのキャベツと同じく、年末年始の疲れた胃にやさしい野菜です。
大根カレーと聞いて、意外に感じた方も多いかもしれません。でも、大根のさっぱりした味わいとカレーのスパイスが驚くほどマッチし、クセになるお味。インスタグラムなどをみていると、やみつきになっている方も多いようなので、ぜひ一度トライしてみてください。
和風の味つけともマッチ、ほくほく大根カレー
大根カレーの作り方は、通常のじゃがいもやにんじんのカレーと同じ要領。炒めてから、水を入れて煮たったらルーを入れる、という作り方でOKです。
でも、一手間かけた和風大根カレーもおすすめ。下茹でした大根を和風のお出汁で煮て、最後にカレー粉を溶いてルーを完成させます。大根にたっぷりと和のお出汁が染み込んでいるので、よりさっぱりと上品な大根カレーが味わえます。
大根の大きさやカット方法は、お好みでどうぞ。大きめにカットし、煮えた大根の食感やごろごろ具材が乗った見た目を楽しんでも、薄いイチョウ切りにして時短調理するのもアリですよ。
まとめ
冬野菜の代表選手とも言える、4つの野菜のカレーをご紹介しました。どれもおいしさの魅力が違うので、全部お試しいただきたいのが本音です。
どの野菜も、1年中スーパーで見かけますが、冬は甘みが増し、おいしさのピークを迎えています。そのおいしさを丸ごといただける、旬のうちにぜひ冬野菜カレーを作ってみてください。
いつもと一味違う冬野菜カレーで、カレーの日を楽しんでいただけたらうれしいです。
・JAグループ「旬の野菜・くだもの検索結果」 https://life.ja-group.jp/food/shun/list?search_type=0&id_category=0&sort_type=0 ・全日本カレー工業協同組合「1月22日はカレーの日」 ▼あま〜い!寒締め白菜 糖度10度超え!時には12度(みかん並)になる事も♪ 白菜のイメージ変わる、松島兄弟の寒締め白菜はいかが? 元化粧品会社のブランドディレクターで美容好き。「おいしく食べてきれいになる」を日々追求しています。短大の食物栄養学科卒/野菜ソムリエ/日本化粧品検定1級
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